ご祝儀相場、終わりの始まり １月１８日２０１７年

◆　ダウ３０は、終値１９２６ドル。三日連続の下落となりました。

　ドル円は、１ドル１１２.６１円と、ドル安円高でした。７日連続の円高です。

　ドル下落で、米国債利回りは低下しています。２年物１．１５２％。１０年物２．３２２％、です。

　ゴールド先物（COMEX）は、１２１２．９ドル。終値ベースで高値となりました。

　□「トランプフォリアは消え去った。エンパイア・フェドの製造業調査では停滞を示す」（ZeroHedge:１月１７日）

　□「USドル下落、ドルは強すぎるというトランプ発言をうけて、国境調整税を酷評」（ZeroHrdze:１月１７日）

　□「トランプ氏、イエレン女史を懲らしめるー米ドルは下落し、Fedの二回目利上げからの上昇をかき消す」（ZeroHedge:１月１７日）

　◆　昨１１月の選挙後に続いたトランプ期待相場は終焉したとの見出しが躍っています。

　ダウ３０の２万ドル超えは無いとの見方は、すでにトム・デマーク氏の予測として１１日に出ていました

　ゴールドの記事を二つほど上げておきます。

　□　「ポール・クレイグ・ロバーツ氏が最近のゴールドの上昇の理由を明らかにしています」（KWN：１月７日）

　Fedは、２０１７年中の利上げ方針の撤回ともとれる発言がありました。

　ゴールドは、１２月の小売販売や消費支出状況から、Fedの金融緩和政策が次回の会議で出るのではないかと期待を持ち始めています。

　また、モディ首相の高額紙幣回収作戦はゴールドの輸入にブレーキをかけることができず、中国とロシアは大量の金現物を吸い込み

　続けています。

　□「中国は、コメックスやLBMAの消滅を加速させる急進的なゴールドの高価格化を用意していますージョン・ハザウエイ」（KWN：１月１２日）

　中国は、ゴールドに裏打ちされた人民元での原油取引の支配へと向かっています。

　１９７０年以来、世界の商業を支配してきた米ドルを支えたオイル・ダラーへの否定的な傾向が育ってきています。

　ペーパー・ゴールドへ反対する心理的帰結として、ゴールド現物への期待が高まってきています。

　ゴールドは米国の国債よりも好まれるリザーブ資産となっています。

　中国は、ゴールドとの兌換性を持つ人民元をドルに取って代わって国際化することを隠そうとはしません。