東京絵の具

日本国内の旅行地を掲載しています。

富士山 登山

2011年08月29日 | 中部
所在地:静岡県・山梨県
備考:富士箱根伊豆国立公園、国指定特別名勝、
日本三名山(三霊山)、日本百名山、日本の地質百選
参考サイト:あっぱれ!富士登山
天気:富士山の天気山梨県東部富士五湖(河口湖)の天気

富士山は、標高3,776mの日本最高峰の山で、日本の象徴として広く知られている。

一般的な富士登山の期間は、山開きの7月1日から8月下旬までです。

登山口は、山梨県の吉田口、静岡県の富士宮口・須走口・御殿場口が広く知られる。

関東からは、吉田口がアクセスが便利で、バスの本数が最も多い。初めての富士山なので、
吉田口で行くことにして、富士急行バスを利用して、片片道2,600円で「新宿駅」から「富士山
五合目」のバスを予約したが、予定日の前日に雨が確実と分かったので行くのをキャンセルした。

予定を来週に変更して、一緒に行く元会社の先輩が車を出してくれることになったので、
マイカー規制がない時期だったので、自動車で行くことになった。

インターネットで持っていくものを調べて、私は以下を富士登山に用意した。

●ザック
●ザックカバー
●半ズボン
●長ズボン(山頂で使用した)
●Tシャツ(綿30%、ポリエステル70%)
●長袖(初めから使用)
●ジャケット(山頂で使用した)
●レインコート(初めから使用)
●イボつき軍手
●タオル
●ポケットティッシュ
●100円玉(富士山はトイレが100円単位で有料)
●ゴミ袋
●ヘッドライト(予備電池も)
●デジタルカメラ(若しくは携帯カメラでも)
●オニギリなどの山頂付近で食べる食料
●おやつ(私は塩分補給の飴を10個、チョコ、カロリーメイト、おにぎり煎餅1小袋)
●水分(私は、500ml×4本(水、お茶×2、ポカリスエット系)

持っていっ方が良かったと思ったもの。
〇日焼けクリーム
〇杖
〇膝のサポーター
〇厚手の靴下

ー以下富士登山記録ー

夜登山なので、昼夜逆転させる必要があったので、その日は朝まで起きて昼過ぎに起きた。
普段と違う睡眠調整なので、それほど眠ることは出来なかったが、夕方の18時に国分寺駅で
待ち合わせして、高速道路、富士スバルラインを通って、富士吉田口に20:30頃到着。

気圧に慣れる為に5合目で小一時間ほどゆっくりする予定にしていて、起きてから何も食べて
いなかったので、5合目のレストランで食べるつもりだったが閉まっていたので、パン180円を購入して
食べた。それでも、空腹だったので山頂で食べる予定だったオニギリを一部食べた。大きな計算ミス。

▽21時20分吉田ルート出発(標高2,304m)



辺りは霧が立ち込め、雨も降っていて、来た日が悪かったかと思いつつも、最後は晴れるだろうと
希望を旨に歩く。この日と明日にかけての天気予報は、曇り時々雨だった。

とにかく視界が悪く、早速大きな水溜りで靴を濡らしてしまった。私の場合は登山靴を持っておらず、
普通のスポーツシューズで行ったので、雨で靴が濡れても乾きやすいのが幸いだった。

初めは平坦な道が続き、それほど体力は使わずに、6合目(標高2,390m)にある安全指導センターに到着。



6合目から8号付近までに、少し高山病かと思われるような症状が出た。時々ですが、頭が痛く、
少し歩いただけで大きく体力が奪われた。対策として、とにかく無理はせずに休憩を繰り返し、
息を大きく吸い込んだり、歩幅を減らして小さく移動することに努めた。

こと平地においては、ほかの人よりも体力があると思っていただけに、登山との違いを思い知った。

ただ、疲れているのは自分だけでなく、多くの人も同じだと思うし、小学生でも登っている子が
いるので、とにかく頑張るしかないと心の支えになった。反省点として、足を大きく上げて登らず、
それを意識して道筋を選ぶこと。ザックは腰で支えるような感じで、腰で強く締めること。



吉田ルートは山小屋が多く、山小屋の灯りが一つの区切りとして目指す目標となる。
富士山に来る前は、自然の中に人工物が多いのもどうかと思っていましたが、今は
その存在が必要であることを知った。

体力の消耗が激しい人は杖を買ったり、飲料や酸素やカップラーメンやバナナなども
売られている。カップラーメンは600円だった。凄く食べたかったけど節約のために我慢。



