yuzuの記

優しい風に誘われて

箱根 あじさい電車~ ♪

2017-06-29 15:36:26 | 

 

 

箱根の山も紫陽花が咲き始めていましたよ。

6月の中旬ころから 7月中ごろまで

箱根湯本から強羅まで 「あじさい電車」 が走ります。 

 

 

 

 いったん強羅駅近くのパーキングに車を預け

と言うのも この沿線は道幅も狭くまず車を止めるところがないのです。

まずは強羅から箱根湯本まで トコトコ切符で乗ってみました。

あじさい電車とケーブルが 1日乗り降り自由のお得な切符です。

 沿線を確認しながら 帰りは決めたポイントに下車し撮ることにしました。

 

 

片道40分なので時間の計算も楽ですね。

一番カメラマンの多かったのは 大平台駅から小道を少し下ったところ。

ここには押し寄せるカメラマンの安全の為に

警備員さんがいて、どっちからどの線路に電車が来るか

教えながら注意を促してくれます。

その采配は見事なもので 安全を確認したら

邪魔にならないように すっと身を隠してくれるのです。

たまたまこの人に当たって ほんとラッキーでした。

おかげで電車をやり過ごすことなく 迎え撃つことが出来ましたよ。感謝!!

 

 

 登山電車はカーブが多くて勾配もきつい。

たいてい2両か3両編成ですが

3両だと先頭車両と後尾車両では 3.6mの高低差があるのですね。

 

 

 世界2番目という急こう配を 上り下りする為に

3か所でスイッチバックするという工夫がなされ

その都度、運転手と車掌は前後の車両に入れ替わります。

 

 

 また、レールと車輪の摩耗をふせぐために

散水しながら走るのも ここの特徴ですね。

 

 

 あじさい電車は 時速20キロで走ってくれるので

ポイントで待つカメラマン氏には

絶好の被写体です。

 

 

 中には 地元のケーブルテレビのカメラが来ていたり

雑誌の写真を頼まれて 撮りに来ている人もいたり

流石に この時期ならではの人気のスポットなんですね。

  

 

 

車両も何種類かあって 人気を集めていたのはこの車両。

 

 

 

 7駅のなかで降りてみたのは

箱根湯本、塔ノ沢、大平台、宮ノ下、そして強羅。

 

 

 無人駅も多い中 構内は綺麗な紫陽花で彩られ

地元の皆さんの心意気が感じられます。

 

 

最後に出山鉄橋。

秋の景色にも 是非立ち会いたいと思う素敵なロケーションでした。

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ゆらり芦ノ湖畔

2017-06-26 16:03:59 | 

 

 

横浜での所用のついでに 箱根の登山鉄道と紫陽花を撮りたいと

1日休みと土日を活用して 箱根路へと回ってみましたよ。

 何年ぶりかの芦ノ湖は 雨の心配は消え 

富士山は見えないけれど まずまずのお天気。

夜中に出発して、ほぼ信州へ行くのと変わりない時間で

到着したのは 朝の景色が程よく落ち着いたころ。

 

 

 ずっと昔、家族で車2台に分乗してここに来た時には

みんな結構疲れていて お参りをスルーしてしまった箱根神社に

今回は寄らせていただきました。

 

 

 昔の人は東海道を旅するとき

こんなにも勾配のきつい山の坂道を登り

ここいらで ほっと疲れた体を休めたのでしょうね。

旅の無事を ここ箱根神社で祈ったであろうことが偲ばれます。

 

 

元箱根や芦ノ湖湖畔などの何か所かに

赤い鳥居が目を引きますね。

 

 

 

 あはは この石像はこれまで見たことがなかったです。

思わずクスリ ^-^ 写真が正面過ぎましたね。

 

 

 まだハイシーズンではないし、朝も早いので

流石に観光客の姿はまばらですが

海賊船は健在 !!

