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あたし好きなもんは好きだし、強引に諦める術も知らない

『真田丸』15話「秀吉」、小日向秀吉の笑顔に隠された狂気。

2016-04-18 22:55:36 | 大河
2016年大河『真田丸』15話「大坂」のネタバレ感想のようなものまとめ 

 

おいたわしや景勝様、おそろしや秀吉様。


※途中なんか変な脊髄反射はさまります。



九州、熊本、熊本城。
加藤清正はここにいる。




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■信繁、キャバクラデビューをする。


開いてびっくり秀吉さん。
番宣のカットをこう使うか!と驚かされた14話から1週間。


いきなり着替えて城外に逃亡。
(三成が脱がしたわけじゃなさそうなのでよかった)


戸惑う信繁を連れて、秀吉は城下の遊郭へ。
大坂でナンバーワンを誇るホステス・吉野太夫にルンルンの秀吉。


でも三成に見つかったり、信繁が気を利かした言い訳したり(でも多分三成にはお見通し)。
いろいろとあるのですが、注目したいのが秀吉の表情。

 
えっ福島正則が大きな升で自分が小さい升だとアレなの?
(この謎は後半になったら解けます)



■昌幸パッパの憂鬱



昌幸パッパ、上洛したくない。
ねばねばねばーる君。


 
「お前は本当にあの男が信長に代わって天下を治めると思っておるのか」

わからない、と答えるしかない信幸。



「もう少しだけ様子を見る。もう少しだけ」

信幸への言葉は独り言のようにも思えました。
信幸と信繁の中でパッパの存在感が小さくなっていく。




■信幸の憂鬱と真田ワンダーランド


キャバクラデビューしてる弟に比べて、軽く引きこもり状態な信幸兄ちゃん。
(って言っても信幸兄ちゃんの戦果はこれからなのですが)

真田屋敷をぐるっと回っていると……

 
「さっき戯れにわしの乳を吸わせてみたんじゃが、こいつチューチューすってこそばゆくてこそばゆくて」
「作 兵 衛 何 言 っ て ん の」



続いては佐助に絡むお兄ちゃん。



私も!!
忍びの道!!
極めたい!!!


その火遁の術教えてえええええ!!!!


てかほぼほぼ小火じゃねえかwww
この忍び師弟は人んちの庭で何やってんだwww




■信幸の生真面目さが役に立つその時


真田ワンダーランドはまだまだ。
薫たんの相談膝にやってきた昌幸パッパ。

 
なにこの熟年ラブラブ癒し夫婦。

 
「だがいずれ世の中も落ち着く。そのときこそ源三郎の出番じゃ。荒れ果てた土地を再び耕し、国を立て直す。その時こそあやつの力が役に立つのじゃ。あの生真面目さがな」

やだ、パッパの言葉しみる。
パッパの言葉なのにしみる。


先週、「信幸の心持を母上が知ってくれてよかった」と書きましたが。
父上も大事な部分を信幸に託していること(たとえそれは自分や信繁にはできないものだとしても)がわかってよかった。
そんな朝ドラ脳。




■景勝愛がこじれてきた


ここからはまた大坂の話。
チワワ景勝に「秀吉に父ちゃんのことをよろしく伝えてつかぁさい」と頼む信繁。



「任せとけ」

セコム直江の警報音が響く中…
「ねえチワワ!できるの?!それできるの?!またできもしない約束して、あとで『わしは無力じゃ』とか涙流したりとかしないでよね?!おいたわしい!」と思わず。



■脊髄反射、その1



「もしよろしかったら一献どうじゃ」
「よろしいんですか?」

だめ!!信繁行っちゃだめ!!

直前に清盛見ちゃった人



■あの化物銀行ドラマ




石田三成の友達・大谷吉継の登場です。
演じるのはラブリンこと片岡愛之助さん。



半沢直樹と黒崎駿一、再会。

『半沢直樹』の東京編で、大阪国税局から金融庁に戻った黒崎が「おひさしぶり」で登場したの思い出しちゃって、私一人お腹痛かった。


でもそれは一瞬で。
あれだけ色濃かった半沢感・倍返し感がない。
髷だからとかスーツじゃなくて着物だからとかではなく、「これは半沢と黒崎ではなくて、信繁と吉継なんだなあ」と。


いやはや役者さんとはすごいものです。




■脊髄反射、その2


しかし、ヤマコーさんにしてもラブリンにしても。
あのどぎつく濃いキャラクターの印象ってのは何年たっても残ってるもので。

清正さんがまた来たと。

 

「しかたない」と堀北真希の旦那。
「かわいらしい」と藤原紀香の旦那。
「なんのことやら」と菅野美穂の旦那。

(すげえメンツ)



でもなんだろう、反射的に……

「清正逃げてええええ」と。

(脳内で三成は藤原頼長、吉継は黒崎で再生されてました)



「その刹那、治部殿にとって真田源次郎は大事な人になった」

文脈からしてそうじゃないってわかってる。
わかってるんだけど、わかってるんだけどさあ!!!

