キサラギ・ジュンの税務小説

『黄金武将』翻訳『天皇財産と課税』『SCOOPED』ニュージーランド活劇『大統領になれなかった男』『NORADテープ』

NORADテープ キサラギジュン2017

2017-07-12 11:41:27 | NORADテープ
ジュン・キサラギの税務小説Flag Counter 日本では、外国から飛んで来た旅客機がテロリストにハイジャックされ、自殺飛行であることが推定できても、領空内で撃墜することはできません。自衛隊の任務が専守防衛であるためですが、もしその飛行機が原子炉や米軍基地をねらっていたとしても撃墜はできない・・と考えられています。アメリカの911の同時多発テロではどうだったのでしょうか、ブッシュ大統領は撃墜命令を発したのでしょうか、読者の皆さんはその点に注意してこのドキュメントを読んでください。 911委員会は何かを隠している、それが私とTJの結論です。
 
 2001年9月11日、午前8時(東部時間)すぎ、ニューヨーク州カナダ国境付近(ボストン管制センター)で二機、中西部インデイアナ州(インデアナポリスATC)で一機、ヒューロン湖近郊(クリーブランドATC)上空域内で一機、次々とハイジャックが起きます。4機の民間旅客機は、管制所(ATC)が見ている目の前のディスプレイから次々と消えていきます。アメリカ北東沿岸部はもっとも混雑する空域で一日3千機が行きかいます。FAAの追跡・管制には、機体番号、方向、高度、速度が表記される二次レーダー(三次元情報)が使われています。当該機とコンタクトが取れると画面上の輝点(ブリップ)が点滅し、飛行中であることが一目瞭然となります。それらの飛行機の輝点が、すべて画面上から消えてしまいます。正確に言うと一時に何百機と飛んでいる飛行機の点としてしか表示されなくなるのでどれがどの飛行機かわからなくなるのです。飛行機はトランスミッションという無線装置があるので、そちらでも連絡をとりますがそれも切られています。ATC側から連絡が取れないのに各ハイジャック機から音声通信が入ってきます。ハイジャック機がマニュアル通り、機内の乗客向けに放送した「おとなしくしていろ、機内には爆弾があり、さわぐと爆発させる」という音声がATCに流れたのでsす。この機内放送は四機ともあったのです。管制官は「爆弾があるというのはわかった、それでどうしろと?」などと返事をしているのですがそれに対するハイジャック側の応答はありませんでした。
 管制官たちは必至で連絡をとりますが一向につながりません。、ハイジャックのメンバーが通信センターや衛星ともつながる二次レーダーの発信源、トランスポンダー(自動応答装置)を切ってしまっっているし、無線も通じません。各ハイジャック機は、トランスポンダーを切ると大きくUターンして、元来た方角へ引き返します。インデイアナポリス・センターはてっきり、西の方角へ飛んでいるものと思い込み、ロスアンゼルス方面を第一次レーダー(二次元レーダー)で探したため何もみつかっていません。
 AA11便とUA175便はボストン空港⇒ニューヨーク・マンハッタンWTCを目指して飛んだのですが、ボストンATCやニューヨークATC、JFK航空管制塔がおかしいと思った時には、すでにWTCに激突していたのです。
 AA77便はダレス空港(ワシントン近郊)⇒ペンタゴンを目指して飛行していきます。この飛行機については、機内の様子があまりよくわかっていません。ペンタゴンへの突入についてもその突入シーンがよくわからないため、中西部のどこかで撃墜され、ペンタゴンに飛び込んだのはミサイルだったとする軍部陰謀説がまことしやかに流布されています。
 UA93便は4機の中では最も遅く、離陸した飛行機でした。ニューアーク(NY近郊)⇒ワシントンのホワイトハウスか議事堂を目指し、飛行したと考えられますが、UA93便が飛び立つ少し前には、「コクピット厳重警戒」の情報はパイロットに伝えられていました。しかし、WTC第二次衝突の瞬間には空の上で、その情報は伝えられていません。そして、シャンクスビルに落ちる前までに、乗客たちは WTCビルの惨劇を知り、ペンタゴンのことも知ったので、自分たちの運命を切り開くため、勇敢に立ち上がったことが政府・FBIにより喧伝され、映画にもなりました。
