キサラギ・ジュンの税務小説

『黄金武将』翻訳『天皇財産と課税』『SCOOPED』ニュージーランド活劇『大統領になれなかった男』『NORADテープ』

ナピサンー汚いおむつの洗剤ボトルでワインを飲む金融ギャング それに加担した大手都銀外国税金詐欺事件・マネーはヤシの木の下で育つ

2017-07-13 18:24:31 | 税務小説

NAPISAN

zeekkimura3@lagoon.ocn.ne.jp 

ジュンキサラギFlag Counter(短編プロモーションはここをクリック>→SPOOCED 8分15秒。
税務小説

http://blog.goo.ne.jp/zeekkimura3

NAPISAN

 

現金輸送車(17章)
 所得税:もしもあなたが賢いやり方を見つけて近くの税務署に所得税の申告をしたとする。だがそれはうまい方法ではない。税務署長はすぐあなたのカラクリを見抜き、裁判所に提訴するからだ。税務署の上級機関は、あなたに20ポンドの罰金を科すか、あなたに税金をごまかした額に見合うまとまったカネがないならば拘束されて牢屋行きになるからだ。じゃ~どうすりゃいい?それをこれから話す。週報、1856年                

ジュン・キサラギ2016/9

 1992年、ニュージーランTVNZ,人気番組フロントラインの「プロジェクトX」で、タックスヘイブン、クック諸島を舞台に大脱税スキャンダルが放映された。アメリカスカップのスポンサーで大金持ちのニュージーランドの英雄、フェイ氏が運営する投資銀行が、日本の都銀六行を巻き込み、日本政府から数十億円の税金を奪い取っている。日本政府は何も知らされず、大都銀のやりたい放題の租税回避行為に右往左往している。結局そのカネは日本の納税者たちの税金なので、良識あるニュージーランダーは「なんで日本のマスコミやテレビ、政治家、法律家は動かないのか」いぶかっている。

□クック・トライアングル

 その錬金術の方法は次のとおりだ。

①まず、BNZ(バンクニュージーランド)は、金余りの日本の銀行から、「日中オーバードラフト」で1千億円のユーロ円を調達する。日中だけ借りているので、金利はゼロだ。BNZが借りているのは銀行保証のためで実際に借りるのはフェイ氏の会社(フェイ&リッチホワイト社)である。

②都銀の香港支店、シンガポール支店がそのカネを貸し出し、行先はクック諸島(南太平洋ポリネシアのタックスヘイブン)だった。

③ところでクック諸島がその金利(10%、百億円)を邦銀(香港支店)に支払う際、生意気にもクック諸島源泉税(15%~35%)というものがあり、15億円を天引きされる。タックスヘイブンで源泉税あり?世界広しといえどもクックだけだ。

④クックのペーパーカンパニィ(EPBCというオフショアバンク・クックでは何も商売をしていない)は借りた金をそっくり、別のペーパーカンパニィ(バミューダ等の別のタックスヘイブンを拠点とするペーパーカンパニィ)に貸したことになっている。実際は反対スワップなどしてカムフラージュされている。

⑤バミューダのペーパーカンパニィはやはり邦銀の香港支店に口座を持ち、同時、同額を預金していることになっている。

⑥こうすることにより、カネは都銀香港⇒クックEPBC⇒バミューダペーパーカンパニィ⇒都銀香港ともとに戻ってくることになるので、デフォルトリスクやマーケットリスクなどまるでない。また、カネの実際のうごき(口座間)はあるが、みな、BNZの保証のもとに動いているので回収されないリスクはまるでない。ということはローンも預金も何も実行されていない架空の取引だといえなくもない。邦銀はこの取引で、手数料をもらうことにより、商売が成り立っている。貸金や預金、あるいは外国税額控除はどうでもいいのだ。それは他人の取引なのだ。

⑦なんで、こんな取引をするのだろう?実はこの取引にはクックの源泉税が深く絡んでいる。邦銀の香港支店は受け取った85億円の貸付け利息と15億円のクック源泉税差引額を足して100億円の利子収入として本店へ連絡する。本店はその額を含む法人税の所得金額を国税庁に申告して法人税を計算し、その額からクックの源泉税分15億円を差し引いてもらうのだ。⇒これを外国税額控除という。⇒国税庁から返されたことになるクック源泉税分は預金利息に上乗せしてバミューダ法人に返すので損益ベースでは利益は微々たるものだが、キャッシュベースの損益では、(法人税を支払わない分)銀行はもうかっている。

⑧香港支店はこの取引が「貸付け」と「受入れ預金」とが同時・同額なので資金調達になんのコストも発生していない(いわば他人の取引)ので、国から返されたことになるクック源泉税分を受け入れた預金の上乗せ金利として、フェイ社側に返すことになる。フェイ社もここがねらい目で、ニュージーランドの投資家がフェイ社経由で預け入れたクック預金の利息が当時の平均利回りよりも50%も膨らんでいるのである。

⑨このような「源泉税吸収ローン」は先輩国、オーストラリアでも行われており(すでにアメリカは禁止されていた)、その当時は合法と思われていた。しかし、この取引には裏があった。すなわち、クックに収めたはずの税金15億円がそっくり、フェイグループの下に回収されていたのだ。日本政府は払っていない外国の税金をニセの領収書の下に邦銀へ返してしまっていたのだ。

⑩ニュージーランでは、以上述べた邦銀の取引(JIF取引という、日本政府から税金を

ジャンル:
小説
Comment   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« イミテーション・ゴールド ... | TOP | アナザ・ストーリイ 911委員... »
最近の画像もっと見る

post a comment

Related Topics