いやあ懐かしいです。みんなで乗ったものですね。

 

 

お天気が良ければ、芦ノ湖と海賊船と富士山とのコラボも

それは綺麗だったでしょうね。

 

 

うん いいなあ~ ^-^

ここ元箱根は、正月の箱根駅伝の往路のゴールです。

勾配のきついカーブだらけの山道を

ランナーたちが駆け下りてきてテープを切る場所ですね。

一度応援に来たいと思いながら まだ果たせていません。

そんなこんなを思いつつ 今夜の宿強羅温泉へ。。

 

 

夜、強羅の宿で露天風呂に行こうと支度し

何気にかかっていた テレビの画面にくぎ付けになりました。

それは市川海老蔵さんが、妻 麻央さんの旅立ちを

会見しているものでした。

ああ、とうとう・・・

しばらくは茫然と見つめていましたが

なんというご夫婦なんでしょうね・・・

その喪失感や妻への思い、子供達への思い、男としての思いが

痛く届いてくるような会見に

こころが揺すぶられるような思いのする 切ない箱根の夜でした。

 

                        ☆ 次は登山鉄道と紫陽花をお届けしますね。

 

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MIHO MUSEUM  (滋賀県甲賀市信楽町)

2017-06-20 09:46:08 | つれづれ

 

 

 この宇宙空間のようなトンネルは・・・

滋賀県て面白いですね。

えっ こんなところにこんなものが・・・と

驚くような施設があったりするのですね。

ここは甲賀市信楽町の それこそ辺鄙な山の中に

忽然と姿を現す 「MIHO MUSEUM 」へのトンネルです。

 

 

 こちらが受付、入場券売り場やレストランなどがあるレセプション棟。

MIHO MUSEUM はこのレセプション棟と

トンネルなど抜けて500m程行った先の 美術館棟から成り立ちます。

 

 

 にしても このトンネルは柔らかい照明と

差し込む自然光のコラボで とても面白い表情があります。

 

 

 歩いて行くのが楽しくなって

乗り物で送迎もあるのですが ここは歩く人が多いようですね。

 

 

トンネルを抜けると、向こうに美術館棟が見えてきます。 

どうしてこんなところに美術館をと

考えついたのでしょうね。

 

 

 ここはルーブル美術館のガラスのピラミッドを設計した

世界的建築家 I.M.ベイ氏による設計だということです。

 

 

 

ふんだんにガラスを取り入れた明るい設計ですね。 

入口はコンパクトですが

中は広大なスペースが広がっています。

 

 

 中も明るくて個性的・・・

 

 

 エジプト館、撮影は内部はNGなので外から

 

 

 喫茶コーナー 

 

 

 今回はガラスの展示でしたが

江戸時代あたりから器や装飾品などに 

幅広くガラスが使われたようですね。感嘆しきり !!

 

 

 帰りもまた歩きましたが 全く苦ではなく

楽しい道のりです。

近くには茅葺の「しがらきの里」もあり

大人の半日ぶらりにはもってこいですね。

 

受付からトンネルまでの道のりには

春には両側に見事な桜並木がピンクに染まり

それはまた美しい景観のようです ^-^

 

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ルーツを見つめて

2017-06-13 18:38:41 | つれづれ

 

 

 

6月18日は亡き母の命日。

みんなで休みを調整して 一緒にお墓参りが出来ましたよ。

私はひとり遠く離れてしまったので 今は車で4時間近くかかってしまいます。

妹やこうちゃんたちとは お寺さんへの道中の

20キロほど手前にある 道の駅で待ち合わせることに・・・

7時前に出たら、予定通り10時半には着きました。

今回は父方、母方両方のご先祖さまにも挨拶しようと

備える花を買うと もう両手で抱えるほどいっぱいに (笑)

