Snapeの英語指南

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カピー!、ラジャー!

2009-07-10 09:02:38 | 映画・テレビの英語

ハリウッド映画などを見ていると、SWATチームとか特殊部隊とかがメンバー同士で交信する場面がある。その交信用語でいくつか定番のものがある。

●ドゥユーカピー? DO YOU COPY?
●カピー!       COPY!
●カピーザッツ!  COPY THAT!


テレビドラマ「24」でも、ジャック・バウアーがテロリストを追い詰めながら、ヘッドセットでCTUと交信するときに頻繁にこれを使っている。 これは、「聞こえているか?」「聞いているか?」の意味で言っている。受信状態を確認しながらでないと、いつなんどき受信不良で交信できなくなると困るので、小まめに確認しながら進むのである。COPY は、 無線・通信用語の俗語で、動詞だが、1語で「受信OK」「聞こえています」の意味で使う。主語の”I” が省略されていると思えばよい。

 

 ●ラジャー!   ROGER!

これは「了解!」の意味に使っている。

しかしこのROGER は来歴が厄介である。
元は、人名である。ただ、Rを表すために使うフォネティック・アルファベットであった。聞き間違いや聞き漏らしを避けるために日本語で「サクラのサ、アサヒのア」と言うように、英語では、アルファベット24文字すべてにフォネティック・アルファベットが割り当てられている。これは世界共通で、飛行機のパイロットなどはこれらを使って交信ミスを避けつつ無線交信する。 A:ALPHA、 B:BRAVO、 C:CHARLIE、 D:DELTA, E:ECHO,etc. 

 
さて、初期のころ、アルファベットのR には ROGER が割り当てられていた。しかし、 R のフォネティック・アルファベットの ROGERは特に ”RECEIVED AND UNDERSTOOD” の短縮形として非常に頻度が高かったのである。「ちゃんと聞こえました。了解しました」を表す1文字の R に割り当てられたフォネティック・アルファベットの ROGER を使っていたのである。

やがて、本来 R を表すだけの ROGER は、「ちゃんと聞こえました。了解しました」 の意味だけを持つようになってしまい、今ではアルファベット1文字の R を表すのは別の ROMEO にとって代わられている。


さて、フォネティック・アルファベットは軍隊や警察ではふつうに使われているが、特殊な”業界”ではそれぞれ独自の使い方をしている。たとえば、対テロ特殊部隊では、T を表す TANGO(タンゴ) は TERRORIST を意味し、”TANGO3,MOBILE!(テロリスト3、移動中!)”と言ったりする。また、S を表す SHERRA(シエラ)は、SNIPER(スナイパー:狙撃手) を表し、”SHERRA1,SHERRA2,COPY?”(スナイパー1,スナイパー2、聞こえているか?)といったぐあいである。また、単に複数の敵兵を表すのに、XRAY1,XRAY2,XRAY3 と言うこともある。


 

●以下にフォネティック・アルファベットの一覧を掲げておくので、ざっと眼を通しておくといい。アクション映画での交信場面で使われるものがあるはずだ。

 

使用例: "My name is   S n a p e,  SHERRA, NOVEMBER, ALPHA, PAPA, ECHO, do you copy?"

諸君も、自分のフルネームを、このようにフォネティック・アルファベットで言えるようにしておくといいぞ。


A ALPHA アルファ
B BRAVO ブラボー
C CHARLIE チャーリー
D DELTA デルタ
E ECHO エコー
F FOXTROT フォックストロット
G GOLF ゴルフ
H HOTEL ホテル
I INDIA インディア
J JULIETT ジュリエット
K KILO キロ
L LIMA リマ
M  MIKE マイク
N NOVEMBER ノベンバー
O OSCAR オスカー
P PAPA パパ
Q QUEBEC ケベック
R ROMEO ロメオ
S SHERRA シィアラ
T TANGO タンゴ
U UNIFORM ユニフォーム
V VICTOR ビクター
W  WHISKEY ウィスキー
X XRAY エックスレイ
Y YANKEE ヤンキー
Z ZULU ズル


 


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