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 上野の森で

2017-11-22 22:18:34 | 日記
 今日は上野の森の東京国立博物館で開催されている運慶展へ。平日もあって、20分ぐらいの待ち時間だった。行きたいと思ってもなかなか行けない展覧会も多かったので、うれしかった。運慶に関しては、歴史の教科書で知る範囲だった。各地に散らばる仏像が一箇所に集まっているので、すばらしい。見て廻るうちに、心が落ち着いてくる。木像で漆塗りのものが多い中で、頼朝公の3回忌に奉納されたという聖観音菩薩立像が彩り豊かで美しかった。

 上野の森は、あらゆる世代の人、さまざまな国の観光客であふれていた。上野の森から鶯谷を経て、谷中の墓地へ。子供のころは、夏は祖父が納涼に不忍池へ、お正月には上野の映画館へ、日曜日には家族や家で働いていた人たちと動物園へ、高校のころは音楽会や美術展へ。社会人になると会社のお花見に。上野は懐かしい場所だった。木漏れ日の差し込む黄葉したイチョウの木々。子供のころからある木のようだ。ここはあまり変わらない。生まれた千駄木はマンションが建ち、ごちゃごちゃしてしまい木も少なくなった。最近は、訊ねなくなった。

 やっとこんな時間が取れた。法隆寺資料館も見ることが出来た。思わず小さな菩薩立像に十字を切った。生きるものの祈りというものは、仏教もキリスト教もない気がした。人の魂の祈りは同じなのだろう。こうなると、やはり海外のキリスト教に触れたいと思う。

 
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