とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

樫本大進&アレッシオ・バックス デュオコンサートに所沢ミューズへ。

2017年07月18日 | 所沢ミューズ

 コンサート開始は3時。いつもならば、下山口まで降りて、数少ない所沢駅まで直通の池袋行きに乗るのだが、暑さに弱い私は、バスで小手指駅に所沢乗り換えで航空公園から、ケヤキ並木の木陰を歩いてミューズへ。それでも汗びっしょりで会場に入った。

 昨年はブラームスの2番がメインで(2016/02/14:Blogあり http://blog.goo.ne.jp/yyamamot7493/e/2c6aaa28f1879c2caa285db28469cea2 )ピアノがリフシュッツで、料金は今日のコンサートより1000円高かった。その差は定かでないが、ピアニストの知名度なのか?

 いずれにしても、好きなブラームスに期待をもってでかけた。しかし前回同様、私の座席は、二階席がひさしとしてかぶり、リサイタルとしてのミューズアークホールは正直良くない場所だ。リサイタルの場合は本来は中ホールのマーキーホールが良いのだが、今回も3階席をクローズして行った。

 最初の曲はこれまた私の好みのMozartのK.301。ステージから遠い席だったことから、どうしてもピアノの音とのバランスがいまいちだった。ピアノがガンガン響きVnの音の響きが負けてしまった。最もMozartのVnソナタは、むしろVn付きのピアノソナタと思えばこのほうが正解なのかもしれない。

 この日の一番期待したブラームスは別名「雨の歌」だが外はカンカン照りで、家からホールまでに人一倍の汗かっきの私は下着はびっしょりだった。それはともかく、この曲で本来の「樫本カラー」を感じた。折り目正しい、音色のきれいな響きが心地よかった。

 しかし私にとってはこの日の演奏ではシマノフスキ―の「神話 3つの詩」が素晴らしかった。曲そのものもが、複雑な時代背景を背負った曲で、古典の形式美、ロマン派の感性、そして現代音楽の無調性が複雑に絡み合う中で、どちらかというと、形式感をもつ樫本のヴァイオリンに、時には機械的な響きで割り込むピアノがかみ合い、シマノフスキ―の世界が聴けた。

 最後のグリークは、もう少しメロディアスな雰囲気が欲しいと思ったが、ピアノのデリカシーが乏しかったと思う。 

 (私の手持ち)

モーツァルト Vn Sonata  No.25 K.301

①&②は同じ音源 ①はLP私が、クララ・ハスキルが好きになり、Mozartを聴き始めた出発点。残念ながら、ハスキルのピアノでヴァイオリンソナタの全集は残されなかった。③そのためグリュミオーとワルタークリーンの全集を買い求めた。正直Mozartのヴァイオリン曲は私にはグリュミオーで足りている。

ブラームス Vn Sonata No.1

手持ちは下記を参照してください。

2014年ラストコンサートでブラームスを聴きにミューズに

 http://blog.goo.ne.jp/yyamamot7493/e/cb964965141d31b346319b14399a97f3

樫本大進の 2016年2月14日の2番いついての感想

春うららの天気の下、所沢ミューズへコンサート 

 シマノフスキー:神話 3つの詩 Vn 諏訪内 晶子 Pf  Philip Moll

この演奏は、メロディアスで、それこそロマン主義的な抒情性のあふれた演奏で美しいが、12音階への入口にいた現代性が、その美音で薄れてしまった気がする。とにかく録音もヴァイオリンの音も美しい。

グリーク Vn  Sonata No.3 

アルテュール・グリュミオー Pfシェベック 美音あふれる抒情性にあふれた演奏、ただし、フォークロア的な素朴さはない。

 DVD 2007年 グリーク没後100年記念演奏会Live NHK  Bshiを録画   Vn  Julian Rachlin  Pf  LeifOve  Andsnes

    グリークの国民主義的な民族音楽の要素とロマン主義の抒情性が素朴な形で具現化された演奏。



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