CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。

17-192「美しい星」(日本)

2017年06月19日 00時36分24秒 | 日本映画
正月の東京の空はいつもより綺麗に見える
 テレビでお天気キャスターを務める大杉重一郎は、予報がまったく当たらないことでかえって有名な気象予報士。主婦の妻・伊余子と、2人の子ども、フリーターの息子・一雄と美しすぎて周囲から浮いてしまう女子大生の娘・暁子の家族4人で平凡な日々を送っていた。
 そんなある日、重一郎は車を運転中に不思議な光に包まれたのをきっかけに自分が火星人だと自覚する。時を同じくして、一雄と暁子も水星人、金星人として目覚める。そしてそれぞれに“美しい星・地球を救うこと”という自らの使命を果たすべく行動を開始する。
 そんな中、ただ一人地球人のままの伊余子は怪しげな水ビジネスにハマっていくのだったが。(「allcinema」より)


 三島由紀夫の唯一と言われるSF小説を、現代に舞台を移して映画化した作品。

 突然自分たちが宇宙人であると悟り、それによって自らの使命を全うしようと奮闘する家族の姿を、時にコミカルに、時に皮肉を込めて描いた作品。

 
 あることをきっかけに、自らが火星人であることを悟り、地球温暖化を食い止めることを訴えかける、天気予報士の大杉重一郎。

 そして、息子の一雄も水星人、娘の暁子は金星人として目覚め、自らの使命を果たすため行動を開始する。

 果たして、本当に彼らが異星人として目覚めたのかはさておき、火星人として地球を救うため訴えかける重一郎の姿はコミカルで笑える部分も多い。

 そして、水星人として目覚めた一雄は代議士の事務所で働くようになり、そこで黒木という男の言葉に操られるかのように、自らの使命に邁進しようとする。

 暁子は、金沢に住むミュージシャンに誘われ、金星人であることに覚醒し、やはり地球を救うために動き出すが、それと同時に体にも変化が起こる。

 唯一地球人のままである、妻であり、母親である伊余子は、いかにも怪しげなビジネスに誘われ、はまっていく。


 自分たちが異星人であることに覚醒し、それぞれが地球を救うという使命のため奮闘する姿は、これまでの自分を変えようとする姿を、ちょっと特異な設定で描いているのかもしれないな。

 奇想天外な話ではあるが、ちょっとバラバラであった家族が、あることをきっかけにまとまっていくという話でもあるかな。

 
 重一郎が訴えかける地球温暖化対策もリアルな問題であるが、それに対する黒木という男が提言する、〝地球は救うに値するか〟という言葉。
 ここは他でも言及される問題なんだな。


 その奇抜さから先行きが読めない話ではあるが、それ故先が気になる展開。
 ユーモラスであり、ちょっと皮肉も利いており、面白い作品であった。

/5

監督:吉田大八
出演:リリー・フランキー、亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子、佐々木蔵之介、羽場裕一、春田純一
    友利恵、若葉竜也、坂口辰平、藤原季節、赤間麻里子、武藤心平、川島潤哉、板橋駿谷
於:TOHOシネマズ新宿
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途中まで所々笑えて面白かったなぁ。