ほどなく無事合流して まずは命日の母の所へ。

「お母さん来たよ~ 」

妹が話しかけながら墓石を磨いて

こうちゃんが洗い流しています。

ここには父も、母よりも先に逝ってしまった兄も眠っています。

以前の墓所が 土砂崩れや動物被害の危険が増えたので 

母の埋葬を機に お寺さん境内に移しお墓も新しくなりました。

後継ぎが途切れてしまうので、永代供養のお願いも済ませましたよ。

私もこれで役目が果たなあとホッとしています。

すぐ近くに新しい塔婆が立っていて

最近どなたかが亡くなったんだな・・・

お花を立てると あたりがパッと明るくなって

「よかったね~ 賑やかでいいでしょ」

相変わらず妹が話しかけていて

手を合わせていた私に

「なにを長くおがんでいたの??」

「なかなか来られないからまとめて報告よ」

次いで父方のご先祖様様のお墓へ。

ダムの周囲をぐるりと半周したところにそれはあり

山深い里から 街へと移っていった子孫たちが

なかなか帰ってこられない様子がひと目で窺えます。

近くへと街に移されたお墓も少なくないのでしょうね。

「おばちゃん ここは何代前位からなの? 」

「さあ 先祖代々だからねぇ。ほら墓石に家紋が刻んであるでしょ」

「不思議なんだけど〇に十の字は 薩摩の島津家の紋なのよね」

「お父さんの方は源氏の子孫で、お母さんは平家の子孫という

古い家系図や鎧、刀、槍なんかが双方に残されていてね、

島津家の家紋とどうして一緒なのかは不明なのよ」

「ふーん 僕らはおじいちゃんくらいしか遡って知らないもんね」

「良く知っている人で ひいおじいちゃんまでかなぁ」

「戸籍は150年位保管されるそうよ」 と妹。

「どっちにしても おじいちゃんがいて そのまたおじいちゃんがいて

そのまた顔もしらないご先祖がいることで 今の私たちに続くのね」

命の継承ってほんとにすごいことだ・・・

 

 

 

私や妹にとっては

ふるさとは 幼少期や青春時代を過ごした

「赤とんぼ」の小さな城下町だけれど 

父や母にとっては この山深い里がふるさとなんですね。

もうお寺さんくらいしか知る人も 住む人も少なくなったそこは

歴史から置き去りにされる日が近いかもしれない・・・

それはいつでも来られるほど近い方がありがたいけれど

 

でも私たちのルーツがそこである限り

お墓参りには出来るだけ来なくちゃと 思うことでしたよ。^-^

 

 

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三室戸寺 紫陽花の候

2017-06-13 08:22:59 | 季節

 

 

 宇治市にある三室戸寺は西国十番の札所で 

約1200年前 光仁天皇の勅願により創建された 

本山修験宗の別格本山です。

 

 

 曇りがちの 6月初めの土曜日に行ってみましたが

まだ 3分から5分咲きと言ったところでしょうか。

6月下旬ころが 咲きそろって見事かも知れませんね。

  

 

 ここは紫陽花の見ごろ時期には

大変な人で混雑するので

開門のAM8.30に間に合うように出かけると

もうすでに多くの車が来ていましたね。

  

 

 電車のアクセスだと

京阪三室戸寺駅より 1.0キロ

JR宇治駅より 2.0キロ になります。

 

 

ここは5月のツツジ、シャクナゲ

6月の紫陽花、7月のハス

秋の紅葉など 四季を通じて美しい花の寺ですね。 

もう何度も何度も 訪れていますが

私のこれまでで一番辛くて悲しい時に

写真仲間のKさんが 気分転換にと

強引に連れ出してくれたのもここでした。

人にはいろんな瞬間があるものです。

半ば腑抜けになって、周りから色が消えてしまったような

虚無感に囲まれていた心に

ゆっくりゆっくり ほんのりと色がさしてくるような

そんな癒しを感じたことが思い出されます。

自然て こんなにも優しいんだ・・・と

 

 

ふと 近くで

 「 ハート型の紫陽花探そう~ ♪ いいことあるそうよ」

女子たちが朗かに弾けています。

 

見つかったかなぁ

いいことがあると・・・いいね ^-^

 

 

三室戸寺・・・アジサイに包まれた花の寺は

今年もまた優しく広がっていましたよ。

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紫陽花彩 パステルカラーに染めて ( 芦刈園 )

2017-06-12 09:00:40 | 

 

 

 

天気予報では午後から雨という日曜日

紫陽花には雨もよし と

滋賀県守山市にある「芦刈園」に行ってみましたよ。 

 

 

 梅雨のうっとおしい時期にも

この花だけはそんな屈託も 

どこかへ押しやってしまいますね。

 

 

ここは入園者に優しく

大人ひとり200円也、安くて感謝~ ♪

65歳以上は100円です。

 

 

中は案外広くて 休憩のベンチもあちこちに。

紫陽花の種類も多くて

混雑が分散されているので

マクロなどでゆっくり撮りたい輩 にとっては

うってつけの場所ですね。

 

 

 にしても、ここの紫陽花は

パステルカラーのものも多くて

なんとも可愛らしい印象ですね。

  

 

 

もともとはブルーの玉紫陽花が好きでしたが

近年いろいろな種類が増えて

梅雨の時期もカラフルになったものです。 

  

 

 滋賀県では、この芦刈園と余呉湖畔などが

名所として知られているようですが

マクロ撮影に限れば ほんの少し咲いているところでも

十分楽しめますね。

撮ってみれば去年より上達したかと言われれば

うーん・・・(笑) です。

 

  

 

