あるニヒリストの思考

日々の思いを綴る

森友学園の早過ぎた登場(安倍晋三の誤算)

2017-03-09 19:37:59 | 思想
もう、誰しも、わかっていることではないか。安倍晋三が、財務省の岡本薫明官房長、迫田英典理財局長、近畿財務局、大阪航空局などの高位の役人たちを動かして、大阪府豊中市の国有地を、破格の安価で、しかも、多額のいろいろな補助金をほとんど無審査で付けて、籠池泰典に、瑞穂の國記念小學校開校のために、提供したことを。高位の役人たちは、安倍晋三の国家主義・米国隷属主義に賛成であり、かつ、自らの立身出世のために、進んで法を犯し、国民を裏切ったことを。そこには、麻生太郎副総理・財務大臣、大阪維新の松井知事、大阪府私学課も、進んで協力したことも。籠池泰典は、既に開園している、塚本幼稚園で、戦前回帰の国家主義的な教育を行っている。籠池泰典は、園児に、教育勅語を暗唱させたり、安倍晋三応援の宣誓をさせたり、中国人・韓国人を蔑視するように仕向けたりしている。籠池泰典、安倍晋三、麻生太郎は、同士である。日本会議の同士である。安倍晋三にとって、籠池泰典は同士であり、同じ教育思想を持っているから、陰で、不正な形で、大いなる便宜を図ったのである。籠池泰典が、大阪で、これまで行い、これからも行おうとしている教育形態は、安倍晋三が、将来、日本において、行おうと考えている教育形態なのである。日本会議とは、現在の日本国憲法・教育基本法を改正し、戦前の大日本帝国憲法を受け継いだ憲法(自民党の憲法草案)を成立させ、その改正憲法の下で国民を統合し、戦前の教育勅語で子供たちを教育することを目指した組織、言わば、戦前の日本を復活させようと動いている全国組織である。中心になって運動をしてきたのは、神社本庁(全国の神主がほとんど加入している組織)の神主たち、旧生長の家の信者たち(現在の生長の家は安倍晋三の政治姿勢に反対している)である。日本会議には、自民党の244人の国会議員、民進党の15人の国会議員、大阪維新の会の10人の国会議員、日本のこころを大切にする党の3人の国会議員、無所属の7人の国会議員が加入している。合計279人の一大勢力の組織である。安倍晋三の誤算は、籠池泰典の塚本幼稚園そして瑞穂の國記念小學校の出現が早過ぎたことである。安倍晋三政権は、自民党・公明党を領導して、国家戦略会議を作り、秘密保護法を通し、集団的自衛権を確立した。そして、戦前の治安維持法のような、共謀罪を成立させ、あらゆる組織に国家権力が介入できるようにしようとしている。おそらく、早晩、共謀罪は成立するだろう。そして、安倍晋三が、次に向かうのは、自民党が作成した憲法(戦前の大日本帝国憲法を受け継いだ憲法)を成立させ、戦前の教育勅語を復活させることである。そして、有無を言わさず、自民党が作成した憲法の下で、戦前回帰の国家主義的な思想で、日本国の国家運営をし、教育勅語の下で、戦前回帰の国家主義的な思想で、学校教育を行うつもりであった。ところが、憲法改正が成される前に、安倍晋三の思惑が露見したのである。籠池泰典の塚本幼稚園そして瑞穂の國記念小學校における教育理念は、安倍晋三と一致しているのである。安倍晋三が、子供だけでなく日本人全体に求めているものは、籠池泰典と同じく、天皇に対する絶対的な崇拝、日本民族の優位性、中国人・韓国人(朝鮮人)に対する蔑視、地位が上の者・年齢が上の者には絶対服従の精神、国のためには命を投げ出す精神である。国家主義思想なのである。テレビ、新聞、週刊誌などのマスコミにおいて、連日連夜、籠池泰典の卑しい人間性、非人間的な教育観そしてその実践、高位の役人たちの陰での不正、政治家の関与が話題になっている。しかし、最も非難されてしかるべき人物は、籠池泰典と同じ教育観を持ち、陰で高位の役人たちを動かした安倍晋三ではないのか。不正な土地取引に関与し、使嗾した最大の犯罪者の政治家は安倍晋三ではないのか。

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