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「深刻な真の危機は国内にある」「露清密約の再現、現在の中露対日連携」


平成29年7月13日(木)

本年に入り、
アメリカにトランプ政権が誕生し、
北朝鮮の三代目の独裁者金正恩が、異母兄金正男をクアラルンプールで殺害し、
同時に核実験とミサイル発射を繰り返して東アジアに緊張をもたらし、
中共は、南シナ海に軍事基地を建設して海洋に勢力を伸ばしながら、
東シナ海でも攻勢を強めて我が国の尖閣周辺の領海を通常業務のように侵犯し、
ロシアは、国後と択捉に最新ミサイル基地を建設し、
南の中共軍機と北のロシア軍機の我が国領空接近に対する
我が国自衛隊機のスクランブル発進回数は、冷戦時代を上回る頻度に達し、
中東では、シリア内戦とISとの戦いで多数の難民がヨーロッパに流れだし、
それが欧州各国の政治情勢に大きな変動をもたらしている。
以上の通り、
現代は既に、国際情勢の世界的な地殻変動期に突入しており、
当然に、我が国を取り巻く国際情勢の激変期でもある。
そのなかで、北朝鮮は、
七月四日のアメリカのインディペンデンスデイを狙ってICBMを発射した。

そして、私は、先の時事通信で、
我が国はとっくの昔に、
北朝鮮の中距離ミサイルであるノドンやテポドンの射程内にあること指摘し、
この度の北朝鮮のICBM保有で
いよいよアメリカの我が国への「核の傘」は機能しないのだから、
我が国は、自ら核抑止力としての核弾頭ミサイルを保有すべきであると説いた。
この問題提起は、
ともに、かつて、ソ連からの核ミサイルの脅威に直面した
フランスのドゴール大統領が、
核武装を決断した情勢、そして、
西ドイツのシュミット首相が、
中距離核弾頭ミサイルを配備した情勢を点検すれば、
我が国が、
中共、ロシアそして北朝鮮からの核ミサイルの脅威に直面している現在、
当然に持つべき問題意識であり、
既に、決断を下して、その時のフランスのようにドイツのように、
我が国は、核ミサイルの実戦配備に進んでいるべきである。
と!私は思い、
先の時事通信を書いたのだ。

ところが、
本年に入ってからの国際情勢の劇的な変遷とは別世界のような、
本年に入ってからの我が国内の状況、
おもにマスコミが何に焦点を当てているかを振り返ってみると、
まことに、空虚だ。まことに、空しい。
核から如何にして自国を護るのか、
という国民が当然持つべき痛烈な思いが政治に絶望的に欠落している!

同時に、何故、斯くまで我が国のマスコミ報道は、
森友学園や、加計学園の獣医学校建設問題や、
前者の理事長夫婦の錯乱した行状や、後者の元事務次官の言動や
はたまた、聞くに堪えない暴力暴言議員のグロテスクな表情や、
劇場と化した都議会選挙の空虚な結果を流し続けるのか、
この我が国の政治とマスコミの情景は、
周辺地域が炎に包まれた火事のなかで、
自宅だけは安全だと思考停止して、
居間のTVで娯楽番組を楽しんでいる馬鹿家族のようではないか。
・・・そこで、
かつてソビエトのKGB(ソ連国家保安委員会、情報謀略機関・秘密警察)で
プーチン現ロシア大統領の先輩である対日スパイであるレフチェンコが、
「日本はスパイ天国」
であったと、アメリカに亡命して議会で証言したことを思い出したのである。
かつて私の所属した民社党は、
我が国に「スパイ防止法」が必要であるとしてその制定を推進した。
しかし、肝心の与党の自民党内の「ハト派」と、
スパイ天国のなかで中ソのスパイに育てられた
自民党内の「中共シンパ」と「ソ連シンパ」の阻止行動によって、
その制定はならなかった。もちろん、社会党はソ・中そのものであった。
従って、我が日本は、現在に至るもスパイ防止法がなく、
今も「スパイ天国」であることを肝に銘じて、
現在の我が国内で展開されているマスコミ報道と、
反基地、反原発、反安保法制、反共謀法、反戦平和運動、等々の絡み合い、
そして、森友学園や加計学園に絡む人物達の如何なる言動が報道されているのか、
に注意し、それが総体として如何なる流れをもたらしているか、
を点検しなければならない。

