CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。

17-145「追憶」(日本)

2017年05月09日 01時24分38秒 | 日本映画
会いたくても、会えなかった人たち
 ある日、富山県の漁港で殺人事件が発生する。被害者の川端悟は捜査に当たる四方篤刑事の幼なじみだった。しかも、川端と事件の前日に会っていたという容疑者の田所啓太もまた幼なじみ。
 25年前、それぞれに親に捨てられた3人は喫茶“ゆきわりそう”を営む涼子と常連客の光男の世話になっていたのだった。しかしある事件を機に散り散りとなり、以来決して会うこともなかった。
 四方は田所の無実を確信しながらも、固く口を閉ざして真相を語ろうとしない彼に苛立ちを募らせるのだったが。(「allcinema」より)


 物語は25年前、3人の少年がある事件に遭遇し、それを機に別れ別れとなるところから始まる。

 刑事となった四方篤は、家族の悩みを抱えながら生きていたが、東京からやって来た川端悟と25年ぶりに再会する。

 しかし、その悟が翌日刺殺体で発見され、もう一人の幼馴染みである田所啓太に会うことを聞いていた篤は、啓太にも25年ぶりに会う。

 悟と会ったことを否定する啓太。
 啓太のことを信じながらも捜査する篤は、彼らと会わなかった25年の間に自分だけがひたすら避け続けていたことがあったのを知る。


 殺人事件が発生し、その捜査に篤もあたるのだが、基本犯人捜しのミステリーを軸として、篤、啓太、悟の25年の間の人生、そして3人に深く関わる人々の苦悩や想いを描いたヒューマン・ドラマとなっている。

 一番の容疑者となるのは啓太で、何故啓太は悟と会ったことを否定するのか、果たして啓太は犯人なのかというところが焦点。

 ミステリーの部分も興味深く、いったい誰が犯人なのかというのは気になったが、そこはある意味意外な結末で、アッサリ解決した感じもあるが、メインとなるのは人間ドラマの方なので、これぐらいで充分なのかもしれないな。


 25年前の事件から、それを忘れるように、誰とも会わずに生きてきた篤であるが、それ故に、重荷を背負ったように生き、産みの母親、そして妻となった女性に対しても、本心を見せない篤。

 そんな篤が当時の事件に関わっていた人々と再会し、25年の間に起こっていたことを知り、ようやく背負っていたものから解放されるというような展開。

 
 殺人事件だけではないミステリーもあり、やがて明らかになっていく真実がちょっと哀しい感じもあり、明るい感じも受けるかな。

 特異な状況ではあるが、幼馴染みと25年ぶりに会うという展開は、懐かしさも感じさせる話であったな。


 アッと驚くほどの展開を見せる作品ではなかったが、篤を中心とした人々の心と抱えているものを映し出し、興味惹かれるヒューマン・ミステリーであった。

/5

監督:降旗康男
出演:岡田准一、小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、木村文乃、安藤サクラ、吉岡秀隆
    矢島健一、北見敏之、安田顕、三浦貴大、高橋努、渋川清彦、りりィ、西田尚美
於:新宿ピカデリー
『映画・DVD』 ジャンルのランキング
コメント   トラックバック (12)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 17-144「ReLIFE リラ... | トップ | 17-146「ヴァンパイア ナイト... »

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事

12 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
追憶 ★★★・8 (パピとママ映画のblog)
「夜叉」「鉄道員(ぽっぽや)」など数々の名作を手がけた降旗康男監督と木村大作カメラマンのコンビが9年ぶりにタッグを組み、「永遠の0」「海賊とよばれた男」の岡田准一を主......
追憶  監督/降旗 康男 (西京極 紫の館)
【出演】  岡田 准一  小栗 旬  柄本 佑  長澤 まさみ 【ストーリー】 富山県警捜査一課の四方篤は、漁港で旧友の川端悟の刺殺体と対面する。容疑者として浮上した田所啓太を含......
追憶 (★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★)
2017/05/06公開 日本 99分監督:降旗康男出演:岡田准一、小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、木村文乃、矢島健一、安藤サクラ、吉岡秀隆、りりィ、安田顕、三浦貴大 会いたくても、会えな......
映画 「 追憶 」 (徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”)
岡田准一主演の映画「追憶」を見てきました。 1992年 冬の能登半島・・・13歳の四方篤は親に捨てられたのと同じような境遇の田所啓太、川端悟とともに軽喫茶「ゆきわりそう」を営......
追憶 (映画的・絵画的・音楽的)
 『追憶』をTOHOシネマズ渋谷で見ました。 (1)岡田准一と小栗旬の競演が見られるというので、映画館に行ってきました。  本作(注1)の冒頭では、雪が激しく舞い落ち、港には漁船......
「追憶」 (ここなつ映画レビュー)
オープニング、海の荒波の風景が映し出され、「ザ・日本映画」の様相を呈している。そして内容ももちろん「ザ・日本映画」なのであった。こんな風に、故郷と、隠された過去と、解......
追憶 (映画好きパパの鑑賞日記)
 大ベテランの降旗康男監督と木村大作カメラマンが豪華キャストで撮影したヒューマンサスペンスなんだけど、全体的に古めかしい。ストーリーも微妙でなんとももったいない。  ......
映画「追憶」 (FREE TIME)
映画「追憶」を鑑賞しました。
追憶 (to Heart)
会いたくても、 会えなかった、 愛する人へ―― 上映時間 99分 原案:脚本 青島武、瀧本智行 監督 降旗康男 音楽 千住明 出演 岡田准一/小栗旬/柄本佑/長澤まさみ/木村文乃/矢島健一/北......
『追憶』 (京の昼寝~♪)
□作品オフィシャルサイト 「追憶」□監督 降旗康男□原案・脚本 青島武 瀧本智行□キャスト 岡田准一、小栗 旬、柄本 佑、長澤まさみ、木村文乃■鑑賞日 5月14日(日......
「追憶」☆様々な形の愛 (ノルウェー暮らし・イン・原宿)
評価も高く、映画館もまだまだ満席に近いという事で、ちょっと期待が高くなっちゃったかな・・・・ 一番胸にぐっとくるのは、オープニングとエンディングで流れる、情感のこもっ......
『追憶』を東宝シネマズ渋谷4で、『日本一短い「母」への手紙』を神保町シアターで観...... (ふじき78の死屍累々映画日記)
母役を思いながら2本まとめてレビュー。 ◆『追憶』 ▲果てしなくオーラがないのが上手い西田尚美(だよね)。  まあ、本音で言えば岡田君の写真が使いたいんだけど。 五 ......