 これらの飛行機を操縦したハイジャック犯たちが、ジャンボジェット機を操縦するスキルが本当にあったのか取りざたされていますが、あとに作られた飛行シュミレーターの航跡を見ると、有視界飛行(手動操縦)だったと考えられます。それぞれ飛行コースを内陸部はカナダ国境からハドソン河の源流の上空を飛び、マンハッタンに達しています。AA77便はケンタッキー州からポトマック川を目標にしてワシントンへ飛んできている様子がわかります。
 アメリカの空を飛ぶ民間機は連邦航空局(FAA)が第一次管制権を持ちます。事故・行方不明・ハイジャックの場合は軍部(北東諸州はNEADS)に通報され、軍部の管制に従います。
 「民間航空機からミサイル兵器に変貌した空からの攻撃の100分ほどの間に、FAAから通報されたNEADSが、各地の戦闘機待機所へ連絡したが、対応できたのはオーチス基とラングレー基地だけでそれも、たった5機(F16、F15戦闘機4機、F15改良型練習機1機)しか飛ばなかった、各地の戦闘機はすべての現場に間に合っていない」と911独立委員会は結論します。911委員会は関係者千人以上(現場から大統領まで)に面接して事情聴取しているにもかかわらず、「これはどういう理由かはわからなかった、(ある委員の言葉を借りれば)強いていえば現場のジェネリックなミスだったといえるかもしれない、つまり現場のコミニュケーションの問題」としています。つまり、真相を究明していないのです。キーン委員長(父ブッシュの友人)がブッシュ(子)大統領に遠慮しているような結論なのです。とすればアメリカの空の守りはそんなにも手薄だったのでしょうか? ハイジャック機に立ち向かう空の戦いがどのように進められたのか、ホワイトハウスやペンタゴンは命令を出すチャンスを失ったのか、大統領はどうしていたのか、その様子がNEADSのボス、NORAD(北米大陸宇宙航空防衛機構、コロラド州・シャイアンマウンテン)のテープから垣間見えてくるのです。 なお、このテープは百時間もある911委員会へ提出された軍部のテープをCNNが編集したもので、どちらかというと、現場の初動対応に絞られており、現場(NEADS IDテクとボストンATC軍事派遣管制官(スコギンス少佐))のコミニュケーション・ミスにスポットを浴びせており、ホワイトハウスや大統領や副大統領、補佐官たち、FBI/CIA、ペンタゴン中枢のことは一つも触れられていない。ので、読者諸兄は割り引いて読んでもらい、本当の結論は拙書、『アナザ・ストーリィ』を通読いただきたい。
□IDテク:マム・トリオ
  その朝、NEADSのテープに最初に人間の声が録音されていたのはID テク(ニッシャン)に属する3人の女性たちのおしゃべりの会話でした。
 上席エアマン、「スタシア・ラウントリィ」(Stacia Rountree )、技術軍曹、「シェレエイ・ワトソン」( Shelley Watson)、彼女らのボス、曹長「モーリーン“モ”ドウリィ」(Maureen "Mo" Dooley)の3人マム・トリオです。
 彼女たちは作戦室のバックコーナー(片隅)にコンソールに囲まれて、レーダスコープがあり、電話も数台ある場所に設置されています。 彼女たちの任務はFAA(連邦航空局)コントローラー、空港管制塔、航空会社、そして、各空軍基地とのコミニケーション(意思疎通)をはかることです。そして、的確な事故機・不審機情報をナシィパニー少佐にあげることです。
ドウリィ曹長はそのマム・トリオの中にあって彼女の母らしい、また時には厳しさがある人です。
 彼女たちは、最初にテレビからWTC衝突の情報を得るのですが、その日予定されていた、ハイジャック対策訓練の制作映像が最初に放映されたものと思い込みました。訓練開始予定時間は午前9時なのに、その映像は8時19分にはもう流れている。(CNNニュースのWTC第一激(北タワー)の〝衝突”の映像は、翌日流れます。)そのとき、IDテクが見たのはWTCの第二激(南タワー)で、そのすざましい映像に「お~、ゴッド」、「お~マイゴッド」というほかありませんでした。これが現実だと誰が思うでしょうか。
 モ・ドウリィ曹長も「クール!」と思わず叫んでしまったのです。あまりにもリアルな映像だったからです。
