蔵六の思いつ記

思いつきを書き連ねる

博多駅前大陥没の責任

2016-11-16 23:10:41 | 気になること
なんか、ネット見てると施工会社の責任!って意見をちらほら見るんだけど、多分違うと思う
工法がNATMでシールド工法じゃないのは設計がNATMだから
民間土木工事と違って、公共土木工事は設計段階で施工方法も決まってる場合が普通
なぜなら、公共性が高いので中途半端な技術しかない工法で施工されたら大問題になるから
それに、作るものに対して、経済性を考えると必然的に工法が決まってきてしまう

という建前もあるんだけど、実のところは発注者の責任回避もあったりする
公共工事の場合、設計委託で設計を設計会社にさせて、それを発注者が受け取る
受け取って積算して、施工会社に入札で発注する
例えば、設計段階で検討していた工法より施工段階で安い工法で目的の物が出来るとしても、それだと設計が甘いことになるので、施工段階での安い工法は発注者に採用されない
昔だと、掘削工事で重機の大きさまで指定されていて、それよりも大きな重機で掘削することが認められなかったりした。
(大きな重機の方が掘削能力が高く工期が短くなり、結果として重機のリース料や人件費で工事費が安くなる場合がある)

今回の工事も設計時点で、NATM・シールドの境界は指定されてたはずなので、工法選択での施工業者の責任はないだろう
調査不足などと言われるかもしれないが、これも地面の中は限度があって、岩盤中に30cmの亀裂があったとしても、亀裂方向によっては、例え1mピッチでボーリングしたとしても発見できない可能性はある。

最終的な結論は、イレギュラーな亀裂あたりになるんだろうと思う
実際その可能性は高いだろう
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