東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

品川発26時臨時ムーンライトながら

2005-07-23 02:04:00 | ムーンライトながら
往路:7月23日(土)
八王子→新宿 :中央線各停
新宿 →品川 :山手線
品川 →名古屋:ムーンライトながら91号
名古屋→鶴橋 :アーバンライナーPLUS
鶴橋 →天王寺:大阪環状線
運賃:¥4,900+青春18きっぷ1回分


本日、16時35分頃、東京地区で震度5強もの地震があった。その影響で、首都圏の交通網は完全に麻痺状態となった。たまたま、今宵に帰省する予定を立てていたのもだから、まともにその影響を受けるはめになってしまった。地震発生から3時間くらいは、ほとんどの主要幹線は運転を見合わせていたが、20時過ぎにようやく、中央線全線と東海道線が動き出した。

ひょっとすると、乗車予定の臨時ムーンライトながらが運休となるかもしれないと大変気を揉んだ。一方で、JR東日本のWEBサイトを見る限りでは、夜行列車は運休対象となっていないことから、東海道線が動き出した以上、運転されるものと期待して、かなり早めに東京宅を出発した。。

問題は臨時ムーンライトながらの出発時刻がどうなるかという点である。多分、定時運転は不可能だろうが、あまりにも出発が遅くなると、途中で回復できない。今回は、翌朝の大垣バトルを回避するため、すでに名古屋6時発の近鉄特急の特急券を入手済みである。大幅に遅れると接続不可能となる。過去に、山手線の事故の影響で品川発25時となったことがあった。この時には、翌朝、定刻に大垣に到着したのだが、はたして今宵はどうなるか。

八王子から乗る中央線もダイヤは全く乱れている。実は、横浜線に乗り横浜経由とするべきか迷ったのだが結局、中央線に乗った。東神奈川で乗りかえる京浜東北線が怪しそうだったためである。

東京へはこの列車が先着というアナウンスを信じて?、21時49分発の東京行き各駅停車に乗る。この時間帯に各駅停車とは、災害復旧時以外には考えられない。非常に混雑していたが、立川でなんとか座れた。

前が遣えているとのことで、電車はなかなか前には進まない。一駅ごとに長時間停車する。しかし、国分寺で信号停車中の千葉行きの特急あずさを抜かしたのにはさすがに驚いた。総武線のダイヤが非常に乱れているので、通せないのであろうか? いずれにしても、各停が特急を抜かすのは初めての体験だ。恐らく、地震発生以前に松本を出発したのであろう。特急の乗客がうんざりしているのが見えた。

三鷹からは普通列車の車線を走るが、スピードが急にあがる。結構なことである。以前経験したように、もし、ここで、快速に抜かされでもしたら私は怒る。

高円寺で、快速東京行きを抜かし、中野で、新宿行きあずさを抜かした。よろしい。しかし、一方でムーンライトながらの発車時刻が迫ってくる。車両は田町電車区に眠っているはずである。もし、開き直って定刻発車したらどうなる? 少し、心配になってきた。

新宿で下車。すでに、23時30分である。八王子から新宿までなんと1時間半以上もかかったことになる。ここで山手線に乗りかえ品川に向かう。ホームには案外、人が少ない。ということは、山手線は順調に走っているのか。これも結構なことである。ところが、しばらく待っても、いっこうに列車は来ない。だんだんとホームに人が増えてきた。なんでも、上野で線路に人が立ち入ったため列車を止めているとのこと。いやはや、こんな時に迷惑な話である。

満員の山手線で、なんとか品川にたどり着く。もう日付は変わってしまった。一応急ぎ足で品川駅臨時ホームに向かう。と、列車待ちの人々であふれかえっている。あぁやっぱり。少し安心する。しかし、いつまでたっても、当の列車は到着しない。と言うより、臨時ムーンライトながらが到着するべき7番ホームには回送列車が留置されたままである。

そうするうちに24時15分頃、おなじみのサンライズ瀬戸・出雲が品川駅を通過した。ということは、東海道線夜行列車は約2時間の遅れということか。

乗客は7番ホームにたむろして、ひたすら列車到着を待っているが、私は隣の6番ホームに移動し、ベンチに座ってこの駄文をしたためる。ちなみに、臨時ホームにはベンチはない。

