Youthworker・Support【未来を創る若者たちへ】

未来の労働市場を考えるキャリアコンサルタントからの、入社間もない若者や就職活動中の学生に送るメッセージ。

労使協定 その3 「変形労働時間制って何?」

2016-12-07 21:57:54 | 日記

商品リンク

 

何度かに分けて「労使協定」について書いています。

今回は「変形労働時間制」です。

まずは、説明を先にしておきます。

『変形労働時間制とは、一定の要件の下、一定の期間を平均して1週間の労働時間が40時間を超えない範囲で、1日当たりの労働時間が8時間を超えたり、1週間当たりの 労働時間が40時間を超えたりしても労働させることができる制度です。繁閑の差が激し い業種において、繁忙期と閑散期に合わせて、会社と労働者が労働時間を工夫することで①全体の労働時間の短縮を図るためなどに利用されています

変形労働時間制には、1か月単位、1年単位の変形労働時間制、1週間以内の非定型的変形労働時間制、労働者が自分で始業時刻、終業時刻を決定できるフレックスタイム制があります。

変形労働時間制は、労働時間を弾力化することで業務の効率をよくする反面、労働者 にとっては、生活が不規則となったり、通常の労働時間制ならもらえるはずの②時間外手当がもらえなくなったりすることにつながるなどの問題点もあります。 そこで、変形労働時間制の導入には、就業規則や労使協定で定めておく必要があるなどの要件を満たす必要があります。また、妊産婦や育児・介護を行う人たちには適用制限がありまし、変形制といっても③全く自由に長時間連続で働かせることができるわけではなく、法令上、上限や時間外労働、休みに関する規定が定められており、それに反することはできません。』(厚生労働省:知って役立つ労働法より抜粋)

さて、どうでしょうか?

普段あまり気にかけていない人にとっては大変分かり辛いと思いますが、実は働く上ではとっても重要なことなので、今自分の会社はどんな制度を採用しているのか?くらいは気にかけて欲しいと思います。

そして、もう既に分かっているという人は、上記4か所の朱書き部分の理解を深めてもらいたいと思います。

なぜなら、経営者の多くは①については労働時間の短縮などという意識が薄いこと、②は変形を採用すれば残業代を払う必要がないと勘違いしていること、③については会社都合で自由に決めることができると思い込んでいること、そして最後の④に至っては「違反」という感覚すらないという状況だからです。

そして、労働者の多くは「変形労働時間制」と聞いてもよく分からない人が多く、「まぁ~分からないけど会社に従うしかないなぁ~」など、さほど疑問にすら上げない状況だからです。

そもそも「変形」というくらいですから、「原型」があります。

それは、毎日定時に始まって定時に終わり、土日は休みなどという規則正しいリズムのようなものだと思えばいいでしょう。

しかし、世の中はそういう訳には行きません。

自分が消費者の立場なら、帰宅途中に買い物がしたいと思うし、休日前には飲み会に行ったりカラオケを楽しんだりしたいものです。

つまり、自分が働いていない時間に誰かが働いてくれているから生活が出来ているのです。

そう思えば、皆が同じような時間帯で働くよりも、いろんなバリエーションの時間帯があった方が良いし、それぞれの生活スタイル、リズムに合わせて仕事が選べるような仕組みにする必要性も高くなります。

なので、変形労働時間制は、労働者であり消費者でもある私たちにとって、とても大切な制度には間違いないと私は思っています。

しかしながら、それを自分の都合のいいように解釈し、届け出もせずに悪用する経営者が以外に多いことと、そもそも制度自体を知らない経営者もこれまた多いことが嘆かわしいと思います。

前回も書きましたが、労働法は労働者のための法律です。

なので、労働者こそ少しづつでも知識を深めて快適で納得の行く働き方を手に入れる事は、労働者の立派な権利であり、経営者は労働者の権利を妨げてはいけないのです。

今一度、自分の会社の就業規則を確認することをお勧めします。

ちなみに、10人未満の会社には就業規則を作る義務は課せられていませんが、努力義務にはなっているので、「今はない」と仰る小規模事業主の皆様は、どうか前向きに就業規則の作成に取り組んで頂きたいと切に願います。

商品リンク

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 労使協定 その2 「労使協... | トップ | 仕事の軸、安定していますか? »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL