CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-048「ザ・タンク」(アメリカ)

2018年02月18日 19時25分06秒 | アメリカ映画
問題が発生した、チョコバーが無くなった
 2012年、航空宇宙局・NASAは、高度に訓練された宇宙飛行士を南極の密閉された“ICE-SAT5”というタンク施設に入れ、アメリカ史上、最も過酷な宇宙ミッションに向かわせるための模擬訓練を行う。
 参加するのは、地質学者ジュリア・マイヤーズ、社会学&人類学者トム・ジェイソン、元空軍パイロットのウィル・サックス、臨床医ルーク・ミレンズ、医学博士ネリー・ルーガン、元海兵隊員デーン・ハンカードの6人。
 471日間、6人きりで任務遂行のためのテストを続ける彼らは、やがて現実と訓練の境界線が見えなくなってくる。タンクは悪夢の空間となり、極限の寒さよりも命取りとなる恐怖を生み出す。(「KINENOTE」より)


 南極にある密閉されたタンク施設内で、模擬ミッションに挑んだ6人の宇宙飛行士が辿る運命を描いたシチュエーション・スリラー。

 物語は、その訓練の責任者である男たちに対する事情聴取のシーンが映し出され、振り返るように6人の飛行士が訓練開始から、やがて悲劇に見舞われるまでが描かれる。

 冒頭は、飛行士の一人が持つカメラによって、他の飛行士が紹介されるような映像で始まるので、またP.O.V.かと思ったが、そうではなかったな。

 限られた空間の中で繰り広げられる話であるが、最初の方は、これと言ったことも起こらず、問題としては、飛行士の一人のチョコバーが無くなったということで話し合いが行われたりするというくだらないようなことなどが映し出される。

 その後は多少飛行士同士の小競り合いなどがあったりし、徐々に彼らの様子がおかしくなっていく様が映し出される。

 全部で471日に渡る模擬ミッションであるが、何かが起こりそうで起こらず、そのままあっという間に時が過ぎていき、結局ことが起こるのは、ミッション終了予定の直前。

 一人の飛行士の言動によって、タンク内に惨劇が起こってしまう。

 結局は、タンク内で過ごしていくうちに精神に異常をきたしてしまったのだろうが、その兆候の描き方が弱かったかな。
 実は、一人の飛行士は精神鑑定でかつて異常があったということが明らかになるのだが、誰なのかはハッキリ表さず、この人物なんだろうなと推測させる感じ。

 いったんことが起こると、そこからあっという間に展開するタンク内での惨劇。
 徐々に上がっていく緊迫感というのはなかったが、先行きが読めず、気になる展開のスリラーではあった。

/5

監督:ケリー・マディソン
出演:マルグリット・モロー、ブラッド・ウィリアム・ヘンケ、クリストファー・レッドマン
    ジャック・ダヴェンポート、エリック・キング、アンナ・リース・フィリップス
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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