25時になった。それでも、列車到着の気配は全くない。ここで、名古屋で近鉄に乗りかえるのは、ほぼ絶望的になった。せっかくのデラックスシートも無駄になりそうである。一応、近鉄名古屋駅の電話番号を調べた。明日の朝、電話で交渉するつもりだが、どうなることやら。

25時45分、寝台急行銀河が品川を発車した。2時間半以上遅れている。いつもなら、銀河を見送って約1時間後臨時ムーンライトながらが発車する。まもなく、列車到着とアナウンスが入る。

まず、定期ながらが、いつもと違って、横浜方面から8番ホームに到着。しかも車内に乗客がいる。乗客がいるということは、静岡発19時35分の普通列車が6時間半かけて、ようやく品川に到着したということか。本来は東京まで行くべきところ、品川止まりとなり、そのまま臨時ホームで折り返して、定期ながらに化けるということだろう。しかし、乗客にしてみれば、この時間に品川で降ろされて、とんだ災難である。いったいどこへ行けというのか?

数分後、待ちに待った、我が臨時ながらが7番ホームに到着し、速やかに乗りこむ。品川駅臨時ホームに定期、臨時ながらが揃うことはめったにない。鉄道マニア達は撮影に忙しそうである。車内は例によって冷房が良く効いており少し寒い。ジャケットを取り出して着用する。

いつもの順番で、定期ながらが先に発車し、26時04分、臨時ながらがそれに続く。いつになく、乗車率が低いような気がする。いつものペースで深夜の東海道に滑りだし、横浜到着。待ちくたびれた乗客達がここにもいた。

車掌のアナウンスが入る。本日に限り、横浜以降は車内放送は一旦停止するとのこと。また、「遅れが予想されますが、回復運転に努めます!」という、決意表明にも似たアナウンスがおかしかった。時間が時間であるため、検札は無いものと踏んで、アイマスクとイヤホンを着用し爆睡モードに入る。

   今宵の宿は品川発26時04分臨時ムーンライトながらである。

翌朝5時30分頃 再開された車内放送とともに目覚め、豊橋に到着する。品川から豊橋まで、3時間半で走りぬいたことになる。運転停車を節約したとしても、これはすごい。さながら、臨時特急ムーンライトながらである。しかし、これで名古屋発6時の近鉄特急に遅れることは明白になった。

ここで、近鉄名古屋駅に電話をかけて事情を説明する。JRと私鉄の連携など無いものと想像していたのだが、意外や意外、遅延証明さえあれば、列車発車後であっても特急券の変更はOKとのこと。本当に助かった。

ここからは、平常ダイヤの東海道線の間を縫って走ることになるためか、いつものスピードが出ていない。実は、名古屋到着前のアナウンスで判明したのだが、本来なら、豊橋で、臨時が先着の定期ながらを抜き去るところ、今朝は、定期ながらを先に発車させたらしい。定期ながらは豊橋からほぼ各駅停車となるので、前が遣えていることになる。名古屋で近鉄に乗り換える私には無関係なのだが、2台のながらがこのまま同時進行すると、大垣バトルは大変なことになりそうな気がするが、大丈夫なのだろうか?

7時少し前に、ようやく名古屋到着。改札で100分の遅延証明を受ける。それを持って、近鉄の特急券売り場へ行き、8時発の特急券に変更してもらう。時間があるので、ベーカリーショップで朝食を済ませ、地上へ出て、ニコチンを補給し、名古屋らしさが一番現れている、「大名古屋 ビルヂング」を写真に納める。

再度、近鉄名古屋に戻り、子供達への土産を買い、8時発の難波行きノンストップ特急に乗車する。後は、デラックスシートで再度熟睡するだけである。しかし、ながらで爆睡したせいもあって、なかなか寝付けない。仕方がないので眠るのをあきらめて、撮った写真の整理とこの駄文の推敲を重ねることにする。

あっという間に、2時間は経ち、鶴橋に到着。後は、環状線で天王寺へ、天王寺から阪和線に乗り帰宅した。決して快適な旅とは言えなかったが、なかなか貴重な経験が得られたような気がした。


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