ぶきっちょ

性格がブキッチョなんで
 五体すべてが不器用ってか・・・

お菊虫

2017年02月19日 22時41分39秒 | 

散歩の途中朽ちかけたベンチ前の朽ちかけた木の柵の下

そこに身体の糸だけでぶら下がる蛹を見つけてしまう。

お菊虫、ジャコウアゲハの蛹である。

 

番町皿屋敷

私の子供時代の記憶ではお菊さんの物語は女中の彼女が

大事な大事な十枚の皿の一枚を割ってしまい

それを咎められて切られて井戸に投げ込められ

それを恨んで夜な夜な幽霊となって出てくると

一枚二枚と皿を数えて「一枚足りない」と祟る話と思っていた。

「何度数えても一枚たりない」と泣く彼女のそこだけが

際立って頭に残って違った話になってしまっていた。

 

細川家のお家騒動の中で青山鉄山による若殿殺害の謀議を

聞かれたお菊を亡き者にせんと

役目とされた彼女の管理の大事な皿を一枚隠して彼女に罪をきせ

彼女をその咎で井戸に切って捨てたのだ。

その後井戸から現れるお菊の霊が事の真相を暴くというものであらしい。

この時罪をきせられ折檻を受ける図がこの蛹に似てるというので

この蛹をお菊虫と言うのだそうです。

 

 そんなお菊虫がこんな状態でぶら下がっている。

見つけた以上ほっておくのも無慈悲かと思った末

接着剤で直そうとするが風は吹くし焦ってうまくいかず

(固形の接着剤が劣化してたかも・・・)

手っ取り早くテープでとめることにする。

チョウになるまでの辛抱そこまでもてば問題はないだろう・・・

 

 


いいもの見つけ!

2017年02月09日 16時27分24秒 | 散策

この間ワンちゃんと散歩してたら素敵なものをみつけてしまった。

枯れ草目立つ脇の路にホウヅキが・・・

葉脈でできた袋の中に赤い実をつけたホウヅキがぶら下がっていた。

誰かが落としていった繊細なイアリングのよう

持ち帰って飾って置きたくなるようなそんな美しさがあった。

ここから型をとってイアリングにしたら売れるかななんて・・・

 

 

最近毎日というくらい風が激しい日が多い。

ほんとはそんな日は寒いし散歩に出たくはないのだが

ワンちゃんはそれでも外にいくのがいいのか

飛ばされそうでも勇んで歩いてるんで楽しいのかな。

 

今日はたまたま久伊豆(神社)の参道に来てみた。

花をつけた薮椿(かな?)の樹木を通り過ぎた時

低い幹の脇、微かに目に白い物があった気がしてムーンウォークする。

冬でも青々とした葉の枝をそっとめくったその奥には

そこに身動き一つしないシジミチョウのウラギンシジミがいた。

「へ~こんなところで越冬してるのか」と関心してしまう。

調べてみると成虫で越冬とあったんでこれがそうだと思う。

落ち葉の中なら暖かいだろうにこんな木の葉裏では

風が通って寒くはないのかと心配してしまう。

 

外に出してあるベランダのメダカも先日様子をみてみると

かなり厳しいようなので何匹かは部屋の中に移しておいた。

冬を生き延びるっていうのは生物にとっては大変なんだね。

暖かい冬とはいえ生き物は耐えて生き残ろうとしている。

 

人間でよかった、とても自分にはできそうにない。

 


冬に出会った虫は

2017年02月03日 16時07分34秒 | 

 

冬に現れるシャクガの仲間を見たのは1月の初めだった。

住んでいる建物の壁に張り付いたシロオビフユシャク(と思いますが)

まだ生き残っていると越谷で生存が確認されて嬉しくなる。

 

そして19日散歩の道すがら越谷の久伊豆神社を通っていると

外壁の白壁にとまった灰色の一匹の小さな虫に気付く。

これはフユシャクの雌である。

赤丸のところで下は近づいて写したのを拡大したものです。

さて何フユシャクかとなると・・・

 

http://blog.goo.ne.jp/zuzu-zoo2011/e/eb7f4a7904874ee18286905139efd121

この時のフユシャクは雄が写っているので同定もできますが

単独ではそれがどのフユシャクなのかは素人の僕にはわかりっこない。

 

「人工物の壁面にいたりする個体は羽化直後はどこにでもはい上がってしまい

交尾後に食樹に移動」と説明にあったのでこの場合がそうなんでしょう。

フユシャクは口がなく成虫は一切餌を取らないと言われ

雄には翅があり飛びますが雌は翅が退化したのかありません。

 

雌は落ち葉の中で蛹になり羽化して出てくるとそのフェロモンで

雄を引き寄せて交尾し食樹に移動して卵を産み付けるのですがその際

体毛を卵に貼り付けて覆い隠すカモフラージュをするそうです。

それをまだ見たことはなくいつか見られたらと思います。

 

気になっていたので次の日もそこを通ってみると

まったく移動した様子もなく同じところにいました。

さらに次の日も行ってみると少しですが位置に変動はあるものの

大きな変化もなくそこにいます!

こんな調子では外敵にいつか見つかってしまうと心配ですが

しかしどうすることもできません。

樹木の少ない昨今では雌の個体が減ればそれだけ絶滅の可能性が。

 

さらに次の日も行くと・・・彼女の姿は白壁から消えていました。

無事相手に出会い食樹とされる樹木に行ったのでしょうか?