本年3月24日から、気象庁が発表する東海地震に関連する情報の名称などについて、少々変更が行われています。
この変更から約4ヶ月が経過していますので、すでにご存知の方が多いかと思いますが、
変更前後に東日本大震災、原発事故、計画停電などがあった影響で見逃した方がいらっしゃるかもしれません。
そこで、変更点についてもう一度見ておくことにしましょう。
重大な変更はありませんが、今後の気象庁からの発表に驚いたりしないように、
この機会に情報の意味を確かめておいて損はないでしょう。
変更されたのは、以下の3点です。
1 「東海地震観測情報」から「東海地震に関連する調査情報」へ名称を変更
以前は、観測データに通常と異なる変動があるが、それが東海地震の前兆現象であると直ちに判断できない場合に
その原因についての調査の状況を発表する情報を、「東海地震観測情報」という名称で呼んでいました。
しかし、「東海地震観測情報」という名称は、すでに東海地震が発生しているかのような印象を人に与え、
わかりにくいということがありました。
そこで、「東海地震観測情報」は「東海地震に関連する調査情報」(下表のカラーレベル青の「臨時」)という名称へ
変更されました。
2 各情報の危険度を赤・黄・青の「カラーレベル」で表示
各情報の危険度が一見してわかるように、各情報に赤・黄・青の「カラーレベル」を付けて表示することになりました(下表 - 気象庁HP 「東海地震に関連する情報」より)。
3 毎月、「東海地震に関連する調査情報(定例)」を発表
「東海地震観測情報(旧称)」は、
「変化の原因について調査中です。通常通りの生活を継続してください。」という旨を伝える情報で、
観測データに通常と異なる変動があったときにだけ不定期に発表されていました。
ところが、日頃馴染みが薄いため、気象庁から突然に発表されて「何か大変なことが起こるのか?」
と住民が不安になることがありました。
そこで、平時から東海地震に関する情報に接する機会を増やし、住民の理解をすすめるため、
「東海地震に関連する調査情報」(定例)として毎月定期的な発表も行うことになりました(上表のカラーレベル青の「定例」)。
定例の発表内容は、気象庁で毎月開かれる判定会の評価結果を伝えるものとなります。
「東海地震観測情報(旧称)」については、1で述べた通り、「東海地震に関連する調査情報」(臨時)へ名称を変更した上で、存続させています(上表のカラーレベル青の「臨時」)。
さらに詳しい内容については、気象庁HP 「東海地震に関連する情報」 をご覧ください。
なお、これらについてわかりやすく説明している小冊子が、
静岡地方気象台作成 「東海地震に備えろ!」です。
東海地震についてイラスト入りで子供たちへ分かりやすく解説したものですが、大人にも十分参考になります!