悪魔と踊ろう

犯人は警察幹部の親類だった。身内をかばう獣道で、犯人を割り出した警察官は、ミミズのように蒸し込まれた。ここは日本か?  

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警察の腐敗・・「悪魔と踊ろう」                ~尋問の儀これあり~

2007年11月11日 04時33分20秒 | 悪魔と踊ろう  vol 1-1~2
           ●悪魔と踊ろう  vol 1-2           祭りの前に




 梅雨がおわり、夏が一番暑いと感じる時期だった。

平成2年8月
目覚めと同時に体のあちこちから、汗がにじみ出た。

昨日は盗人の現場で 、夜遅くまで指紋を採ったり聞き込みをしたりで、
帰ったのは夜の11時頃だった。

今日は朝から刑事当直。
普通なら土曜日の休日だが、刑事課には休みも何もない。



 高知県の四万十川河口にある四万十市、歴史だけは古く
京都の公家、関白 一条教房(のりふさ)が、応仁2年(1468年)応仁の乱で、
この地に“流され”てから開けた町で

町のつくりも 一条通、大橋通り、京町、東山など、京都にちなんだ名前が付けられた
“土佐の小京都”と呼ばれているが、人口は3万人たらずの田舎町である。

この町の中村警察署 刑事課 鑑識係兼捜査係が当時の仕事だった。

 最近、この町に盗人が横行している。
路上の車から現金を盗む車上狙いや、空き巣が頻繁に起きていた。

車上狙いは、ドアロックを見事に開けている。かなり手慣れた盗人だ、

被害にあった車の窓ガラスに、5ミリ程度のひっかき傷が付いている。

~まず、細い針金状の道具か、または~厚紙程度の薄く細長い金属をガラスの隙間に差し込み、
数秒でドアロックを開けているだろう。

指紋も出ない、目撃者もいない、かいもく手掛かりがないまま2ヶ月たち、
うだるような夏になった。

1ヶ月間、ほとんど休みらしい休日はない。
子供や女房も旦那の休みなんか、まったく気にしてない。

かってに、やっているようだ。
子供は女の子が2人、小学校4年と5年の年子だ、

毎日毎日、酔っぱらって寝るから、年子の女の子ができたんだ。無計画はなはだしい。
小学校が夏休みになって、一度ぐらいは海水浴につれて行こうと思いながら、そのままになり、
・・このままじゃ~海水浴にも行かず、夏が終わってしまうと~・・毎日・毎日・盗人を追いかけていた。


 平成2年8月25日、その日も ~いつものように、ドンブリで朝飯を食って仕事に出かけた。
いつもの道を・いつもの車で、いつもの橋を通り、汗を拭きながら中村警察署に入った土曜日の朝。

官公所は休みで、今日は当直の者しかいない。とりあえず刑事課に入り当直の準備をして、
一階事務室に降り、当直体制に入った。


 ちょうどそのとき、署長室から背広姿の男が一人出て、駐車場の車から何か書類を提げ、
またすぐ署長室に入った。

・・・見慣れない男だ、それに~このくそ暑い夏に、朝から背広なんか着ているやつは、

銀行員ぐらいなもんだろう、白いワイシャツに・きちんとネクタイを締め、
その上から~背広だ。

どう見ても銀行員にしか見えない、どうして・・これほどキチンとする必要があるのか?
よほど世間体を気にする職種だ、オレにはつとまらん、そんなことを思いながら
ぼんやり背広姿を見ていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これが全ての始まりだった。

 12年前のワンカットが、今でも鮮明に映り出す、

背広姿の組織が持つエゴと、黒い制服姿の組織が作り出すエゴの共同制作の始まりだった。
組織と言う美名を前面に押し出した、エゴとエゴが互いにからみ合い、
ドロドロした泥水になり、1人の銀行員を飲み込んでしまった序曲の始まりである。

 
 やがて署長室から、3人の“背広男”が出て来た。

1人は若い背広で、あとの2人は年輩の背広である。

          まるで背広の“ダンボール箱”に、穴を開け~首から上の顔だけ “外に出した”
            背広の“箱人間”が、やたらと御丁寧に歩いているようだ。~アホの看板にしか見えない。