朝日を見るために、山小屋に泊っていた人も大勢現れ、俗に言うご来光渋滞になる。
富士講の方々が唱える「六根清浄」に時に加わりながら、山頂を目指した。

天に近い場所だけあり、星がとても綺麗だった。夜登山を選んだのは、星も目的だったのです。



山頂との境である鳥居を通り過ぎたのが4時55分だったので、21時20分の出発から
約7時間35分」かかって到着。何とか山頂でご来光を拝むことが出来た。





ここまでの努力が報われた瞬間だった。本当に来て良かった。来れたことに感謝した。



ご来光が出始めた頃、多くの登山者から歓喜の声が聞こえた。



日本一高い山から見る雲海と太陽は別格でした。





浅間大社奥宮で参拝。


山頂には多くの人がいて、外国人もちらほらと見られた。東京電力の放射能漏れ以来、
日本に観光客が減っていましたが、時間と共に少しずつ回復していて喜ばしいことです。

歌の「1年生になったら」にある「100人で食べたいな富士山の上でオニギリを」の如く、
1年生でも100人でもないけど、山頂でおにぎりを食べました。しかし、1年生で富士山に
登れるのは選ばれし者だけだと思う。高学年になると登っている子を数人見かけたが、
体力は基より、夜登山の場合、子供は睡魔に負けてしまうこともあるという。



缶ジュースは400円、ペットボトルは500円でした。


こちらは地上から山小屋まで物資を運んでいるブルドーザー。


火口の周りを一周するお鉢巡りは、一周するのに平均で約1時間30分を要する。
また、剣ヶ峰直下の北側は残雪のため通行止めになる年が多く、この場合は
一周できない。例年7月末日頃に通行規制が解除されている。

剣ヶ峰は、富士山の標高を示す3,776mの地点で、日本一標高の高い場所になる。
山頂に来たからには、体力があればこの地点も目指したい。



山頂に辿り着いた時、疲れていた体力は気分的に大きく回復した。
6時25分にお鉢巡り出発。基本の時計回りを選んだ。


富士山頂奥宮




日本一高い場所にある富士山頂郵便局。


カルデラでは、8月でも残雪がありました。


剣ヶ峰にある富士山特別地域気象観測所。日本最高峰の石碑前で写真を撮る為に並んでいる。


石碑前で撮影して、日本一高い場所に来たことの達成感を得た。


石碑を超えた先に、反対側を見下ろせる展望場所があります。


お鉢めぐりを終え、吉田ルートと合流する8合目まで、須走ルートでも降りれるので、
須走ルートで下山開始。吉田ルートを降りるのを考えれば、だいぶ楽なルートです。
私の場合、間違って9合目で吉田ルートに合流して下山することになってしまいました。
疲れで思考能力がけっこう落ちていたのだと思います。

お鉢めぐりを終えると、天候が変化して霧が発生して、時折雨が降るようになりました。
山頂でご来光が見え、晴れの中お鉢巡りが出来たのは運が良かったのです。



大きなジグザグの、石が転がった下山道を歩く。体力的には疲れないのだが、
下山は膝に負担をかけるので、帰りは杖があった方がいいと思った。

高山植物の少ない富士山で、オンタデの花が一面に広がっている。


吉田ルートの出入口に到着したのが14時50分。9時20分に下山を開始したので、
約5時間30分」かかりました。途中で膝を痛め、まっすぐ歩くのが困難になり、
カニ歩きや後ろ歩きで何とか下りました。後、飯をそれほど食べていなかったので、
空腹で意識が朦朧としていたのもあります。


吉田ルート出入口にある小御岳神社(こみたけ)。別名で富士山大社。
行きは霧で存在すら分からなかったが、登山の最後に無事に帰れたことを
感謝して参拝してきました。


無事に富士登山を終え、結果としては全ての目的は達成したので問題ありません。

ただ、富士山に登る前に、違う山に登るなどして、上り下りの体力をつけておいた方が
良かったと反省しています。山に登るのが1年ぶりだったので、想像以上に疲れました。

日本人であれば、一生に一度は登りたいと思う富士山に登れて本当に良かったです!

帰りは、山梨市のほったらかし温泉に行きました。ここも、天気がよければ、富士山が
望める露天風呂がありますが、今日は天候が悪く見ることはできませんでした。

思ったよりも食欲はあり、がっつりと食べ、温泉に入って睡魔と戦いながら東京まで帰宅。
その後、約14時間近く寝ました。起きてからこのブログを書いていますが、足がけっこう
痛いです。筋肉痛に加え、歩くと膝が少し痛いです。

昨日は富士山の山頂にいたんだよなと余韻に浸りながら、この記事を終了致します。

この記事についてブログを書く
« 多摩六都科学館 | トップ | 浄閑寺 »