やっぱり信繁逃げて!!!
潰され以下略


やっぱり役者さんってすごい。



■基本みんなめんどくさい



「(家康について)あやつはめんどくさい男でな」

うん、知ってる。
このドラマ、あっちもこっちもめんどくさい男だらけ。




■お慕わしや、御屋形様


官位を授けられた上杉景勝。



……長い。

今後は真田への肩入れをしないように告げられた景勝。
昌幸が上洛する気がなくてムカついてるあたりや、今はとりあえずめんどくさい家康に恩を売りたいので、上杉はこちら側につけておきたい秀吉。



御屋形様ぁ………御屋形様ぁ……の後ろでそっと見つめてるセコム直江ぇ……





YESともNOと言えない景勝。
信繁に合わせる顔がない、と御屋形様ぁ……



■小日向文世という秀吉


「人を殺す笑顔」に定評のある小日向さん。

あの、『ダブルフェイス』『MOZU』のときも思ってたんですけど。

底抜けの明るい顔や、『まれ』『重版出来』のときのように何かに真剣に向き合っている表情もある役者さん。
でもその笑顔の中に歪められた真実や底知れぬ憎悪、ダークマターが隠されているとき、「ただの笑顔じゃない瞬間」があるんですよね。

口元笑ってるけど目元はよく見たら笑ってない。
自然と見せかけてとても不自然。
狂気を帯びている。

底知れぬ怖さがある。


そんな笑顔が出来る俳優さんはなかなかいないと思うし、その小日向さんを秀吉に抜擢した制作陣にパチパチ。



■おいたわしや御屋形様


ところかわって利休の茶室。



狭い。
これは狭い。


膝突き合わして見えてくるものがあったもしてもだ。



絵的に狭い。


利休の茶を『飲まされた』(精神的な意味で)上杉景勝。


「わしにとってはこれまでの生涯で一番苦い茶であった」

 

おいたわしい…… (´・ω・`)

利休の茶を飲むと言うことは、つまり秀吉に下ると言うこと。
景勝様はとても苦い道を選んだと言うこと。





■秀次ドーン


そのころきりちゃん。


ばったりびっくり秀次ドーン。


しかしこの豊臣秀次。
秀頼が誕生すると、秀吉から疎まれるようになり……
殺生関白と呼ばれるようになり……
謀反の疑いをかけられて高野山に追放されたり……
秀吉の命を受けて切腹したり……
三条河原で妻子40名弱が斬首になったり……


きりちゃん!あんた、なんて人とラブコメフラグをたててるの!
(でもこの秀次の反応は、ばったり長澤まさみに会ったときの正しい反応かと)




■太閤検地


さて、「みんな集めといて」と三成に言っていた秀吉。
教科書にも載ってる太閤検地の話。

 
「いろんなことがわかります」

だろうよww


やだやだやめて、秀次をアホの子に描くの辛い。
あとのこと考えると辛い。


 

それにしても、冒頭のでかい升ちっこい升はこういうことだったんですね。

不愉快に思っていたのではなく、「これか」と秀吉は気づいていた。

その秀吉の気づきに信繁も気づいていた。



■穏やかな光景


色気溢れる鈴木京香演じる寧がお芋を振る舞っているところに、秀吉、秀次、信繁も合流。



羽柴一族の穏やかな光景。
秀吉は血縁のある者たちを大事にしたという話。
福島正則や加藤清正、木下辰之助(後の小早川秀秋)などなど。

 

 

豊臣勢をまとめてご紹介しちゃうタイプの有働さん。



■隠された残酷性


その何秒か後。

  

 

紹介されたばかりの豊臣勢、有働アナによりもうあかん。
まだまだいたいけな小早川秀秋にも容赦無く。



背筋に嫌な汗をかく怖さがありました。

「楽しい時間なんてあっという間だよ」
「このあとね、みんなとんでもないことになるんだよ」
「乱世なんだから」


時代の残酷さを、家族団欒のシーンで伝えるっていう。

小早川秀秋も、秀次もいい人っぽい。
福島正則も加藤清正も、一目見て好きになれそうな人間。
茶々も寧さんも明るくて素敵。

ただ一人だけ怖い。
豊臣秀吉。


この先、この秀吉が堕ちていく(そういうわけじゃないけど)ことで、このあたたかな光景がとても残酷なものになる。

秀吉怖い。


もっと怖いのは、この秀吉に対して「普通のおっさん」と言ったきりちゃん。

きりちゃん自体が怖いのではなく、現代的な感覚?を持った存在であるはずのきりちゃん(室賀暗殺とか)が、秀吉の狂気性に気づかなかったのが怖い。
「普通のおっさん・秀吉」の皮に包まれた、「天下人の狂気」が怖い。





もうひとり、怖い人がいる。


「秀吉の勢い今がてっぺんではないのか。あとは下る一方ではないのか」

前半にあった、信幸とのやりとりの中の言葉。
昌幸が、あの大坂の場にいたら、秀吉から何かを感じ取っていたことでしょう。

秀吉の恐ろしさと同時に昌幸の恐ろしさも感じる。




■『秀吉』




ここまでずっと温存されていた豊臣秀吉。
確かに真田と関わりがなかったので描かれようがなかっただけれど。

チラ見せ、チラ見せして、14話ラストで怒涛の登場。
そして今週15話で一気にクローズアップ。

信繁と同じような目線で秀吉に注目せざるを得ない構成がすごい。
そして今回のタイトル「秀吉」。



お見事。



■どうもお騒がせしました。



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