それぞれの“背広の箱”は、警察署長に~何回も頭を下げ、
歩きながら~ことさら丁重な言葉使いを羅列しながら帰って行った。


 背広男が、若い運転手付きの車に乗り、うやうやしく警察署までおいでになって
署長室で何か?お願いをして帰った。ここまでは理解できる、

背広姿の組織体、つまり世間的に形のある組織から~何かお願いを受けた我が組織のボス

・・・警察署長は、まず型式を作る。

お願いした相手側の組織体が、大きければ大きいほど、大きな形、無難な結果が必要になる。
学校とPTAの関係と同じだ。・・~屁のようなガスが充満していた。

形と形が、可もなく不可もなく、感情もなく、上手に絡まった。クソガスだ。

おそらく数分後、署長が何らかの命令を出す、それが何か~その部分だけが不明だ。
ただ確かなことは、今日も忙しい1日になると言うことだ。
 
        ・・・12年前の一場面。
             今でも紙芝居の様に、その一枚目がまったく動かず、 記憶に残っている。


 ただぼんやり・いつものように~指揮官でありボスである署長様が、いつものように的外れの
御命令を出し、 現場はいかにして、馬鹿殿を満足さすか~動き出す。その御命令を待っていた。

もしもこの時、ここにいなければ、普通の平凡な警察人生を送れたものを、
これが・とんでもない幕開けになろうとは、知る由もなかった。



 蒸し暑い、12年前の朝。
背広姿の立派な組織人が帰ってから少し間をおいて、署長室の扉が開いた。

先頭に本日の当直責任者  交通課長  安田 、 次に刑事課長  田岡 が出てきて
2人共しきりに、後ろの“バカ殿”を振り返りながら~「そうですね、~そうですね」と言っている。

後ろには我らがボス、偉大なる神々の神、“馬鹿殿”が控えている。
両脇には課長様2人が、愛想を振りながら“馬鹿殿”に相槌を打っている。

つまり本日の方針は既に決定、後は用件を聞くだけだ。
・・・何だろう? ま、いいことでないのは確かだ。

一応、刑事当直である以上、くわしく御命令を聞かなければいけない。
奴らが話し出す前に奴らの前に進み出る、これが宮仕えのコツだ。

 2人の課長を押し退けるような勢いで、署長が皆の前に出てきて指示し始める。
 
          「きのう、8月24日に仕事中の一国銀行外交員が、いなくなった。あ~~・・
           現金は700数10万円持ったまま行方不明になっている。
             
           現金についは、まだ詳細には判明してないが、およそ750万円位だ。
           いまのところ、なぜいなくなったのか不明である。
             
           銀行も、昨日午後から・・・・・
           行方不明の銀行員が行きそうな所を探しているようだが
              
           発見できず、・・本日、届けがあった。 
   
            今日も銀行員が、何人か出て探しているようだ。
           うちも届けがあった以上“やらん”わけにはいかん。
            
            今日と明日は、土・日曜日で、当直員しかいないから
           平常勤務を通じて、行方不明者の捜索に当たる。
  
           今日は警らパト(パトカー)と捜査車の2台で捜索するよう。
             
            ただ夏季休暇をとった者もいるし、 今日は当直員しかいないので
         
           あまり遠くには行かず~
           何かあったら直ぐ帰れる様に、市内中心の捜索に絞って実施してくれ。
   
           行方不明者の特徴は、課長から指示があるから。
                     ・・・・・ただ、まだ何も判ってないのだから、

           これを事件だと言わないように、くれぐれも注意してくれ、
         
           結局、銀行員が金を持ち逃げ・しただけなら
           銀行側に迷惑がかかることになるからなぁ~・・・・・・・。
                                 ・・・・・・この点、よく考えて行動する様に」

 
 まことに事務的な指示をして、急ぎ足で帰った署長の後、
手回しよく、行方不明銀行員の身体特徴などを書いた用紙を
交通課長が当直員に配った。

     行方不明銀行員

           職業  一国銀行中村支店勤務 外交員(独身)
           住所   四万十市山下通り128番地2  ライオンズマンション203号室
                     氏名   佐田 伸一
                               昭和38年2月9日生 (27歳)

            身長   182 センチ位    やせ型
            頭髪      7・3 分け (中髪)
  
                仕事中の使用車両
                                      
                    ホンダ・スーパーカブ
                        50シーシー 
                               青色
                                ナンバー
                                     中村市 あ ・167

