東京絵の具

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阿波の土柱

2011年03月27日 | 徳島県
場所:徳島県阿波市阿波町桜ノ岡

土柱(どちゅう)は礫や砂からなる段丘礫層(土柱礫層)が風雨により浸食され柱状になったもの。
日本では、「世界三大土柱」として、ティロル地方(イタリア)、ロッキー山脈(アメリカ合衆国)、
徳島(日本「阿波の土柱」)があげられている。国指定天然記念物。

この土柱は段丘礫層(土柱礫層)が流水の侵食作用をうけて生じたものである。
土柱礫層はおよそ130年前に、吉野川が現在地よりも150mほど高い位置を流れていた時に、
当時の川床に堆積した礫、砂が固結してできた地層である。この段丘礫層は、できた時代が
若いので充分に固結した岩石ではないから容易に侵食されて、ここに見られるような地形をつくった。
すなわち、雨水によって漸次侵食下刻されて、谷、溝をつくり、幾筋もの谷、溝は複雑に融合し、
雨毎に土砂を流下させた。段丘礫層に含まれている礫は侵食に対して抵抗が強いので礫に
保護された部分のみが侵食を免れて、柱状、突起状、筍状などの土柱を形成している。
土柱礫層の厚さは、 40~80mで脇町周辺に広く分布しているが、見事な土柱はこの付近だけに
見られ、ここより西へ燈篭、不老、筵、橘の諸嶽がある。

全国的に有名な観光地ではないが、日本にこの場所しかない奇勝であることと、
見た人は必ず驚くので、徳島県に来た際は絶対に見て欲しい場所である。




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