悠々茶房ブログ

名古屋市東区にある中国茶カフェ・語学教室のブログ!教室イベントの記事、中国茶の記事、中国・アジア各国の文化も紹介します♪

タイの乗り物と交通事情

2016年05月18日 11時11分11秒 | タイ語講師

 5月に誕生日を迎えたタイ語担当のアナンワタンユー ニチャー講師は5月末で短期留学が修了となり帰国することになったため、誕生日祝いと送別会を兼ねてタイ料理店でランチ会を開催しました。当日はもう一人のタイ語講師で、友人でもあるオンアーターワン ニンネート講師にも参加していただいたので、二人にはタイの乗り物について、そして交通事情などについても尋ねてみました。

左がニンネート講師、右がニチャー講師

Q:タイの乗り物といえばトゥクトゥクが有名だそうですが、どんな乗り物ですか?

ニチャー:トゥクトゥクは三輪のタクシーで、最もタイらしい乗り物であると言えるかもしれませんが、メーターがないので値段は乗車前に運転手と交渉しなければならず、よく事情がわからない観光客には値段を高く言う運転手も多いので注意が必要です。特に外国人観光客については、外国人料金なるものもあるらしく、結果的に高い料金になってしまうかもしれませんので、事前に知っておくことが必要です。

ニンネート:見た目がタイの乗り物を象徴しているため観光客には人気があるのですが、ニチャーさんが言ったとおり値段交渉が必要なのでタイ語を話すことのできない外国人旅行者にとっては高い料金になることが多いようです。そのほか、屋根がないので雨天や風の強い天気の日には不向きな乗り物であることも知っておいた方が良いでしょう。

Q:バンコク市内には河川が多いので水上交通も発達しているそうですね。

ニチャー:バンコクにはかつて運河が縦横無尽に流れていたこともあり、水上交通は発達しており、水上ボート、水上タクシーなどその種類も多彩ですが、私自身はあまり利用しませんでした。ただ、私の友人のなかには通学のときに水上交通を利用していましたので、住んでいる地域や目的地の場所によって、利用することが便利な人も多くいたのだと思います。

ニンネート:乗り合いボートには各駅停車のようなタイプと、主要停船場しか止まらない急行タイプのものもあり、それは船に掲げてある旗の色で区別していますので、バンコク旅行して利用されるときはそれを目印にしておかれると良いと思います。私もあまり水上交通は利用しませんでしたが、バンコクなどでは車の渋滞が激しく時間がかかるため、それを避けるために水上交通を利用する人もいると聞いています。

Q:そのほかに観光客が利用できる交通手段を教えてください。

ニチャー:観光客に多く利用されるタクシーですが、ほとんど多くのタクシーがメーター制になっていますが、なかにはメーターがあってもメーターを倒さない運転手もいますので注意が必要です。また、地理に詳しくないお客であることがわかると、わざと遠回りをする運転手もいますので、地図を持って確認することをおすすめします。そのほか、バイクタクシーというものもあり、渋滞の激しいバンコク市内を走ったり、車が入ることのできない細い道を走るときに活躍する交通手段です。ただ、これも事故の危険やメーターがないので値段交渉しなければならないので、外国人観光客にはあまり向かないかもしれません。

ニンネート:地元の市民に多く利用されるバスは値段も安くて便利なのですが、地理の詳しくない旅行者にとっては路線がわかりずらく、どのバスに乗ったら良いのかがわからないためあまり便利な乗り物とは言えません。しかもタイのバスには時刻表がないので、ただひたすら乗りたいバスが来るのを待たなければならず、私は最大2時間近く待った経験もあります。あと、タイのバスにはクーラー付きのものとクーラーなしのものがあって両者は値段が異なるのですが、タイはとても暑い国ですので値段が高くてもクーラー付きのものに乗るようにしてください。そのほか近距離を結ぶ電車も料金は安く便利ですが、時刻はあまり当てになりません。ただ、バンコク市内を通る電車は結構間隔が短く走っているので、あまり気にしなくてもいいのかもしれません。そのほかバンコクなどには地下鉄やモノレールといった交通手段もあり、時間が安定していて比較的料金も安いので、旅行者にとっても便利な交通手段と言えましょう。

Q:最後にタイの交通事情について教えてください。

ニチャー:タイでは歩行者優先という考え方はなく、車両が優先になっていますので、道路を横断しているときでも車両は止まることはせず、歩行者をよけて走りぬけていきますので注意が必要です。しかも、タイでは信号が赤信号でも左折するのはOKであるので、青信号であっても安心して渡るわけにはいかないのです。また、のんびり横断していると運転手はクラクションを鳴らしながら走り抜けていきますので、特に日本の皆さんには注意していただきたいと思っています。そのほか、交通ルールを守らないドライバーも多く、信号無視をしたりUターン禁止の場所でもUターンしたりするので、歩行者がルールを守っていれば安全であるとは言い切れないのです。

