CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-103「キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち」(韓国)

2017年04月11日 00時46分54秒 | 韓国映画
今度の仕事は楽しめそうにもない
 1600年代の朝鮮。清との戦争を辛くも生き延びたキム・ソンダルは、3人の仲間とともに稀代の詐欺師としてその名を轟かせていた。
 ある日、煙草の売買に目を付けたソンダルたちだったが、王をもしのぐ権力者ソン・デリョンが彼らの前に立ちはだかる。
 民を食い物にするその悪辣非道ぶりに怒りを募らせたソンダルは、誰の物でもない大河“大同江”を売りつけるという前代未聞の詐欺計画でデリョンに立ち向かっていくのだったが。(「allcinema」より)


 1600年代の朝鮮王朝時代を舞台に、稀代の詐欺師と名を馳せているキム・ソンダルが、民を裏切って清に取り入り、権力を手にしている男に対し、大掛かりな詐欺を仕掛けようとする姿を描いた歴史エンターテインメント。

 民のためと言っているが、仲間のための復讐でもある。

 その詐欺が、誰のものでもない大河を売りつけようとするもの。

 もちろん単なる河だと売りつけることができるわけもなく、そこは権力を欲する男の興味を惹きつける仕掛けを施す。

 果たして、キム・ソンダルたちは、民を裏切る権力者、ソン・デリョンを騙すことができるのか。


 韓国では有名な説話らしい、詐欺師、キム・ソンダル。
 本作では、まだ名前はボンイで、最後にキム・ソンダルを名乗るということで、キム・ソンダルになるまでの前日譚のようになっている。
 続編も作れそうな話ではある。


 清との戦争を辛くも生き延びたボンイは、残りの人生は儲けモノということで、仲間と共に権力者から金品を騙し取ってはパッと使いきったりしていた。

 結構ライトな感覚の作品で、コミカルなシーンも多い作品。

 ボンイがソン・デリョンを標的にするきっかけは結構シリアスなものではあったが。

 
 後半はボンイたちが大掛かりな詐欺を仕掛ける様子と、果たしてそれが計画なのか、想定外の危機なのか、計り知れない展開となる。

 これだけの大掛かりな詐欺だと、一か八かの仕掛けもあるので、驚き半分、納得半分という感じの結末であったが、楽しめるエンターテインメントであった。

 仕掛けの途中で、一人の女性を虜にするようなことをするが、決着の後、その女性どうなったかなと気になったが、なるほどそういうことになったのかと、こちらはちょっとホッとした感じだったな。

/5

監督:パク・デミン
出演:ユ・スンホ、シウミン、コ・チャンソク、ラ・ミラン、チョ・ジェヒョン
    ソ・イェジ、チョン・ソクホ、ヨン・ウジン、キム・ヨンピル
於:TOHOシネマズ シャンテ

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