□「寝ずの番人」演習
 2000年10月16日~23日
  NORAD は複数の飛行機をハイジャックして国連本部ビルとニューヨーク市内のなにかに激突させるシナリオの訓練を前年(2000年)の10月16日と23日に行いました。キューバの麻薬犯罪グループがラガーディア空港に忍び込みフェデックスの貨物機を盗み出し、国外へ逃げ去ろうとしたが、見つかり、軍部が戦闘機を飛び立たせ、追跡した結果、犯人グループは逃亡をあきらめ、国連ビルに飛び込んだ(自殺した)というシナリオなんだそうです。なんかありそうもないシナリオです。案の上、あとに軍部は議会から追及を受け、その時にそんな訓練ができたなら、なぜ、国連ビルなど何のステータスも感じられないビルじゃなくて、たとえば、WTCを選ばなかったんですか、といわれています。そのときの軍部の答えは、「そんなことは思いもつかなかった」というものです。ですがこれは巧妙な嘘で、実際にWTCを舞台に飛行機が突っ込むのを阻止する訓練は日常的に行わていることが判明します。ただし、その訓練場所はウイスキー(W)156というオーチス基地東方の大西洋上なのです。訓練では必ず、この空域に飛び、青軍、赤軍などに分かれ戦闘訓練をするのが日常だったのです。訓練であれば、まず、真っ先に空に昇り、東方海上を目指す、これが戦闘員のルーティンだったのです。実際にそんな事件が起こるとはだれも想定していいなかったのです。
□寝ずの番人訓練
「寝ずの番人」( Vigilant Guardian)と言われる訓練はNEADSを含むオールNORADのハイジャック対策演習のベースだったのです。 
 自殺型ハイジャック機が含まれる企画のシュミレーションではありますが、乗員パイロットが殺され、犯人が操縦するものであったかはわかっていません。―リチャード・マイヤー将軍(統合参謀会議副議長)はそのシナリオについて、後に、「最近は麻薬密輸機を安全に空港へランデングさせるという企画ばかりが続いていたので、新企画として空港で盗まれたフェデックスの貨物機が、戦闘機に追われて国連本部ビルに誤って衝突するという設定にしただけで、9/11のような自爆型攻撃を想定したものではない」と煙幕を張ったのです。
  訓練には、ハイジャック・チェックリスト、司令官・管制官訓練、軍部以外の省庁・民間との連絡(コミニケーション)訓練も含まれていました。
 2000年10月23日の訓練は大量破壊兵器訓練(WMD)が含まれていました。マイヤー将軍によると「フェデックスの貨物機は空港で盗まれたもので、犯人たちが操縦して国連本部ビルに突入して自殺するというもの」
 9/11のケースとそう違わないものでした。NORADは戦闘機を飛ばして、「侵入を阻止」するのが演習の主なスケジュールだったというのです。
 この訓練には、司令部・コントローラー(軍部管制官)、外部協力機関、盗難飛行機をインターセプトする戦闘ジェット機が参加しています。盗難に使った飛行機はDC10、MD11で大型のものでした。実際にFEDX飛行機を飛ばせて模擬的にジェット機をスクランブルさせたのかは不明で、かつ、その訓練をどこで行ったのかは発表されていません。ワタシはおそらく、ロングアイランド沖の軍管理空域でそれは行われたと思います。なぜかは後で説明します。 
 NORADは2004年8月に、マーク・デイトン(Mark Dayton/民主・ミネソタ)から質問を受けました。「その時の訓練では自殺型ハイジャック機を国連本部などではなく、もっと高品質のビルを狙うとかの想定はできなかったんですか?」
 それに答えてマイヤー将軍は「9/11が起こるまでは自殺型ハイジャックのことは念頭にありませんでしたよ」と答えるのですが、何かおかしいですよね。
□直前の訓練
2001年9月9日
「寝ずの番人」訓練のシュミレーションはテロリストからハイジャックされた飛行機がニューヨーク・上空で爆発する。1万人を殺傷するというものでした。ここでもDC10が使われ、ロンドンからNYへ飛来した飛行機が、燃料は少なくなっていますが、ハイジャッカーが持っていた爆弾でおどかされてマンハッタンの上空を通れと言われ、その上空で爆破されたという想定です。