          行方不明になった時間帯
                 行方不明者は当日、銀行の得意先を数件回っている。
                この事は、銀行の調査で明白である。

                その後、昼頃から失踪している。

 配られた用紙には、これだけしか書いてない。
写真もない~後日~家族の者が持って来る~ とのこと。・・~以上。

“以上”と言うのが最後の言葉だった。
~“以上”~ 警察では、なぜかこう言う言い方が好まれる。・・・・・「以上」・・・・・。


しかし“素朴な質問”が“1つ”ある。

まず質問しても無益だと思うが~一応してみることにした。
それが~あまりに基本的な、基本的すぎるがゆえの、馬鹿らしいほど素朴な内容だったからだ。


           「 課長~ 四万十市じゃぁ~毎月24日が、商店や市場での給料日です。
                      行方不明の銀行員は、この給料日に~いなくなったわけですが、
    
             給料日なら~商店なんかに配った金もあるはずです。
             つまり、この銀行員は、朝、銀行を出るときには、
    
             行方不明当時の750万円位より、もっと多く金を持っていたはずだ。
             いったい、いくら持って銀行を出たのか判りませんか。
    
             ・・・・・・・・・・・・・どうせ逃げるなら~金が多いとき~逃げるだろうに」


 質問は、できるだけしないようにしている。警察では、何でも「はい」と言うに限る。
とにかく疑問を持たず、自分の頭で考えない事だが、あまりに素朴な疑問だった。

毎月24日は給料日、四万十市でメシを食う警察官なら・あたりまえの常識だろうが、
“その常識”を~公務員は知らないだろう?・・イヤミを込めた質問だ。
 
その常識の日・24日に銀行員が行方不明になった。
しかも最も多く金を持っていたであろう、銀行を出た際の失踪でなく、

ある程度・金を配送したと思われる昼頃の失踪である。

 ~これだけでも~おかしい~じつに素朴な疑問である。
だからあえて尋ねた。これでも警察では余計な言動と映ったらしい。

刑事課長と当直責任者の交通課長、両警部殿は不機嫌そうな顔になり

           「今そんな詳しいことは判ってない。今日はとにかく銀行員を探すことや」 ~

と言い残してサッサと~いなくなった。
                       
   アホの警察官は“ハラの中”で1人怒り狂った。
                              【~・・クソボケぇ~・・・今・銀行のエライさんと、話していたヤツが・・・ 
                                                                                          「・・・詳しいことは、解ってない」と、  
                                                                                                                      ・・・~オドレらぁ~何を話していた?糞ボケ】
                                       
・・・・・・・・・・・・・と、“ハラワタの中”では~そう思った。が、どうでもいい。


 警部殿が最も気にしているのは、いつの場合も警察本部に報告する“上向け”の報告文書を作ることだ。
まずは報告、敵は本能寺にあり。・・・である。

味方の大将に“可もなく不可もなく”上手に報告して、
自分の“足元”を守り抜くことが最重要課題である。


個人企業なら、第一に外の顧客に対するサービス及び利益を優先さすのだが、
親方日の丸の~お役人が考える事は、まず自分自身の保身・立身出世が先行する。

つまり、~「事件」と断言するな。事件なら警察に責任ができる。

 次に、いかにして~組織内の上層部に、精一杯努力しているかをアピールするか?・・・である。

おそらく今頃~無難な報告文書を頭の中で、一生懸命考えていることだろう。

とにかく署内におるより、外に出るのが気楽でいい。
相勤者と一緒に、捜査車で銀行員を探すことにした。


 探すと言っても~写真もない状態で~ただ失踪した銀行員と言っても判る訳がない。
・・・そんなことは、どうでもいい~ただ上から言われた「探す」と言う行動を起こせばいいだけだ。

結果はどうでもいい、課長殿がほしいものは、今日の事。~銀行員の捜索をしました~との 事実だけがほしい訳で、

~ヤリました~捜しました~この町のスミからスミまで捜しました。
~この既成事実を上手に本部報告するのが目的だ、

~まず、・・今日いくら探しても銀行員は見つからない。そんな事は判っている。
が、探した。捜した。ヤリマシタ。
・・警察はやった。・・やりました。・・明日もやります。・・頑張ります。

・・・の形が必要な訳だ。

・・・・・・・・・ 敵は本能寺に有り。
・・・・・・敵は外には居ない、味方の大将、警察本部が最も大事な強敵である。

まず本能寺、現場なんか~なんとかなる。
~本部に現場は見えん、見えん物は、後で何とでも ~報告できる。

・・・いつもの手だ。

 失踪した銀行員が銀行を出発した際、いくら現金を持っていたのか?

