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錦 繍

2017-07-16 12:10:40 | 日記
 暑い日の続く三連休。正直言って、三連休という感じない。休みを感じるのは朝夕、マンションの前を通る人が少ないくらいだ。湿度が高いので夜になるとだるくなる。夜にやろうと思っていたことは、ほとんど出来ない。

 本のある部屋を整理していたら「錦繡」が出てきた。かなり前に買った本なので処分したと思っていた。今読んだら何か違う想いがあるのでは?と読み出した。ストリー通りに小説にしていたら、意外に俗っぽい小説だったかもしれない。それが男女の書簡と言う形をとっているので、何ともいえない情感を出しているように思う。さすがに文章は心の深い部分を情景を交えながら描きだしているように思う。宮本輝の力があふれている。

 この小説は「ハッピーエンド」でもなく「希望の無い悲劇」ではない。人が生きていくということは、このようなことなのだろう。どんなご馳走でも昨日の「糧」は食べることは出来ず、どんなに粗末でも今日の「糧」を食べなくては生きていけない。二人の主人公は今決して幸せとはいえない。でも、二人はその運命を受け止め、それぞれの人生を生きていく。どんな過去を背負っていても。

 教会で日曜日のミサでは罪の許しを請う。「私たちの罪をお許し下さい」と。思い、行い、・・・。「罪」とは。「錦繡」は止めることの出来ないおろかな人間の性を感じた小説だった。登場人物の誰も責めることはできない。ただ、玲子の祖母の「戦死した3人の息子には、どこかでめぐり合うことはできるが、自死した1人の息子は人間に戻ることが出来ないので、再び会えることは無い」ということは、心に残る。

 生きるのは「責任で生きる」のではなく、玲子のように「期待で生きる」が逞しく、希望があるのではないかと思った。

 
 
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