ヤビツ峠に“ありがとう”

ツーリングでは極力峠を楽しみたいと思っている。せっかく自分の足で標高を稼いで上っていくのだから、景色の良い場所では自転車から降りてしっかりとその峠を味わいたいと思っている。

とは言っても、峠はやはりきついもの。ある程度の余裕がなければ、きつさばかりが印象に残ってせっかくの峠が楽しめない。それはやはりもったいないし残念だ。ということで一昨年からヤビツ峠に通うようになった。他のもっと高い峠に上るための足づくりとして。

最初の頃、というか去年までは毎回つらさばかり味わって、せっかく足づくりのためにヤビツに通っているのに他の峠を上りに行きたいという気はほとんどおきなかった。だからヤビツ以外の峠に上るのはせいぜい年に1~2回程度。気持ちが盛り上がったときに「よぉ~し」と気合を入れて走りに行くくらいだった。

けれども今年はまぁこんなブログをはじめたこともあってモチベーションが少しあがり、明らかに去年までよりも精力的に走っている。僕はそんな走りのかなりの部分をヤビツ峠が支えてくれていると思っている。時間的にも距離的にも手頃なヤビツできつい走りをすることで、他のところで少し精神的に楽に走れているような気がする。たとえば美ヶ原のようなところでも、標高差はヤビツとは比較にならないけれども、ヤビツの半分くらいの力で楽に上ればいいんだと思えば、そんなにプレッシャーはかからなかった。そして実際に楽に上ることができたと思う。何度も自転車から降りて、休憩をしたり、あたりを散策して写真を撮ったりながら、自分の思うような楽しいツーリングができたと思う。

今年は今までよりかなりタイムを短縮することができたので自分としてはすごく嬉しいのだけれども、タイムよりやはり重要なのはいかに“そこ”できつい経験をしておくかだと思う。きつい経験をどこかでしておけば、他の峠では無理をせずそれよりももっと楽に走れば良いのだ。たとえば半分の力で走ったとしても、スピードが半分になるわけではないので、ゆっくりとでもペダルをこいでいけば必ず峠には着ける。そういう感覚、自信を手にすることがすごく大事なことなのだと思う。そしてそういう自信があれば、別に峠と張り合う必要なく、楽しみながら峠を上れる。

もっとも気持ちに余裕のある人であれば、とくに練習のようなことをしなくても峠を楽しむことだってもちろんできます。体力なんてまったく関係なく、そういう自分の走りができる人っているんですよね。そういう人は本当に“強い”んだろうなと思ったりします。

自転車ツーリングで一番好きなのが“峠越え”なので、僕は足づくりのためにこれからもヤビツを走るのだと思う。けれどもその動機だけは忘れないようにしておきたいと思ってる。それから年内にランドナーでヤビツを走って、一度ヤビツもしっかりと味わっておきたいと思っている(ロードだと習性なのかつい余裕をなくしてしまうので)。フロントバッグにコンロとコッフェルを入れていって、唐沢林道に入った最初の橋の上で、護摩屋敷の水で紅茶でもつくって飲みたいなぁなどと思っている。うん、これは是非とも実現させよう!

とにかく、ヤビツ峠は僕にとってはかなり“ありがとう”な峠なのです。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 1 )
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コメント
 
 
 
表ヤビツ (ikeda)
2006-10-29 10:14:05
自分は バイク→車→自転車と戻ってきました。

先日、初めて表から登った時に、初めてヤビツ峠の

面白さが分かった気がします。



ほんと"ありがとう""よろしく"な所ですね^^
 
 
 
僕はそんなに登ってないけど (masa)
2006-10-29 20:18:41
やっぱヤビツは特別な印象です。

峠の景色も開けていないし、

山伏峠や箱根の長尾峠、足柄峠みたいに

パスハンティングしたら目の前に冨士がばーん!でもないし。

でも、何だかいつもいろんな坂を登れるのも

ヤビツを黙々と濃いできた積み重ねかも。



ヤビツがとてもいい景色だったら、

たぶんツマラナカッタかも。

が、僕のヤビツ観。
 
 
 
贅沢な気持ち (sudoban)
2006-10-29 20:44:49
>唐沢林道に入った最初の橋の上で、護摩屋敷

の水で紅茶でもつくって・・・。



いいっすね。湯気に沸き立つ香りが今にも目に浮かびます。贅沢な時間になりそうですね~
 
 
 
いとしのヤビツ (yuzito)
2006-10-30 21:14:51
□ikedaさん



ここらの自転車乗りにとってヤビツは本当にありがたい峠だと思います。ヤビツで苦しい思いをしておけば、信州の峠なども恐れるに足りず!です(多分・・・)。もちろんツーリングで走っても雰囲気があってとっても素晴らしい峠です。



□masaさん



>でも、何だかいつもいろんな坂を登れるのもヤビツを黙々と濃いできた積み重ねかも



絶対にそうですよ!ヤビツはなにせmasaさんの言うように神奈川県民自転車乗りの精神的支柱なわけですから!とヤビツについてだとつい熱くなる僕(笑)

峠の景色は開けていないけれども、ヤビツは曰く言いがたい雰囲気のある良い峠ですよね。多分良い意味で地元・丹沢らしいのだと思います。秦野側と宮ヶ瀬側でコースの質、景色が全然違うところも楽しいです。



□sudobanさん



寒空の下、飲む温かい紅茶!贅沢ですよねー。体が冷えてしまわないよう素早く準備したいと思います。
 
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