CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。

17-157「午後8時の訪問者」(ベルギー・フランス)

2017年05月19日 01時15分45秒 | ベルギー映画
私が開けていれば、死ななかった
 有能な若き女医ジェニー。今は小さな診療所勤めだが、間もなく大きな病院へ好待遇で迎えられる予定。
 ある晩、診療所の呼び鈴が鳴るが、診察時間は過ぎているからと、研修医ジュリアンがドアを開けようとするのを引き止める。
 翌日、警察が来て、近くで身元不明の少女の遺体が見つかったと知るジェニー。昨晩の監視カメラには、呼び鈴を鳴らす少女の姿が映っていた。
 あの時、ちゃんと出ていれば少女は死ななかった、と自分を責めるジェニー。
 罪悪感から携帯にコピーした少女の写真を手に、名前も分からない彼女の身元を突き止めるべく自ら聞き込みを始めるが。(「allcinema」より)


 街の小さな診療所に勤める女医のジェニー。
 診察時間が1時間も過ぎた夜、呼び鈴が鳴るが、ジェニーは応じなかった。

 すぐに訪問者は去っていくが、翌日近くで身元不明の少女の遺体が発見され、彼女が前夜に診療所の呼び鈴を押した人物だと判明する。

 罪悪感に囚われたジェニーは、少女の名前を知るため自分で聞き込みを始めるが、やがて思いもよらぬ真実を知ることになる。


 自分があの時ドアを開けていれば、少女は死ななかったのではないかという思いに囚われ、その贖罪か、少女の名前を突き止め、家族の元へ返してあげようと考えるジェニー。

 更に罪悪感が募ったのか、大病院への勤務が決まっていたのを断り、そのまま診療所で働くことを選び、医者の道を諦めようとしている研修医だったジュリアンの元へ訪れては説得を試みる。

 
 ジェニーは別に事件の真相を解明しようとしていたわけではなく、少女の名前を知るために街で聞き込みをしたり、往診する患者たちに訊ねたりする。

 患者の中に、何となく少女のことを知っているのではないかという者もいて、少女の死の真相が気になってくる。

 そして街で話を訊いたりすることにより、危険な目に遭ったりもして、ジェニー自身の身も心配になってくる。

 事件の真相はそんなに複雑ではなかったが、診療所であんなことされるのは迷惑この上ないな。

 直接的な原因は判るのだが、最後にはもっと哀しい真実が明らかになる。

 何人かの人によるエゴが少女を死に至らしめたということだろうか。


 謎解きミステリーという展開でもなかったので、緊迫感があるとは言い難いと思うが、ジェニーが聞き込みをしながら知ることになる事実が興味深い展開。

 事件は解決すれどもスッキリすると言える結末ではなかったな。

/5

監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
出演:アデル・エネル、オリヴィエ・ボノー、ジェレミー・レニエ
    ルカ・ミネラ、オリヴィエ・グルメ、ファブリツィオ・ロンジォーネ
於:新宿武蔵野館
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