蝶形骨と横隔膜

2013年05月01日 | 日記
先日、Nさんから貴重な資料を頂きました。月2回発行されている生活雑誌「クロワッサン」844号、「呼吸法で、カラダが変わる」という特集号です。この中に「横隔膜を柔らかくして体の芯から疲れをとる」というタイトルで、女性漫画家がモデルになってエクササイズを実践している記事が載っています。頭蓋骨模型の写真まで掲載されていました。小見出しに「目、耳、鼻、口が緊張すると、横隔膜が硬くなって息がしづらい」とあります。思わず引きつけられて読んでみると、なるほど、なるほどと思わず唸ってしまう内容。たとえば...
「目が緊張すると、この骨(*蝶形骨)がキュッと硬くなるんです。(中略)骨と骨の間に、普段はあそびがあるのに、キュッと締まってしまう。」
「蝶形骨と横隔膜ってつながってるんです、膜(*筋膜)で。だから蝶形骨が緊張すると横隔膜も硬くなる。(中略)首から上で起こった緊張が蝶形骨を通じて横隔膜に伝わる。(中略)心臓もキュッと硬くなる。呼吸器系も循環器系も。横隔膜が硬くなると内臓の働きが悪くなるので全部影響してしまう。」
「目や鼻などの入り口をゆるめてあげることで横隔膜もゆるめる。」
なーるほど。
それでは、どうやってゆるめるか。エクササイズは次の通りです。
耳をゆるめる→軽く耳をひっぱって、蝶形骨との隙間を作る。頭蓋骨から耳を少し浮かせる感じ。
口をゆるめる→仰向けに横たわって割り箸をくわえ、ゆったり感がこめかみから首筋、肩へと拡がってくるのを味わう。
目をゆるめる→右手の第2、第3、第4指でくぼみを作り、左目の眼球の丸みにはまるように触れる。同時に左手で後頭部の左側の首の付け根を押さえる。眼球を感じながら左目で左耳を見るようにゆっくり眼球を動かす。上、右、下へと一周動かす。右目も同様に。
内臓をゆるめる→体をラクにして前かがみで舌を出す。
鼻をゆるめる→眉毛のあたりと小鼻の横を押さえ、鼻から入ってきた息が手で押さえているところに拡がってくるのを感じる。片手の親指と中指で鼻の一番上を軽くつかみ、もう一方の手の平で軽く額に触れる。眉間の辺りで呼吸するようにして、眉間のあたりが軽くなるのを感じる。
私は特に目をゆるめるエクササイズが効きました。全部を一通りやってみてから歌の練習をすると、確かに呼吸がラクです。面白い!早速レッスンに取り入れたいと思います。

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