絵馬のつれづれ書き

和尚の日記

沙羅双樹の花の色

2009年06月28日 | Weblog

 『祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす (ぎおんしょうじゃのかねのこえ しょぎょうむじょうのひびきあり さらそうじゅのはなのいろ じょうしゃしっすいのことわりをあらわす)』
 有名な平家物語の冒頭の一文です。

 写真は「沙羅双樹」の花です。夏至のころ、朝に開花してその日の夕方には花を地面に落とします。
 平家物語の作者は、このはかない一日花を 「盛者必衰」 の象徴とうたっています。
 ただ厳密にいいますと、日本で言う沙羅双樹は「ナツツバキ」のことで本来のインド産 沙羅双樹とは別種です。
 全性寺のナツツバキの花は、5枚ある花弁の1枚がほんのり紅を差したような柄になっています。
 控え目な個性を出しながらも一日一生を生き切るすがたは、私たちにいろいろな大切なことを教えてくれている気がします。 

 このナツツバキ、全性寺の中庭にあるため一般にはご覧になれないのが残念です。


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一期一会

2009年06月24日 | Weblog

 和尚の日記 『絵馬のつれづれ書き』 を開設させていただいてから、まる半年が過ぎました。
 更新もままならない上につたない文章のブログですのに、これまでに延べ1000人をこえる方にご訪問いただきました。読者の皆さまに改めましてお礼申し上げます。
 また今後ともご愛読の程よろしくお願い申し上げます。

 さて今日は 「出会いに感謝する」 ということで、禅語 『一期一会(いちごいちえ)』 についてご紹介させていただきます。
 この言葉はお茶席の掛け軸でよく用いられます。茶席において、亭主と客の間の心構えを説いた言葉で、「この場の出会いを一生に一度のものと思い、お互い誠意を尽くすことが大事」 という意味です。江戸幕末の大老職にあった井伊直弼はこの言葉を特に好んだと言われています。

 今日は『一期一会』を皆さんにご紹介すると同時に、自分自身への戒めともさせていただくことができました。ありがとうございました。
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いい塩梅に…

2009年06月20日 | Weblog

 梅雨の中休みといいますか、から梅雨模様の京丹後です。

 全性寺天満宮境内のご神木、梅の実も大きく実ってきました。そろそろ収穫の時期です。全性寺天満宮特製の梅干にします。 

 ところで梅を使った漢字熟語に「塩梅」 がありますね。もともとは文字どおり 「えんばい」 と読んでいたようですが、現在は 「あんばい」 と習慣的に読んでいます。むかし中国では、塩も梅も調味料として使われ、その味加減のことを塩梅といったようです。そして今では、一般的にものごとの加減のことを指すようになりました。

 …そうそう、梅雨の雨もいい塩梅に降ってもらいたいものです。
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少し早めの 夏の風物詩 

2009年06月17日 | Weblog

 一足早く 夏のたより となります。
 写真は境内の古い大きなカシの木にとまっていた 「ヒラタクワガタ」 です。夜、樹液をなめていました。今年初のクワガタとの出会いでした。

 全性寺のこのカシの木は、昔からカブトムシやクワガタが多くいることで有名です。
 私が小さい頃には、懐中電灯をもった親子づれが毎晩やってきていました。ただ最近はあまり採集に来ていないようです。今の子供たちの興味は、カブトやクワガタよりもゲームの方に向いているのかも知れません。

 このクワガタ、写真を撮り終えてまた元のカシの木に戻してやりました。



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ホタルブクロ

2009年06月14日 | Weblog

 写真はホタルブクロです。白の花のものはよく野原に咲いていますね。
 赤紫のものは栽培でないとなかなかお目にかかれません。このホタルブクロはお檀家さんのおうちからいただいたものです。

 ところでホタルブクロという名前の由来ですが、2つあるようです。
1、野で 「蛍」(ほたる) を見つけたとき、この花の中に入れて持ち帰ったことによる。
2、ホタルとは 「火垂る」(ほたる)=提灯 (ちょうちん) のことで、形が似ていることによる。

 いずれも風情のある説だと思います。

 ちなみにグラスにまっすぐに入っている花は、ナツシュウメイギクです。
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