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主にポケモン小説?を掲載

#22

2017-04-21 13:02:09 | 暁と共に
諒太とダイアナが都築と共に去ったあと、残された一同はポケモンの見せ合いをすることになっていた。
舞乃のカメール、ピジョット、デルビル、ポリゴン2、
颯生のリザードン、ウツボット、ハピナス、カブトプス、
詩織のエーフィがこの場に姿を現していた。
なお、諒太のサンダーはさすがに室内ということで、ボールの中にいるままだ。
「...万尋さんのポケモンは?」
そういえば昨日も、万尋に関してはポケモンを見せられていないままだった。
「あー、いるさ。出てこい、カイリキー!」
万尋はボールを取り出し、中からはカイリキーが出てきた。
「うわっ...すごい強そう...」
四本の腕は筋肉の塊のように、凸凹をなしている。
「俺の唯一のポケモンさ。俺はポケモンを手懐けるのは苦手なんだ、こう見えても」
「そいつは特別ってことか?」
カイリキーに興味を示している様子の颯生が尋ねた。
「ポケモン生態調査員は、最低一匹はポケモンを持ってないといけないんでしたよね」
颯生の質問に答える代わりのように、舞乃が万尋に尋ねた。
確か、諒太から聞いたことがある。
秘密基地を作るときに、ひみつのちからという技マシンが必要なのだとー。
「そのとーり。諒太から聞いたのか?」
「はい」
「ははは...あいつはポケモンを手懐けるのが本当に上手いからなぁ...俺には到底真似できねえ。
唯一のこいつも、ひみつのちから要員と、模様替えのときの力仕事要員でしかねえさ」
身も蓋もなく、事実であろう事実を述べる万尋。
それを聞いたカイリキーが傷付く、という発想はないのだろうか、と舞乃は思った。
「ふーん。じゃ、ポケモンバトルは無理だな。強いトレーナーいねーかなあ」
口を尖らせながら、颯生が呟いた。
トーナメントバトルに向けて、練習試合がしたいのに、相手が見つからず鬱憤を溜めているようだ。
「強いトレーナーならいる」
お茶を運んできた民子が、颯生の独り言に返答した。
一同の視線が、彼女の方に向いた。
民子は静かにしゃがみ込み、テーブルに一つずつコップを置きながら続けた。
「あいつ...都築の幼なじみで、この町の神社の娘、行方美鷺」
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