 本格的な梅雨のシーズンに

こんなフェミニンな紫陽花の世界を満喫するのも

また楽しいものですね ^-^

この梅雨、あなたを

紫陽花がうきうきさせてくれますように ^-^

 

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6月の思い・・・

2017-06-07 16:37:03 | 季節

 

 

 あれから丸3年・・・

また6月がやってきましたね。

親より先に逝く不幸が兄を襲い

そのあとを追うように母が亡くなってから

3年になろうとしています。

早かったのか遅かったのか・・・

悪い夢を見ているようでしかなかった日々は

それでも1年経ち、2年経ちしている間に

少しずつ少しずつろ過されていくように

悲しみや寂しさを和らげて行ってくれました。

時間の力って ほんとに人の心を助けてくれるのですね。

この頃は楽しかったことばかりが 折に触れて思われます。

この18日はたまたま日曜日なので

妹やこうちゃんたちと待ち合わせて

命日のお墓参りが出来そうですよ。

仕事の関係で ふるさとを遠く離れてしまったけれど 

大丈夫 元気でやってまいすよ。

以前よりずっと自分の時間を大切に

四季の移り変わりにも 敏感になりましたよ。

そしてね、日々穏やかに過ごしていますよ。

 

 

5月の山や空は 

1年で最も爽やかな風と 清々しさを届けてくれましたが

6月の梅雨空も雨も懐かしく

お母さん、あなたへの恋しさに溢れるのでしょうね。

最後の1年ふたりで暮らしたところの

あのスロープの花壇には

もう紫陽花が咲いていることでしょうね。

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近江神宮の勇壮な流鏑馬 (6/4)

2017-06-05 18:14:59 | 行事

 

                                       3矢射終えてゴールへ

近江神宮で 初めて流鏑馬を見てきましたよ。

200m余りの参道に 40m間隔で3つの的を立て

鎧に直垂(ひたたれ)の武者装束の射手が

疾走する馬上から 1の的、2の的、3の的と

次々と矢を放っていきます。

 

 

 開催の前にゴールの方から

関係者や武者や馬が入ってきます。

5000人余りの観客なので 初めての私は撮り位置に迷って

まだ全体像がつかめません。

 

 

 

 この日は5頭の馬が走る予定だったそうですが

馬のご機嫌が悪く、実際の疾走はどうも3頭になったようですね。

 

 

 スタートしてきました!!

かなりのスピードです。

 

 

 流し撮りは上手くいかず

諦めてゴール地点の正面に回ります。

 

 

 うーん やはり射る瞬間を撮るには角度がいまひとつ・・・

 

 

 

 

この勇壮華麗な迫力のある古式行事は 1300有余年前に

近江大津宮を開いた天智天皇を偲び

毎年11月に行われていましたが 

平成27年からは 6月の第一日曜に開催されるようになりました。

今年は惨敗でしたが 来年また挑戦したいと・・・

競馬場に行って練習するといいかもですね ^-^

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こうちゃんの迷い

2017-06-04 08:29:09 | つれづれ

 

 

 

 

