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直峰城

2011年05月27日 | 中部
住所:新潟県上越市安塚区安塚
備考:日本100名城、県指定史跡

NHK大河ドラマ「天地人」でも登場した「直峰城(のうみねじょう)」は、通称で城山(じょうやま)と呼ばれ、
標高344メートルの中世の典型的な山城で、山頂から四方に延びる尾根の中腹にかけて多くの曲輪や
空掘・土塁などが残り、険しい地形と相まって堅固な構えを生み出している。また、越後府中より関東へ
通じる三国街道を眼下に望み、古くから戦略上重要な位置を占めていた。

南北朝時代は、南朝方新田義貞に味方した風間信濃守信昭の居城であったと伝える。
時代が下り、16世紀前半は、越後守護代長尾為景の家臣・吉田周防守英忠が城主で、
上杉謙信時代の城主は不明であるが、直峰城は、春日山城の支城として重要な役割を
果たした。謙信死後、家督相続を巡って争われた御館の乱においては、直峰城は
景勝方に味方し、時の城主・小日向隼人佐は景勝から感状を与えられている。

その後、天正8年(1580年)、御館の乱で戦功のあった樋口惣右衛門兼豊
(景勝の家老・直江兼続の父)が城主となった。

16世紀末期、上杉景勝国替え後、後に直峰衆と呼ばれたこの地の人々は、城主・樋口
惣右衛門とともに米沢城に移り住んだ。その後、春日山城となった堀秀治の家臣・堀
光親が在城した。慶長15年(1610年)堀氏の除封とともに廃城となった。




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