12年たった今でも、私は知らない。

たぶん銀行からは警察に報告があったと思うが、そんなことは本部報告の中だけに必要なことで、
他には取るに足らん事だろう。

銀行員がその気になり、内部の現金を横領する気になれば、数百万円程度の現金では済むまいが

   ~そんな事は、どうでもいいんだ。


 

  その日の 相勤者 今田刑事を捜査車の助手席に乗せ、四万十市内を ~くまなく走り回った。

どうせ、見つかると思って走った訳では無い。車の中で何を話したか全く記憶にない。
 
 ただ四万十川沿いを走った際、2人のワイシャツ姿の中年男が、
原付オートバイを近くに 置き
何か~さがし物をしているようだった。

どう見ても四万十川には場違いな2人組で、
一国銀行も失踪した銀行員を探している、と聞いていたので、
この2人組は銀行員では?・・と思い、車の窓から

               「銀行の方ですか」と声をかけた。

思った通り一国銀行の職員だった。

聞けば昨日の午後から、失踪した行員を捜しているとのこと

              「今日、男子行員は、ほとんどの者が、心当たりを探している」
                                         ・・・・・・・・・・・・・・ 汗を拭き拭き答えた。

銀行では昨日から探している、それなら昨夜のうちに警察に届け出れば、
警察は、今朝早くから動けた。~そうするべきだ、そうしないのは何か?

もし~持ち逃げなら銀行の失態になる、世間体を重んじる銀行が、すんなり~やるはずがない。
銀行の失態は、絶対に出さない。

  どこも~組織と言う所は、同じだ。と、つくづく思い知らされた。

 今思えば、これが酒屋の店員が失踪したのであれば、全然違う展開になったかもしれない。

組織防衛とは美しい言葉だ、組織を守る、その為にあらゆる手段が使われる。
個人の事なんか~どうでもいい、ヤクザの「組」とおなじだ。

まったく同じだ、昨日ヤクザの事務所前を通りかかったとき、
顔見知りの組員が、汗をかき ながら車を洗っていた。

    黒いベンツだ。
       聞けば親分が女と一緒に飲みに行く、その運転手をするそうだ。

一杯飲んで、どっかのモーテルにシケ込むまで、ハンドルを黙って握り続け

「親分、親分」と言いながら、女のケツに最敬礼するハメになるだろう。どこも同じさ、
カッコイイのは映画の中だけで、警察も銀行も組織と言う美名が先行し
中間管理職が出世 だけを考える者なら、

まず自分の立場が最も有利になるポジションを維持するため、
上向きに、当たりさわりの 無い報告を作文する。

      銀行は、持ち逃げを恐れた。警察は「事件」を警戒した。

事件となれば、犯人を割り出し捕まえなければならない。解決できれば出世の道が開ける。
が、できない時は、自分の出世に大変な汚点を残す。

・・・今の署長や課長は、今年一杯~無難に乗り切れば、来年は県本部に御栄転・間違いない
・・・・・・・・・・~若手の出世コースにあるエリートだ。

~自分の足元は、清く・正しく・美しく・きわめて清純に整えている。立派なモンだ。


 銀行員の死体でもあれば別だが、何もない・何の手掛かりも無い現状で、動けば損になる。
・・何が損で、何が得か?イエスか?・ノーか?・・・回答は1つ、

     ・・・・・・・・・・・・・・・・事件じゃ無い。持ち逃げだ。銀行は~それを最も警戒している。

相手が気にしている一点を突けば、持ち逃げで終わる。事の成り行きだ。 

 


  以前、東京の銀行員が路上で強盗に襲われ、九死に一生を得て生還した事件があった。
その時、テレビのニュースで、被害者の“銀行員夫婦”が

              「ご迷惑をおかけしました」と言いながら、何回も何回も頭を下げていた。

被害者が、しかも、銀行の仕事をしてない、その“被害者の奥さん”までが
テレビに出て、どうして頭を何回も下げ、あやまる必要があるのか?