結論から言うならば、
現在作り出されている流れの向かうところは、
「反安倍」ムードの醸成である。
そして、この「反安倍」ムードを手段として、
何が狙われているのかといえば、
それは、
我が国の自主防衛体制潰し、
即ち、核ミサイル防衛体制潰し、
つまり、
「戦後体制からの脱却」路線潰し、
「日本国憲法体制からの脱却」路線潰し、である。

マスコミの報道とそれに確かに連動する「世論」がある。
そして、その「世論」が
「世論調査というカラクリ」で報道と連動していることを確認したマスコミが、
さらに「役者」(大阪のオバチャンとオッサンと東京の事務次官)
を使って「反安倍」のパフォーマンスをさせたうえで、
したり顔で、どや顔で、かさにかかって繰り返す報道に、
また「世論」が連動する。
さらに、この報道に連動する「世論」に、
国家のことではなく自分のことしか考えない政界の臆病者が迎合する。
そして、このマスコミとは、
視聴率と読者の獲得によって利潤をあげる営利企業というわけだ。
これで儲かるとなれば、餌をまかれた猟犬のように止まらない。
問題は、
この営利企業、具体的に言えば、例えば、朝日新聞etc等々、
の経営陣やデスクは何者で、彼らはどこからの影響で営業しているのか、
ということである。

今、この報道と世論の連動が作り出すサイクルの動きを観ていると、
謀略的作為を感じる。
つまり、このサイクルの流れは、仕組まれたものである。
何故なら、このサイクルは、
かつて民主党という最悪の政権を作り出したサイクルと同様に、
現在において、まさに、国家の重大事から国民の関心を逸らし、
ただ「生活第一」と「スキャンダル」に
国民の関心を閉じこめ、思考を停止させるように機能しているからである。
だから、このサイクルを動かしているのは、
謀略である、と断言しておく。
我が国の「世論」というものが、
謀略によって作られたサイクルに再び嵌められている。

では、この謀略を仕掛けているのは何なのか。
それは、我が国国民が、
わが国家への脅威と国家の重大事に関心を集中させ、
その脅威を克服する国家体制構築に動くことを阻止しようとするもの、
つまり、我が国が
「戦後体制から脱却」
することを許さない、
我が国内外の反日勢力である。

国外におけるこの勢力は、
中共、ロシア、朝鮮、そして、アメリカの国務省である。
国内におけるこの勢力は、
冷戦期のように単純に、社民・共産そして民進だと思ってはならない。
日本は「スパイ天国」なのだ。
与党のなかに育成されている。
謀略組織は、与党のなかに育成する方が効果的だ見通している。
自民と公明の与党のなかで、
安倍路線に修正が必要というマスコミの流れに乗る者が、
ぼつぼつTVのインタビューに出始めているではないか。

よって、本日の通信の目的は、
安倍内閣の持つ
「日本を取り戻す」路線、
「戦後体制からの脱却」路線を、
断固として支持し推進ずる国民勢力を浮上させねばならないということだ。
確かに、安倍晋三氏は、自民と公明の連立政権で、
靖国神社に参拝をせず、
上記の路線を推進するという観点からは、弱いし頼りない。
しかし、
この安倍政権の路線を、
外国の謀略とそれに乗るマスコミの造り出す「流れ」のなかで、
今、消してしまっては取り返しがつかない。
我が日本は、本当にやられる、
我が日本は、内部からも外部からも潰され、
再起できなくなる。
よって、今こそ、
万世一系の天皇を戴く我が国の国柄に誇りをもち、
国防体制、即ち、
核を抑止し拉致被害者を自ら救出できる国家体制の構築
を目指し、
日本国民としての自覚を覚醒させる日々の努力を開始しよう。




先ほどの時事通信で、我が国の深刻な危機は、国内の甘さである、と書いた。
特に、中共とロシアに関して、伝統的に甘い。
我が国内には、
北朝鮮という火病を発症した独裁者をもつ国を、
中共とロシアが、先輩として国際社会のなかに調和し協調するように
あやしなだめてくれると期待して頼っている風潮がある。
しかし、この中露の二国は、そのような日本の期待に応える国ではない。
ともかく、我が国は、
近代化に進み始めた我が国の前に立ちはだかった最大の脅威は、
この二国であった歴史的事実を忘れてはならない。
そして、その脅威は、現在に至るも何ら衰えていないのである。

我が国に大きな惨害をもたらした対米戦争は、
この中国とロシア(ソビエト)の関わり合いのなかで、
コミンテルンと中国によって招き寄せられたものである。
そこで、
この度、「月刊日本」八月号に寄稿した次の原稿を記して、
中露に対する警戒心を喚起したい。 