「 おばちゃんどうしてるかなと思って電話したよ 」

久しぶりに聞く甥っ子のこうちゃんの声・・・

ん? 少し屈託のあるような感じが気になり

「どうしたの? おばちゃんが恋しくなったかな~ (笑) 」

「 あははそうじゃないけど久しぶりだから・・・」

「 いいよ話してみて またお父さんとぶつかったの? 」

こうちゃんは母のいたころから 度々やってきては話していく

母からは可愛い孫で 私には息子のような子です。

母親の愛情に触れる暇もなかったので 私たちが家族のようなものでした。

「 僕ね このまま今の仕事でいいのかと疑問が大きくなってしまって」

「おばちゃんたちは病院だから 早期発見だとか治療だとか人を治すのが役目でしょ」

「だけど 僕たちは認知症や老衰なんかで 家族も世話が出来ない人と関わるわけで」

「目標が生と死で真逆なんだよね」

「 うん だけど人生の終末の時を 穏やかに過ごせるお手伝いをしているわけだから

病院以上に大きな役割だと思うよ。迷ってるの? 」

「なんだかね この人に何がしてあげられるかと一生懸命考えるわけよ」

「 うん 」

「で、喜んでくれたらやりがいがあるなと思うのだけど お互いの信頼関係を築いても

しばらくしたら見送らなきゃいけなかったり それがね続くと心がきつくてね」

「僕たちは入所している人たちの死が どうしても最終的にやってくるから

なんだかね、人間の尊厳てなんだろっていつも思うんだ・・・」

「 そっかあ お見送りが続いたの? 」

「 うん 」

「 人ってみんないつか死ぬわけだし 家で家族と問題なくその時を迎えられる人は幸せだけど

今の時代、そうでない人のほうが圧倒的に多いでしょ」

「だから こうちゃんたちの役割がとても大きいのよね」

「 それは分かっているんだけど、自分なりに頑張っているんだけど

無口な人が やっとやっと心を開いて話してくれるようになったり

文句ばかり言ってた人が あるときふいにありがとう と言ってくれたり

そんな時は嬉しいよ。明日も頑張ろって思うよ。だけど・・」

そっかあ 私も何度も経験したあの思いが 今のこうちゃんを取り巻いているのですね。

 

人の死に鈍感になってはいけないけれど

冷静であらなくてはならない それが現場の仕事です。

「 こうちゃんの疑問や不安は分かるような気がするよ。誰でも仕事に前向きでありたいし

目標もって頑張って 達成感を持ちたいんでしょ」

こうちゃんは自分のおばあちゃんが介護施設に入り

それをきっかけに仕事を選んだ優しい子です。

彼のピュアな部分が傷つくだろうなと心配はしていました。

出会ったおじいさんおばあさんを 次々と見送ることが辛くなったのでしょう。

タフでないと心が折れる そんな場面の多い職種です。

超高齢者社会で介護の現場は 

そのニーズが多いにもかかわらず入所待ちの人が多く 

またそこで働く人たちの職場環境は 改善されていないのが現状です。

それは飲み込んで 淡々と処理できる人は別ですが

まだ若いこうちゃんのような子は 心の処理が追いつかないのでしょう。

現場で働くスタッフの中には

悲しいけれど きつい汚い給料安いの現実の前に

高齢者特有の頑固さや我儘に何度も触れると

入所者の扱いが雑になったり 当たったりすることも目にすることもあるらしく・・

これもまた こうちゃんが受け入れられないストレスの一つでした。 

「うーん 迷いの壁はこれからも何度も出て来るよ。」

ただ 自分にとって好きなことは続けられるけれど

職種を変えたいと思うなら それも一つだし

他にしたいことが見つかったなら反対はしないよ 

ただしやり直しのきく若いうちよ と

長い電話でした・・・

 

迷ったときは 自分がしんどいなと思う方を取ると

後悔が少ないよ と常々母が言っていたものでしたね。

母ならこうちゃんに何と言ってあげたでしょうか・・・

 

                         ☆ 写真は日野町のブルーメの丘

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5月のシャワー ( 京都祇王寺、真如堂 )

2017-06-01 07:05:37 | 季節

 

 

 

早いですね~ もう6月・・・

こちらは今現在、窓に吹き付ける激しい雨と

遠くない所で立て続けに雷が光り、轟音が轟いています。こわっ

とてつもなく暑かったり不安定な気候ですが

気分直しに 爽やかだった五月の新緑シャワーを

いくつか残しておきたいと思います。^-^

 

 

 あだしの念仏寺や嵐山にほど近い祇王寺は

竹林と楓に囲まれたつつましやかな草庵です。

 

 

幾重にも重なったもみじの濃淡が

眩しいほどに飛び込んできます。 

 

 

 さほど広くない苔の庭は

手入れが行き届いており綺麗ですね。

 

 

 静かでどこか儚げな印象は

平家物語にも出て来る白拍子の祇王が

平清盛の寵愛を受けながら その心変わりに都を追われ

母や妹と共に出家し入寺した 悲恋の尼寺からくるのでしょうか。

 

 

 こちらは私のお気に入り 真如堂。

時代劇の撮影にも使われたロレーションが

何年経っても変わらずにいいですね。

 

 

 三重塔 紅葉のころとはまた違って

柔らかな新緑の色に包まれています。

 

 

 

 ここのもみじは小さい葉も多くて 全体的に優しい印象です。

何度も訪れていますが

紅葉の頃も格別だけれど

新緑の真如堂は またひと味違う趣があって

私は京都では このお寺さんが大好きです。

 

 

 浴びるように

新緑の木の下から見上げると

緑の風が降り注いでくる・・・そんなきがしますね。^-^

 

 

1年で最も爽やかな5月の

新緑のシャワーは うーん気持ちいい~ o(*^▽^*)o~♪

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