              しかも・・・「ご迷惑を~おかけしました」と言う内容だった。

強盗の被害者である銀行員が、なぜ「迷惑をかけた」と、あやまる。
被害者が、なぜ~迷惑をかけた~ことになるのか?

日本のような治安国家で、白昼強盗に襲われた被害者夫婦が、どうして~あやまる必要がある。

              これも銀行の管理者が組織権力を振り回し、末端の犠牲者に強制したワザだ。

テレビで全国放映された~銀行名入りの被害者を抱えた銀行幹部が、体裁を取りつくろう為、
被害の銀行員に強要したんだろう。

そうでなければ、
どうして、被害者とその妻が謝る。~日本にそんな風習があるのか?
いくら銀行といえども、少し常識があれば、これほど馬鹿げた対応はしないだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モノには限度と言う事がある。



 何か得体の知れない怒りが、フツフツと沸きだし、何もやる気が無くなった。

どうでもいい、失踪だろうが、なんだろうが、“上”が~やりたいように~やりゃぁいい。

どうでもいい。

どっか喫茶店にでも入って、時間潰しすればよかったが、
相勤者の今田刑事は、堅物だけにサボルこともできず、ただアホのように車を走らせた。

 

 この今田が、後で大変な敵になろうとは、この時は想像もしなかった。
銀行員失踪事件を蒸し込んだ一員である今田刑事は、その後4年間で、

巡査長、巡査部長、警部補、と、トントン拍子の出世をし、
今や、高知県警察本部のエリート警察官である。

何もかも既に仕組まれていた、最初から出来上がっていた。
が、それが判るまでに~7年間の時間が必要だった。

まさか、こんなことが。と、想像も出来ない組織のカラクリに気づくまで暗中模索、
手探りの歩みだった。



(四万十川・赤鉄橋)
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警察の腐敗・・ 「悪魔と踊ろう」               ~尋問の儀これあり~

2007年11月07日 05時56分16秒 | 悪魔と踊ろう  vol 1-1~2
       

      


       ● はじめに



 私は、当初~ノンフィクション「悪魔と踊ろう」を下書きもなく、読み返しもせず
ただ感情だけで、慣れないパソコンに打ち込み~聞いた事もない“ブログ”とか?
言うモノに投稿しました。

ブログのやり方も解らないまま
・・・・・~gooブログに、私の資料をコピーで投稿した際。

「字数」に制限があって、全く隙間のない・ガチガチのブログになりましたが、

後で気がついても、書き直しもできませんでした。


しかし、~警察に読ます為に投稿した~・・この目的が 達成できたら~それでいい。と、
~そのままにしておきました。

が、この後~「高知白バイ事件」「鹿児島の志布志事件」「布川事件
「岩手17」(17歳少女殺害事件)等~など。

次から次へ~・・ただの「冤罪事件」ではない
「警察の“創作型”・冤罪事件」が全国で発生しました。


まるで「創作冤罪」の品評会。
・・・・・・~警察は“映画会”でもヤルつもりか?

・・・いくらなんでも~馬鹿にも限度がある。

そして~このまま~何もしなければ、警察は益々増長して、
いつどこで・誰が犠牲者になってもおかしくない

この現実に直面した時、初めて・私のガチガチのブログを
~・・“しまった”と、思うようになりました。

 特に「高知白バイ事件」の支援者に会える機会があってから
“冤罪事件に苦しむ”人達に出会う事ができました。

                 
  警察は、子供並のウソを“国の費用”を堂々と使って正当化し
・・・~マスコミは、このウソを報道し~

町行く~人々は「お上」には逆らわぬ ~我カンせず~・・で、
素通りする人間性を見るに

~明日は我が身~脱藩の里~土佐~は、江戸時代以前から何の変化もない。
と、絶望的な思いにもなりました。

 今や全国~アチコチで、

警察による「隠ぺい」「画策」「証拠隠滅」の警察犯罪が続発している~
・・・・・・・・・・これを“上品”に言えば「冤罪」~となるが、
 
これは冤罪ではない・・警察犯罪だ!


