そのミニカーを寄こせ！

　午前中は近所のドラッグストアやスーパーを巡り、フードコートでランチタイムでした。
　ドラッグストアでは、レジ待ちの際、ももちゃんの前にカートに乗ってぐずる男の子がいました。男の子の手には、ミニカーが握り締められています。
　ももちゃんの目がきら～んと光りました。
　ももちゃんはクルマ好きです。
　「ぶうぶう」
　と言って、男の子の方に手を差し出します。
　訳すと、
　「そのクルマのオモチャを寄こせ！」
　となります。
　男の子は、「いやっ！」と言ってミニカーを隠します。
　さらにももちゃん、「ぶうぶ！！」
　と迫ります。
　男の子は「いや、いやっ！」と一層ぐずります。
　そのとき、カートを押さえていたその子のママさんが異変に気づき、
　「うちの子が何か悪いことしました？　ごめんなさいね」
　と謝ってくれました。
　「いや、違います。気にしないでください」
　と父ちゃん母ちゃんは慌てて取り繕いましたが、まさかももちゃんが男の子のオモチャを取り上げようとプレッシャーを掛けていたなんて言えません。
　ももちゃん、気が強いのかな？

　今日の午後は、母ちゃんが久しぶりの美容院に行くので、父ちゃんがももちゃんの面倒を見ます。
　せいぜい２時間程度のものですが、ももちゃんは眠たいそぶりもなく、バタバタと走り回ります。
　「ももちゃん、昼寝しなくて大丈夫？」

　午後２時過ぎから早めのおやつタイムです。
　先日、近所のばあちゃんからいただいた手作りのあられを出すと、
　「ばあちゃん！」
　と言いながらあられをおいしそうにもぐもぐ。

　ももちゃん、このあられはばあちゃんにいただいたことをちゃんと分かっているのですね。
　えらいなあ。

　米せんべいとあられを食べ終えると、すぐに
　「もっと、もっと！」
　とせがみます。

　「米せんべい（市販品）とあられのどっちがいいの？」
　と尋ねると、
　「ばあちゃん！」
　との回答。

　やっぱり、手作りのあられはおいしいようです。
　あられをもう少し頬張ったところで、おやつタイムは終了にしました。
　その瞬間、目がトロンとしてきました。

　歯みがきしている最中にも寝ていきそうです。
　すぐにベッドに運ぶと、１分もたたずに「く～」と寝ています。
　ももちゃん、眠たかったのねん。

　そのまま、１時間半ほど寝かせて起こします。
　しばらく起きずにゴロゴロしていましたが、母ちゃんが帰宅すると同時に何とか目覚めました。

　母ちゃんは、短く切ってもらって、さっぱり爽やか母ちゃんになってきました。
　よかったね。
　短い時間だったけど、リフレッシュになったかな。

　夕方以降はいつも通り、晩ごはん、お風呂、ねんねのリズムで一日が終わりました。
　はあ、いつもながら、休みの日はあっという間に過ぎていきます。
　明日からまた仕事です。
　さて、がんばりますか。