・・・   ・・・   ・・・   ・・・   ・・・   ・・・   

明治三十八年五月二十七日、
我が国で、対馬の人々だけが、我が国の連合艦隊と帝政ロシアのバルチック艦隊が、
対馬と沖の島の間の海域で激突する空前絶後の海戦を目撃した。
それは、我が国の命運を決定して世界史を創る瞬間である。
 対馬の北に住む人々が古老から聞いたことは、
その時彼らは北対馬の山の上から南東海域を眺め、
被弾したロシアの軍艦が黒煙を上げて燃え上がり沈没して行くのを遙かに遠望して歓呼の声を上げたという。
 そして、その同じ人々が、
翌日の二十八日、沈没したロシア巡洋艦ウラジミル・モノマフからボートで脱出し、
対馬の北の殿崎の丘の下の海岸に漂着した百四十三名のロシア水兵達に、
まず水を与え、彼らを自分たちの家に泊めて介抱したのだ。
 ここに、敵に対する敵愾心だけではなく、
敵味方を超えて苦しむ者を慈しむ、真の日本人の姿がある。
そして現在、漂着したロシア兵達が水を飲んだ泉は今も水を湛え、
その上の道路の山沿いには、
負傷して佐世保の病院に入院している
バルチック艦隊のロジェストウェンスキー司令長官を見舞う
東郷平八郎連合艦隊司令長官と幕僚の巨大なレリーフ像が建っているのである。
地元の武末裕雄さんら有志が一億円の私財を出して、
まさに、ロシア兵漂着の丘に、
我が国の美風である「武士の情け」を象徴する情景を建設したのである。
 明治天皇は、日露戦争に際して、次の御製を詠まれた。
 
 國のためあたなす仇はくだくともいつくしむべき事なわすれそ

対馬の人々は、この殿崎の丘で、まさにこの御製の心を体現したのだ。
従って、この丘は、民族の叙事詩を伝える丘となっている。
 
 確かに百十二年前の日露戦争は、
誇り高い高貴なる明治の叙事詩となった。
しかし、その叙事詩を生み出した厳しい現実が、
百年の時空を経て、我が国の周りで再現されつつあることに眼を向けなければならない。大陸のロシアとシナの本質は、百年前と何ら変わっていない。
そこで、ロシアに焦点を当てて、
東アジアにおいても、その民族の宿痾ともいうべき南下への願望が甦りつつあることに触れたい。
 他方シナ・中共は、触れるまでもなく、
露骨に中華意識をむき出しにして我が国の尖閣を侵略して、
そこを橋頭堡(ミサイル基地と海軍港湾)として台湾と沖縄本島を飲み込み、
その上で、日本列島そのものを支配下に入れようとしていることは目に見えている。
 
ところが実はロシアも、北で公然と同じ事をしているのだ。
既にロシアは、我が国領土である国後と択捉に最新のミサイル基地を建設している。
これ、南の尖閣に、ミサイル基地を狙う中共と同じではないか。
 しかし、我が国は、安倍総理大臣が
プーチン大統領をウラジミルと親しげに呼ぶのに安心して、
プーチンとロシアに対する警戒感を麻痺させている。
 ロシアが、首脳同士の個人的な関係で動くものか。
プーチンの安倍総理への親しげな姿勢は、
情報謀略組織であるソ連国家保安委員会(KGB)の将校であったプーチンの演出である。
 
プーチンは、KGBから「強いソビエト」を目指して政界に入り、
ソビエト崩壊後の二〇〇〇年(平成十二年)の末に、
ソビエト国歌のメロディーを復活させる国歌法を制定した。
そのプーチンの創った「ロシア国歌」は、
「強いソビエト」を継承するもので、その歌詞には、

おお、南の海より極地の果てへと広がりし我が森と草原よ・・・
これ、神に守られた祖国の大地よ!