    「冤罪」とは“間違い”から生まれた事件
           冤罪の“冤”は ~“兔(うさぎ)に冠”~で“冤罪”と書く
            
おとなしい兔に冠を“かぶせ”兔を絡め取り~無理矢理~仕立て上げた事件だ。

最近の“冤罪”(例えば志布志事件や布川事件・高知白バイ事件など)は、
あきらかに~冤罪と呼ぶには程遠く

“創作型警察犯罪”
との~新しい言語が必要なありさまである。
決して“冤罪→兔(ウサギ)”のレベルではない。

まことに不幸な人達に出会い、今ごろになって

ただ感情だけで、ブログに打ち込んだ「悪魔と踊ろう」を
再度・やり直す必要を感じるようになったのです。



  「悪魔と踊ろう」は

        ●  すでに時効になった事件。
              ~それを読み返しもぜず、叩いた私の投稿。
                    
              ~まず読む人は少ない・・だろぅ~が
          
           しかし、私がどの様な思いで、定年より4年も早く警察を退職したのか~

            これだけでも警察に読ませてやりたい。(ヤツらは、常に視察中)

    
       

        ●  そして二度と「隠ぺい」「画策」「証拠隠滅」・・・~“警察犯罪”は~
                          絶対にヤルナ!と、警察に言いたい。


 内容は変えず、ブログを見やすく整理し、
風景などの写真を・私にできる範囲で入れて、

ど素人のブログを、少しでも良くしたい。
                                            




 私の名前は「斬馬」・・昔々・・私の御先祖が~土佐藩斬り込み隊として、
徳川幕府を倒した事を唯一の誇りに思っている

土佐の貧乏人の息子です。

   
 戦国時代、“斬馬刀”と言う長い刀があったそうです。
馬で攻めてくる騎馬武者を倒すため、まず馬の足を長い刀(斬馬刀)で切り
落馬させてから攻撃する。

 また「ざんば」と口で発音した場合。ザンバはラテン系の国々では
「伝説」の白いゴリラ。小さな最も凶暴な・白いゴリラを意味するらしい。

昔、そう言う名前のプロレスラーが、いたような記憶があります。


そして、もし高知県の警察幹部が、私のブログを見た場合は
 
   ・・・~「アホが、まだ生きている」と、実感ではなく体感すればいい。







   




        ●悪魔と踊ろう    vol 1-1           雪の涙


(四万十川上流の雪景色) 



