武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

柱がない

2017-03-06 07:29:47 | 人間観察
WBC 国内強化試合が終わった。
成績については、言わずもがな。
『テストを重ねていた。』と云う、小久保監督の言葉を信じましょう。

それよりも野球に関しては全く素人の筆者として気付いたことは、
核となる人物、支柱が見当たらないことが、
組織としてこれほど不安感を止められないということ。
一人一人は十分に練れた選手であり、そしてそれらを支えるマネージメント軍団なのだろうが、
「疑義・不安が生じた時」に、誰もそれを制する術を持たないこと。

組織としての問題が起こった際には、
監督であったり、キャプテンだったり、あるいは年長者であったり、
エースと呼ばれるピッチャーだったり、はたまたおどけたムードメーカーだったりが、
イヤな流れを制しなければならない。

過去、WBCジャパンには、王監督が居た。
威厳と云うか、神懸かってると云うか、そう云ったものをカリスマ性とでも呼ぶのかもしれないが、
勝負事には、「あの人のために。あの人が言うのだから。」と云った、
技術以上の何かを引き出せるものがないと勝てないような気がする。


昔、岡田ジャパンの際には、宮本恒靖というまとめ役の主将が居たことは、
以前の本欄で述べたことがある。
今回のWBCのチームを見ていて、そう云ったものが見えて来ない。


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