 9/11委員会が検討したNORADシナリオでは「ブルーフォース」という戦闘機隊(2機編成)がニューヨーク上空侵入を阻止することになっていました。ハイジャッカーがどの地点で行動を起こすのか、たとえば、着陸準備に入ってからでは遅いし、大西洋上であれば、海軍基地に緊急信号が入り、海軍機がインターセプト可能です。ですからこのブルーフォースは海軍機かも知れないわね。それにしてもよく9月9日を選んだものですね。
□当日の訓練
 NEADSはニューヨーク州ロームにありますが、その2日後、悪夢に襲われるのです。9月11日「寝ずの番人」の3日目の朝の訓練が始まったばかりでした。NEADSの宿泊当番は午前六時のクルー交替で、9時前後に訓練が開始されるはずでした。IDテクの女性陣はリラックスした会話を交わしていたのです。
□ロシアン・リアクション
 NEADSの使命はアメリカ合衆国北東部の防衛です。この訓練は、北東のアメリカ・カナダ国境付近の海域で発生したという想定のため、訓練の初頭はあまり役割は多くはなかったのです。実際、この日のスクランブルの予定はなく、翌日(12日)までのばされていたのです。
 しかし、早朝からシュミレーション情報のブリーフィングと会議が始まっていました。敵に対する迎撃も準備段階に入っていたのです。つまり、コンピューター上は開始されていたのです。
 リン・スペンサーが書いた『タッチング・ヒストリィー』によると、彼女は云います、「冷戦が終わったにも関わらず、依然としてロシアを仮想敵とみなすウオーゲームだったわけです」と。
  ロシアはこちら側が訓練であっても、それに対抗して彼らの空域(北帯域)のいくつかに実際にロシアの軍機を飛ばすというアナウンスもしています。この前の訓練の時はロシアの戦闘機が実際に北米の空域を瞬間的に通過しています。NEADSのコマンダー、ロバート・マー(Robert Marr)大佐はロシアが又、そうする場合に備えて準備を進めていたのです。
「つまり、最初は訓練でも実戦になる可能性を秘めているってことです、TJ」。
「こわいお話ね、おね~様」とTJ。
「でも、マー大佐しかこの内容を知らないのがもっと怖いわ」
「なぜ?」
「訓練だと思って発進したアメリカの戦闘機が、実際にロシアの戦闘機に遭遇したら、ロシア側がレーダ照射してくるからよ」
「そうか」
「だから、マー大佐は実際にロシア機がいても、こちらからロシア機の20マイル以内には近づくなと事前に戦闘席(NEADSの二階にある。)に厳命しておく必要があるわね」
「そうか」

  ところが、マー大佐は、「このハプニングがもし起きたら、敵の戦闘機の前をインターセプトし、エスコートして彼らの領地へ連れ戻せ」と云うのです。両国のジェット機の性能がそう違わない場合はこれは無理よね。スペンサー女史によれば、その日の訓練は、燃料タンクも増強し、実際にミサイルを装填し、ロシア側の不測の展開に備えるものだった、つまり実戦対応だったと言ってます。
  NORADはこの訓練の1週間、既にアラスカとカナダ北方にAWACS(早期警戒レーダ機)や戦闘機を展開し、ロシア(北極)海域、北太平洋部の動きをモニターしてNORADへ送らせていたのです 。 
 9/11委員会は「寝ずの番人」作戦は、“ソ連の爆撃機がやってくることに備えた演習だったことは明らかだった。”と言ってます。
□ビル攻撃は1機単独の予測
  9/11以前のNEADSスタッフがWTCアタック攻撃を訓練を通じて予測できる余地はあったかということについて、NORADのこの1週間の関心はアメリカの国境の外で起こる訓練と事態であるため、国内はおろそかにしていたことは十分に考えられます。衛星監視なども国内には向けられていません。ところが、NEADSスタッフは明らかにワールドトレード・センターに“1機”の飛行機が飛び込む場合を想定していたのです。トレイ・マーフィーさん―以前、NEADSのコントローラー(軍用機)をしていた海軍出身の人物―が、テレビのシーンを見ていた時、即座に「テロリストが大量破壊兵器を積んで、WTCに攻撃した」と直感したそうです。その時点よりもず~と前から軍上層部はそういったことを一番恐れていたからです。国連本部ビル爆破想定訓練もその表れです。誰が国連ビルなんか目標としますか、やるとすればワールドトレード・センター、ホワイトハウス、議会議事堂、自由の女神、シアーズタワー(シカゴ)でしょう。
9/11の2年前にすでにWTCを含む訓練が行われていたのです 。
□コンデイの失言
 2002年5月、NSAのアドバイザー、コンドリーサ・ライス補佐官がこう云ったのです。「誰だってその時、その人らが飛行機を奪ってワールドトレード・センターに飛び込むなんて予言できた人がいたかしら?・・・・飛行機をミサイルのように、ハイジャック機をミサイルのようにあつかうなんて」と 。
 2004年にはNORADの司令官ラルフ・エバハート(Ralph Eberhart)将軍は「残念なことに9/11の悲劇に対する“予測”も“訓練”もできていなかった」と言います 。本当でしょうか?予測もできていたし、訓練も行われていたではないかと思います。
□スクランブルは5分まで
 《[Source: Airman]ホームステッド空軍基地でのスクランブル訓練(フロリダ州空軍ANG)》
 NORADでは、通報からスクランブルまでの所要時間は年平均で5分でした。なぜなら、アラートサイト(全米7)の緊急発進用のジェット機は通常2機体制でいつでも発進できるよう、パイロットや整備員が24時間、ジェット機の脚から20メートル以内で寝起きし、セックスをし、食事をとっている《:チョット、大げさね。》のだそうです。彼女によれば、「 ラングレー基地(バージニア州)じゃ、“live, eat, and sleep just steps from jets.”」なんだそうです。《:ジェット機の両輪の間じゃなく、コクピットへ乗降するステップ(梯子状の)で生活するってんですから、もっとも比喩的用法です。》
 マーテン・リチャード少佐は、オーチスANG(マサチューセッツ州)102飛行隊の隊長パイロットですが、「毎日、毎日♪、365日♪、ボクらは24時間♪、態勢なのさ♯」だと。
「いつでも時計の周りをうろついているし、クラクションが鳴れば、裸でも駆け付けるよ」、「だからタマには振りチンってことも?」とTJ。
「それはないわね、凍えちゃうよ」
「ジェット機に暖房はないの?」
「あるわけないじゃん」
「そうか」
それなのに、911の時はハイジャック通報から現場到着まで34分、まったく間にあっていません。
□長い長いチェーン
  不審機をインターセプトする方法はいくつもありますが、オーソドックスには飛行機の鼻先を2度横断したあと、後方から機の横に並び、パイロットの状況を目で確認し、それが搭乗パイロットであれば手で合図を送って「何か、トラブルか?それともハイジャックか?」と聞く。そして、進路変更、着陸体制を取らずそのまま、コースをはみ出す場合は両翼を振って警告を与えたうえ、撃ち落とすこともあります。ただし、ミサイル、機銃の兵器を使うときは地上の戦闘指令の命令が必要で、戦闘指令はNORAD指令、ナシィパニー少佐の、ナシィパニー少佐はマー大佐の、マー大佐はアーノルド司令官(将軍)の、アーノルド将軍は統合参謀本部(副)議長の、議長はラムズフェルド長官の、ラムズフェルド長官は大統領の命令をもらわなければなりません。長い長い連鎖なのです。《:アメリカではこれを「チェーン」と言います。》
「日本じゃどうなの?おね~様」
「TJ、それを聞いてどうするの、マサカ!」
「考えすぎよ、知らなけりゃいいわ」
□合金の戦士(Amalgam Warrior )
  その日の朝、NORADは現実世界《:バーチャルではないという意味で》訓練のため、全土の軍事施設や戦闘機アラートセンターが人であふれ返っていたのです。スタッフ、上司、戦闘パイロット、整備員。第1ハイジャックの発生の通報がいつ来るか、いつ来るかと待っていたのです。マー大佐も訓練のスケジュールを知らされているので待機していたのです。
マー大佐「いつもより燃料も多くしたし、ミサイルもいつもより多くしていた」と発言しています。
“ある男”が回想してその時のことを云いました。「本当に起こった9/11に偶然、訓練が重なり、早急に対処できたと思う」と云うのです。
 しかし、多くの将官はこれがリールワールドなのか、訓練の一環なのか混乱が生じたとはっきり言っているのです。
だれがそんな状況に追い込んだのでしょう?
