ディキャンプ

とにかく、自然の中に行きたかった。
検索して、それなりに近くて、予約必要ないところに決めた。
準備は要らない。
常にキャンプ道具一式は車のトランクに乗せっぱなしだからだ。
田舎道を走り、狭い山道を抜けると、
山の上にそのキャンプ場はあった。
平日昼間もあり、人は少なかった。
ファミリーやカップル、女性2人組み、ソロとそれぞれが自然の中で寛いでいた。
空いてるスペースにタープを張り、ヘリノックスを出してBluetoothスピーカーで音楽を聴き、コーヒーを飲んだ。
秋の風は気持ち良かった。
山道を散歩した。
スズメバチに襲われた。
栗がいっぱい落ちてた。
拾って帰って栗ごはんも考えた。
...めんどいからやめた。
誰もいない天文台から、下を見下ろした。
心が空っぽになる気がした。
備え付けの看板にちょっと共感した。
山を愛する人は心清き人だって。
そんなに遠くないし、静かで良いところだ。
また来ようかな。

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