30代の独り言

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告白

2010-06-20 23:03:30 | Weblog
土曜の深夜にレイトショーで観てきました。

CMで見た
「娘はこのクラスの生徒に殺されました」
という松たか子さんの台詞が印象的で、
「是非見ておかねば」と思っていたのです。

最近見た映画は「東のエデン」ですが、
レイトショーなんかで行くと比較的お客さんも少なく、
その逆に私の様な年齢層の男性客が1人で来るパタンは比較的多くで、
気軽に映画館で男1人で居られたもんなんですが、
今回のこの「告白」は女性客が多くて、しかもお客さんも多めで、
「ありゃ~、ちょっと失敗かなぁ」
なんて思ってりしてしまいました。

んが、始まってしまえばコッチのモンです。

映画が始まってすぐ、最近に"有りがち"と思われる、
弱冠、学級崩壊気味の教室が描かれ、
何故か皆が牛乳を飲んでます。
牛乳を飲む理由自体は説明がされますが、
その意味についてはもう少し後にわかることになります。

その中で松たか子さん演じる担任教師が
クラスの生徒に「教師を辞めます」の告白を始め、
それに続く形で言うんです。

「娘はこのクラスの生徒に殺されました」

語られる事件の真相とその犯人。そして取られた復讐。

正直言って観てるうちに
「あれ?この教室のシーンだけで完結じゃね?」
って思い始めました。

実際、それでも映画として成立する内容でした。

その後、少年A、少年B、Bの母親、学級委員の女の子の
「告白」という形でそれぞれの主観で事件が語れながら
推移していきます。

なんせですね、学級委員美月役の女の子がキレイで、
あの強制キスシーンに心が痛みましたね。

何より残酷なのは、あのその他大勢のクラスメイトでしょう。
将来、自分の子供があの中に放り込まれるかと思うと、
それだけでゾッとしますね。

やっぱ、中学生までは携帯電話禁止でしょう。
あの虐めのポイントランキングなんてのは、
携帯&ネットがあってこその虐めでしょう。

最後に少年Aの母親が死んだかどうか?

どちらともわからない描写で終わってしまったのが
気になるところです。原作があるそうですが、
原作ではどういう感じなんでしょうね?

感想としては「観てよかった」です。

素直に「面白い!」と言ってはいけない抵抗感がありますが、
作品としては素直に「面白い作品だった」と言えると思います。

この作品、最近何かと話題のAKB48が出演しているとの事で、
試写会かなんかにも応援に来てたそうですが、なんのことは無い、
少年Aの家のTVに映ってるライブ映像だったんですね。

うーむ、ここらへん、秋元康先生の戦略が伺えますね。
もしくは映画製作サイドの意向かな?
どちらにしても、最小限の工夫で今最も旬なアイドルを取り込むと。

AKBにしても、実力派女優&話題の監督さんの映画に、
うまく食い込んだ形になって、どちらにもWin Winな関係になってますね。

陰湿な相談をしてる背景に流れる「ネアカな映像」として、
完璧にマッチしていたと思います。

子役達も素晴らしく、松たか子さんの復讐具合も完璧で、
素晴らしい作品になっていたと思いました。
でもやっぱ「最近の子供の集団は狡賢くて怖い」ってのと、
「最近の先生は本当に大変だ」ってのが正直な感想です。