それとも、本当に偶然だったの?
そうだったとしたら、神様はなんて意地がお悪いの?
ワタシはそう思います。
□北東USオフィスのレーダは故障していた
6:30 a.m.-12:00 p.m.
 《The Joint Surveillance System (JSS). [Source: Dr. Steven R. Bussolari, MIT Lincoln Laboratory]》
 マサチューセッツ(ボストンがある)の軍事レーダはNEADSが使っていますが、その日、朝6時から夜12時まではメンテナンス作業中だったのです。なんという不運でしょう。マサチューセッツ州ノース・トルロにある「J53」レーダです。
 250マイル(半径)をカバーします。NEADSのID テクニッシャン、ジェフリー・リッチモンド軍曹は、「J53レーダはこの日大きな改装があり、持ち出された」と言います。そんなことがあっていいの?重要な訓練の間に!
 ID TECHのオペレーターたちはJ53レーダなしにボストン発の飛行機を追跡しろと言われたのです。ボストン管制センターからの情報の遅延・齟齬の要因はこんなところにも表れます。IDテクのワトソンさんは「J53を使っていた、フライト11の位置はJ53で確認できた」と言ってますが、確か、AA11便はボストンFAAが最後まで追跡して、ワシントン方向へ飛んで行ったと誤報を出したはずです。ですからNEADSが軍事レーダ(J53)で捕捉したという飛行機はAA11と勘違いした別の飛行機だったと思います。ワトソンさんの「J53はワークしていた」というのはちょっとおかしいわね。
□その仕事はオレの役目だ
08:53
  コリン・スコギンス(SCOGINS)さんはボストンセンターの軍派遣コントロ-ラーですが、彼は始め、NEADSのマム・トリオの誰かに08:26-08:29の間に「AA11がアルバニィーの町の南20マイルのところを南へ目指して600ノットで飛行している。コースを外れている。通信不能(08:14)でトランスポンダも切られている(08:21)」と通報したと主張しましたが、ところが彼はなんと8時35分にボストンセンターの2階の席に到着したのです 。つまり遅刻していたのです。
 そして、課長コントローラー、ジョセフ・クーパー(Joseph Cooper)さんがすでにNEADSに連絡しているのに腹を立てます。「その仕事はオレの役目だ」というのです。
 スペンサーさんの著書によると、NEADSに最初に電話したのはボストンセンター監督者のダン・ブエノ(Dan Bueno)さんだとしています。彼はオーチスの102飛行隊に直接電話を入れてます。
  手順書(FAOO7610.4)では、スクランブ要請はFAAの幹部から国防総省経由ですが、緊急の場合はFAAからNEADSの指令(ナシィパニー少佐)に電話することができるようになっています。ブエノさんはFAA幹部ではないが、FAAの構成員であることにまちがいありません。電話を受けたオーチス基地のコントローラーは、NEADSのマー大佐へ電話するよう云いますが「お前が捜して電話しろ!」と怒鳴ります。それでつながったのです 。
「これでそんな発言ができますか?TJ」
「デタラメでしたか、ヤハリ」
「ヤハリ?わかってたの?TJ」
「だって、消えたテープ全記録を見ればわかります。AA11の離陸(07:59)後、ボストンセンターの管制官は誰も8時14分まで15分間話してないし、その後も誰か他の人がのんびりした口調でしゃべってるのよね、自分の担当じゃないからそれ程必死ではないわ」。
 9/11レポートでは8時25分にボストンセンターがハイジャックに気が付き、8時38分にNEADSに報告されたというので、これが正確だとすると8時25分に気が付いたコントローラーはスコギンス(SCOGINS)さんではなく、ジョセフ・クーパーさんだったのです。そしてクーパーさんから前出のブエノ・スーパーバイザー経由でNEADSに通報された。これは本当の話です。後から、マー大佐が言います。