 雪が降る~四万十川に雪が降る、白い雪が・・・・・・・・・・・・・
白髪まじりの男が、ぼんやり空をながめている。

雪は、空高く舞っているときは、黒い点だが、ふわふわ降りてくると白い真綿のようになる。
なぜだろう、男は思う、どうしてそうなるんだろう。・・ただそう思う。

・・・雪の色なんかどうでもいいだろう~・・が、なぜか白い雪が気になる。

時々、雪がまつ毛に落ち、ゆっくり融けて水になるが、これはたぶん涙じゃない。

・・たぶん水だ。

雪は四万十川の河原に薄く降り積もり、河原の石を隠した。

 
川に入った雪は一瞬のうちに消え、水の仲間になっている。雪には仲間がいる、
やがて四万十川の河口から太平洋に流れ込み、黒潮に乗って遠く見知らぬ国へ行くだろう。

雪よ、お前はいい、融けてしまえば、お前がどこからきたのか、どこの誰かも判らず、
ただ 行き先が決まっているだけだ。

雪はいい、純白の雪がフワフワと思い思いに飛んでいき、やがて仲間と一緒に流れている。

~雪のようになりたい。
なにもかも消し去り、どこか遠くに行きたい、どこでもいい、

何をするわけでもない。

汽車でもバスでもいいから、なにかに乗って、どこかに降り、
なにもかも消してしまいたい。そんな思いで白い雪をながめている。

・・・できもしないことを。

・・黒い制服の肩に積もった雪が、笑っているように思えた。


  
    たかが警察の制服さ、そこで笑うなら自然な成り行きだ。・・雪が笑ってる。

         「 やりゃぁ~いいだろう、やってみろ。
             西でも東でも、好きな所に行きゃぁ~いいだろう。
       
           できるものならやってみな、
              どうせお前さんにはむりだ。できっこない。
                                 
                  ・・・・・・・・・女房や子供をどうするんだ、~できるもんか」
 



急に周りがさわがしく、ざわざわ話し声がするように思えた。

雪が降る、白い雪が、ただ降るばかり。

人は来ない、カラスのような黒い制服をあざ笑う、白い雪が笑いながら舞い降りている。

雪の中にカラスが一羽いるだけだ。~男は、そう思う。
ほかには、なにもない。雪が全てを隠した。



  カラスが歩きだした。

四万十川の河原から、ゆっくり坂道を上り田舎町の商店街に出て、
まっすぐ自分の職場に向かった。

家と職場が一緒になった“カラスの巣” 高知県窪川警察署 
十川(とおかわ)駐在所が男の住まいだ。

ここに来てから4年になる、僻地(へきち)の駐在所なら普通は2年位で転勤になる。
1年で御栄転した者もいる。が、4年たってもまだここにいる。

これまでに最も長く、ここにいたのは、3年間いた者がいるが、
その人は家族同伴で赴任し、子供が中学校を卒業するまでの間。

本人の希望で勤務したので、自然な成り行きだった。
~それが4年目に入っても何の話もない。

過去最高記録4年の赴任期間、しかも51歳の~高知県で最高年齢の巡査長、

 つまり高知県で、最高に出世していない警察官が勤務している僻地駐在所である。
おそらく、これからも出世はない。まず絶対ない。・・ありえん。

飛ばされ、左遷され・また飛ばされ、今日までやって来た。 
         
               池 遊亀 巡査長 、 池で遊ぶ亀だ。



 あれから12年たった。10年~一昔と言うが、10年プラス2年、
12年間よくぞ、ここまで辛抱した。

こんな話を誰にしても信じまい。が、事実は小説より奇なり、12年前の事実が元になり、

以来単身赴任で左遷されている。


    12年前の、真夏に それがはじまった。

 12年前、一人の銀行員が、仕事中に750万円位の現金を持ったまま行方不明になった。

警察は、最も単純で・最も都合のいい推測を選考した。

        外回りの銀行員が仕事中に現金を持ち~“逃げた”。との結論である。

そうすれば、全ての責任は、銀行にある。

警察は行方不明の銀行員を、横領罪程度の罪名で指名手配すれば全てが終わる。

それも行方不明になった銀行員の家族が、損害賠償すれば、世間体を気にする銀行は

何も無かったことにして、警察に訴えはしない。つまり警察の仕事は何もない。

その後、“家出人捜索願受理票”を作成し、お役人の事務処理が終了したら、

・・・・・・・めでたし・めでたし~・・・一件落着で終わる寸法だ。

 事実「行方不明の銀行員は、フィリピン人ホステスと逃げた~」と、まことしやかな噂が
刑事課内部から流れ出した。

噂を流した、流れの源流を調べてみると、なんと刑事課長に行き着き
ビックリする以上に、あきれたものだ。

しかし警察と言うところは、上役が“カラスは白い”と言えば、黒いカラスが平気で白くなり、
お望みなら、ピンクのカラスでも平気で飛び出すところだ。

上役が、銀行員はフィリピン人ホステスと逃げたと言えば、フィリピンだろうが、
中国だろうが、何でもいい、ホステスと駆け落ちしたのであって、

それ以上のことは、何もないのである。・・~あっては、いけないのだ。
優秀な警察官は、常に“愚直”(ぐちょく)を旨とする。

愚直とは、組織の中では極めて美しい言葉である。


 ・・・ところが、馬鹿が1人いた。
馬鹿は、1人で半年かかって、自分の仕事が終わった時間外に捜査を進め、

銀行員が殺害され~現金を奪われている事実を解明した。
しかし、犯人と犯人の彼女は、警察幹部の親戚になる偉い人だった。

~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偉い人なら、何だってかまわない。

“カラスは白い”と言えば、黒光りするカラスも白くもなる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警察で偉い人は、天皇陛下より偉い、

コジキだろうが、詐欺師だろうが、強盗殺人犯人でも・コネのある偉い人は、偉い
・・・・・・・・・・理由なんかどうでもいい。

警察内部で“エライ”となれば~どうでもエライのだ。



 警察で言う常識と、世間の常識は全く違う。
・・・・・・・・・・・・・・で、・~行方不明の銀行員を殺害して現金を奪い取った・・・

・・~強盗殺人犯人を見つけ出した・・・・あの~馬鹿な警察官は、
理由も判らないまま、以来12年間・・・単身赴任で飛ばされている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな話、どこの誰が信じるか?


信じてくれ、と言うのがむりだ。
・・・・・・・・・・・・・しかし事実は事実、私がその馬鹿な警察官だから間違いない。   
 

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