旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

あは雪の中にたちたる三千大千世界

2010-02-02 23:44:18 | 日々雑感
雪が降っている。とても寒い夜だ。良寛さんが偲ばれる。


良寛さんは、春もちかくの「あは雪」(淡雪)の降る空をじっと見て、大宇宙のあらわれてくる様を次のように歌った。

  あは雪の中にたちたる三千大千世界(みちあふち)またその中にあは雪ぞ降る

    ※三千大千世界:大宇宙をいう仏教用語。「みちあふち」は国語訳で、良寛の造語かと言われている。

また、こういう歌もある。

  埋(うず)み火に足さしくべて臥せれどもこよひの寒さ腹にとほりぬ

                 ※腹にとほりぬ:寒さが腹の中まで来たという意味。


淡雪が降るのはまだ先のこと。
でも、待ち遠しい。

春よ来い!!
早く来い!!




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