オレの愛車

１２月　１１日　

とうとうレンタカーを借りた。
タクシー生活に疲れた・・・というワケでもないのだが、なんと言ってもカタールで何かイベントがあると、青タクの運ちゃんがガンガン借り出される事に不便を感じたからだ。
ハンターだってたまには休みたくなるのである。
恐るべき大イベントとしては、来年６月のアジア大会がある。
これが始まったら一体どういうことになるのか考えただけでも恐ろしい。
今、西アジア大会というのをやっているのだが、このような小ぶりの大会ですら前の記事でも書いたように、約３分の１の運ちゃんが張り付きともなると庶民の足はどうなるんじゃい！！ワレ！！
ってなもんで、なにかっちゃ生活者そっちのけになるどーしようもなく目の前の事しか見えないアホな国に一緒に振り回されてなるものか！！というのが最大の理由と言えよう。

半年または１年契約で借りた方が割安にしてもらえるであろうという商人根性丸出しの計算もあって、借りるにはいい時期かと踏んでレンタカー手配を頼んでみた。
どうせこんな国なので、年内にくれば御の字かな～、なんて気長に待つつもりでいたのだが、タイミングが良かったのか、即日お届けでやって来た。



この写真だとじぇんじぇんわからないんですが、メタリックブルーです。はい。
一昔前によく走ってたロードスターのメタリックブルーって解ります？まさにその色。三菱ランサー２００５年モデルだそうだ。
２００５年モデルというからには限りなく新車に近いのだろうと思って、相方に「やったねー、ほぼ新車かい。ラッキーだねー」と言って喜んでいたら、
「走行距離４万３千キロだってよ」と言われて止まる。
・・・・え？今年から乗り始めて４万３千？
またー、もう、かついじゃってー。４千３百の間違いでしょう？？？
有得ないでしょー、まったく。ねぇ？ははははー・・・。はは・・・・。

昨夜９時すぎ。車到着。
早速走行距離の確認。・・・・本当だ。４万３千キロ走ってる・・・・・。
レンタカー屋のおっちゃんにも聞いてしまった。
普通に考えてメーターを上乗せすることは有得ないのだが、４万３千の方がアタシには有得なかったのだ。
するとおっちゃんは、「マダム、当たり前だよ！！カタールだぜ！毎日ラスラファン（ドーハから外れた石油・ガス開発地帯）まで通ってたらすぐだよ。往復何キロか知ってるか？！」
「・・・２００キロ・・・」
そうだった。相方の会社が使っているレンタカー屋に頼んだんだった。
毎日往復２００キロ走ってたらそら、４万なんてすぐですわなぁ。

と、いうわけで限りなく新車にも関わらず、すでに疲れ始めているランサー君がアタシの新しいパートナーとなったわけだ。
これで鼻歌歌ってドライブだーなーんて思って改めて車内チェック。
・・・・CDプレーヤーがない。カセットだ・・・。
カセットは全部捨ててきた。家にデッキはない。
２００６年をもうすぐ迎えようという時に、まさかカセットを買いに行くことになるとは。しかし売ってるんかいな？

ちょっと夜の街をドライブして練習するかと思ったが、既に酒を飲んでいたので辞めた。
で、今日ぶっつけ本番で学校まで行ってみた。
初めての左ハンドルで大丈夫かと不安だったのだが、さすがに４ヶ月間タクシーに乗りまくって景色を見慣れていたので、左ハンドルという違和感は全く無かった。
ただやっぱりウインカーを出そうとしてワイパーを動かしてしまう事はあったが。
最大の難関、ランダバウトもクリア。
緊張はしたが、なんとか学校にも行けたし、ショッピングセンターにもたどり着いた。
カセットが売っているのかと不安だったのだが、心配無用のコンコンチキであった。
店の半分以上がカセットだったのだ。
こちらではまだまだCDは流通していないのだろうか？
更にジャンルの半分はアラビック音楽であった。当たり前なのだろうが。
パッケージだけ見ると演歌の雰囲気だ。
オバQみたいなカッコをしたヒゲのオヤジがうっとりした顔で空を見つめている。
波止場で片足を台に乗せてそのヒザに両腕を組んでヒゲオヤジが微笑んでいる。
カタールの鳥羽一郎だろうか。
こんなもんかけて運転したら、自爆テロでも起こしそうだ。
売り場半分のポピュラー音楽の更に半分のカセットコーナーで吟味した結果、２００１年のグラミー賞を集めたオムニバスのカセットを購入。
だって古いのしかないんだもん。
全然有名どころが見当たらないので、危なくバナナラマを買ってしまいそうになった。一体何年前のカセットじゃい。
１８QR（日本円約５８０円）安・・・・。

一応楽しくドライブする？為の小道具は揃った。
明日からまたこの２００１年ヒットメドレーと共にガンガン乗りまくるどー！