ひろし君の読書や旅日記

昨日より今日が少しは面白くなるかな て思って

井上荒野 切羽へ を読む

2017-06-23 13:15:03 | 日記
   井上光晴を つい比べてしまう
先日 井上荒野の『切羽へ』を読んだ。 簡単に言うと「人妻の純愛」とか「自分探しの不安」みたいなものでした。 だから この作品を この作品だけで読み終わり感想を持てば「ああ そうなんだ」て事で終わると思います。
でも いけないことに僕みたいな高齢者は おやじの井上光晴の事を ついつい思い出してしまいます。
井上光晴は 1960年代70年代にかけて 九州を根拠にする谷川雁などと共に 若者に強い影響を与え続けました。
私も 「死者の時」や「地の群れ」などを読み耽りました。

だから 時代は変わったのだから 比べても意味はないな と 思いながら どうせなら 人妻が夫を捨て 島を捨て泥沼の自分探しの姿も見てみたかった などと思うのでありました。


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