「誰が最初の通報者だったかはともかくスコギンスさんはその日40本もの情報をくれた唯一のFAAの男だよ」と。
※スコギンスさんを責めているのではありません、只、真実は真実として・・・
□出動要請は手順書どおりではなかった
  ボストンセンターのスコギンスさんはスクランブル要請の手順を省きました。通常は、長い長い連鎖の末、スクランブルがありますが、それを省いてスコギンスはNEADS、ID TECHのパウエル軍曹へ連絡して来たのです。後から・・。
□D TECH:モーリーン・ドウリィ曹長
08:37
 8時37分ちょっと後、パウエル軍曹は彼の席の背後の作戦室で緊張が走っていたという。「ハイジャックが進行中だ!」モーリン・ドウリィ(Maureen Dooley)曹長(ID TECHのボス)はまだ、これは演習だと思っていた。彼女は別の同僚に「(演習の)ハイジャックが進行してる。(演習用の)チェックリストを確認して、演習が始まってるのよ!」と云った。パウエル軍曹は「あなた(ドウリィ曹長)はわかってない、本当のハイジャックなんだ!」と云ったそうです。
 ドウリィの横に戦闘指令技術員のジョー・マケーン(Joe McCain)がいて、 ペイジング・システムやMCC(the mission crew commander )との連絡をしていました。ナシィパニー少佐が作戦室へ入ってきました。そしてすぐに部屋を落ち着かせ、必要な情報を取ることを指示しました。ナシィパニー少佐はあっというまにハイジャックの状況を把握したのです。
□だれもが演習だと考えていた。
 08:38-08:43
  FAAボストンセンターが8:37分にNEADSへ電話をかけてきたときは誰もが「寝ずの番人」演習の一環だと思ったのです。演習の実施担当のドーニィー・デスキンス大尉も当然そう思いました。彼女は6時30分からその体制に入っていました。ボストンから煩雑にかかってくる電話は「迫真の演技だね」と思ったものです。しかし、その日の演習のスケジュールでは当日、スクランブルをかけることは予定されていなかったので、みな、当惑した顔でやり過ごしたのです。時間が経てば(演習なので)収束すると思ったのです。
□SIMEX―現実であろうと演習であろうと、ジェット機をスクランブルさせなくちゃな
(8:38 )
  NEADSの職員ががやがや騒ぎ出したのでマー大佐は演習が始まったなと思ったのです。ですが、何かいつもの演習と違う。何かうまくいっていないような、スコープを覗き込んだとき、何か異常な状態・・が感じられるような、「キックオフがうまくいってない」と。
  マー大佐はデスキンス大尉を階下にやって確かめることにした。デスキンスは2階のバトルキャブまで駆け上がってきて、息を切らすと、「大佐、大変です。本当のハイジャックが発生しました」と云ったのです。マー大佐は「あわてず、君たちのつま先で立っていなさい、これは訓練なのだよ」と答えます。「大佐、リアルワールドでハイジャックが起きてます」と再びデスキンス大尉。
マ大佐「これはSIMEX[simulated exercise] と言ってだね、現実の世界とシュミレーションの世界を混合して混乱を起こすテクニックなのだ。情報戦の世界なのだ」。
 デスキンス大尉はそれでもこれは本当だと思い、マー大佐は「うまい情報戦の走り出しだ」と思ったのです。《どちらが正しく判断したかではなく、マー大佐が「現実にせよ、演習にせよ、オーチス戦闘機のスクランブルを命令した」のは正しい選択だったのです。だだし、オーチス戦闘機の発進はしばらく待たされました。》

 

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