とある。
では、ロシアから見て、「南の海」とは何処の海か。
それは、ユーラシアの東と西にある海だ。
西は地中海に出るウクライナ領クリミアの海である。
そして、東は朝鮮半島の南に広がる海、
即ちそれは対馬の海、日本を取り巻く海だ。
 
 昨年六月、ロシア海軍と中共海軍は、
南シナ海で合同軍事演習を行っている。
そして、まずロシアの軍艦が我が国の宮古島の領海に侵入し、
中共の軍艦がそれに続いた。
また、昨年度の我が国の航空自衛隊のスクランブル発進回数は、
冷戦時代を遙かに超えて、
対中共軍機には851件、
対ロシア軍機には301件である。
つまり、中共軍機は一日に二回以上、ロシア軍機は一日一回の割合で、
我が国の領空に接近している。
同時に中共は、南シナ海の南沙諸島に、ロシアは、国後・択捉に軍事基地を造った。
これはまるで、中共とロシアが、
南と北から日本を挟撃するために軍事的に連携している状況ではないか。
 
 しかも、この両国は、西方においては、
中共は、チベットとウイグルを軍事力で強権的に制圧し、
ロシアは、世界とウクライナを油断させて一挙にクリミアを軍事力で強奪した。
この中露二国は、
ともに、相手の虚に付け入って軍事力を行使することを躊躇わない。
 
そしてこのプーチンが、昨年末に、澄ました顔をして来日し、
安倍総理の郷里の山口県を訪れて、日露友好を演出し、
北方領土返還の可能性というニンジンをぶら下げて、
日本からの資金を釣り上げたというわけだ。
返還するつもりがあるならミサイル基地など造るものか。
もはや安倍総理は、
プーチンをウラジミルとか呼んでいる場合ではない。
総理は、我が国の国後・択捉にミサイル基地を造るな!
と靴を脱いで、
その靴でプーチンの前の机を叩かねばならない。
 
ここにおいて我々は、現在を知るために、
百年前のロシアの対日戦略を知るべきである。
トルストイは
「監獄に入ったことのない者は、その国がどのような国家か知ってはいない」
と書いた。
 また、帝国陸軍参謀本部次長、そして関東軍参謀長の要職を務め、
戦後十一年間シベリアに抑留された秦彦三郎将軍は、
臨終の近い日に、内村剛介に言った(内村著「ロシア無頼」)。
「私は生涯ロシア・サービスで一貫し、
ソ連に長く駐在し、ソ軍の演習にも参加した。
でも何一つ分かっちゃいなかった。
敗戦後ソ連の収容所暮らしをするまでは・・・」と。
 
我が国のロシア認識は甘すぎる。
この認識の甘さ自体が我が国の危機である。
我々は、
「西洋の衣を着たタタールであるロシア」
の本質を見抜かねばならない。

海将補で元防衛大学校教授の平間洋一氏は、
ロシア海軍軍令部編纂の史料を発掘し、
そこに記されている次のロシアの戦略を紹介している(同氏著、「日露戦争が変えた世界史」芙蓉書房出版)。

「日本に勝利するためには、一・五倍の兵力が必要であり、兵力増強が完了するまで二年間は対日戦争を避けるべきである」、
「極東でロシアが絶対優位権を確立せんと欲するならば、須く日本を撃破し、その艦隊保持権を喪失せしめなければならない」、
さらに、
「対日戦争では朝鮮を占領し、馬山浦を前進基地として日本人を撃破するのみにては不十分で、さらに之を殲滅せざるべからず」。
 
この日露開戦前のロシアの戦略と見通しは、
現在のプーチンの描いているものと一致する。
現在のプーチンが、東の我が国に対してソフトなのは、
西のシリアとクリミア問題で手一杯で、
東への余力がないからだ。
百六十年前のクリミア戦争でくたくたになったロシアが、
東でアラスカをアメリカに売って金をせしめたのと同じく、
現在もプーチンのロシアが、東の日本から資金を調達するつもりなのだろう。
従って、北方領土における日露共同経済開発とは、
ロシアの主権の下で行われる事業に日本が金を出すカラクリに過ぎない。
百十三年前の日露開戦前と違うところは、
現在は中共が力を持っているので、
ロシアも中共を無視できず中露対日連携に向かうということだ。
ここで思い浮かぶのは、
日清戦争の翌年の明治二十九年(一八九六年)に結ばれた
中露の極秘の対日攻守同盟である露清密約である。
この密約は、
ロシアが清の李鴻章に多額の賄賂を手渡し、
その見返りに満州を獲得して結ばれたのだ。
我が国は、この密約を知らず、
九年後に、清がロシアに売った満州から多量の血を流してロシアを駆逐して
清国領に戻したのだ。
つまり、清国は、
自らロシアに売り渡した満州を、
日本に血を流させて取り戻したというわけだ。
いずれにしても我が国は、
この頃言われた次の警句を想起することだ。
 
 ロシア人は約束を破るために約束をする、
 シナ人はそもそも約束は守らねばならないと思っていない。



西村眞悟の時事通信より。





















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