ニンネート:タイでは日本よりもずっとバイクの数が多く、それだけバイク事故もとても多いのが特徴です。しかもバイクは車と車の隙間を走っていきますから注意しなければなりませんし、時には歩道を走るバイクも見かけますのでどこを歩いていても安心することはできません。さらにタイでは天候が急変してスコールになることが多いのですが、こんなときは前方の見通しが悪くなるので、事故は更に多発しますので歩行者は一層の注意が必要になります。そして日本の皆さんは水掛祭りのソンクラーンの時期に旅行しようと計画される方も多いのではないかと思うのですが、実は交通事故もこの時期に最も多発する傾向がありますので、どうかこの時期に旅行される方は交通事故に合わないように注意しながら、楽しい思い出を作っていただきたいと思います。

 

 

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中国語講師(張 雅さん)紹介

2016年05月08日 09時43分33秒 | 現中国語講師

 4月から新しく中国語担当になった張 雅講師のプロフィールなどを紹介するため、いくつかの質問をしてそれに答えていただきました。

Q:出身地を紹介してください。

張:私は海南省海口の出身です。海南省は中国の最南端に位置し、大部分は「中国のハワイ」とも呼ばれる海南島という島からなっています。海南島の南部は熱帯気候になりますので、熱帯の果物や海産物が豊富なほか農業も盛んですが、何と言ってもリゾート観光地として知られています。中国では最も北に位置する東北地方(黒龍江省、吉林省、遼寧省)などから厳しい寒さを避けて来る人が多く、中国各地から新婚旅行で訪れる人もたくさんいます。また、海外ではやはり寒さの厳しいロシアなどからの観光客が多くてこうした観光客で島全体が賑わっている一方、海南島でマンションを購入する富裕層も多いので物価とりわけ家賃などが年々高くなる傾向にあります。

Q:日本については何に関心がありますか?

張:私は中国東北地方で大学生活を過ごしたのですが、その大学時代に日本の留学生とも交流する機会がありました。お互いに自分の国を紹介したりするうちに、もっと深く日本のことを知りたいと思うようになり日本の大学に留学することを決めたのです。日本の文化のなかでは特に「祭り」に関心があり、日本に着てから盆踊りに参加したのですが、そのときはいろいろな国から来た留学生が浴衣を着て参加したので、とても印象に残る思い出になりました。これから機会があれば仙台の「七夕祭り」など東北地方のお祭りにも参加できればと思っています。そのほか、生け花や着付けの教室に参加する機会があったので体験したことがあるのですが、このような体験を通して日本の文化や伝統に少しでも触れることができたのは貴重であるので、日本にいるうちにこれからもこのようなイベントにも参加したいと思っています。

Q:下の写真はどこで撮影したものですか?

張:これは中国の大学を卒業した後、海南島に戻って夏休みを過ごしたときに、「白沙門生態公園」という砂浜で撮影した写真です。海南島はきれいな砂浜や美しい自然が残っているだけでなく、南国気分で熱帯フルーツや海鮮料理を味わうことができ、また買い物も便利なので時間に余裕を持って来ていただければ、ゆったりとリゾート気分で過ごしていただくことができると思います。これから日本の皆さんにも来ていただき、海南島のすばらしさを実感していただければと願っています。

Q:趣味を教えてください。

張:私は読書と旅行が好きです。読書では中国文学や日本文学を読むことが多く、大学でも日本の中島 敦の研究をしようと思っています。中島敦は日本では「山月記」という作品がよく知られているようですが、私の作品テーマが「光と風と夢」です。あと、漫画作品では「冒険だん吉」も関心があるのですが、「冒険だん吉」は南方の島をテーマにした作品で中島の作品にも南方の島をテーマにした作品があるという共通点があります。私は中国の南方の島である海南島出身なので、そんなことからも関心を持つようになったのかもしれません。次に旅行の思い出をしますと、特に印象に残っているのは富山県のスキー場に行ったとき、大自然に拡がる雪景色には本当に感動しました。海南島の南部は熱帯気候なので雪を見たのはこのときが初めてで、真っ白でさらさらした雪は今でも忘れることができません。まだ北海道に行ったことはないのですが、北海道はもっと広大で、雪質もすぐれていると聞いていますので、今から想像しながら楽しみにしているほどです。

Q:好きな食べ物、嫌いな食べ物は?

張:大学時代は中国東北地方で過ごしたのですが、このとき好きになった料理が「鍋包肉」という料理です。「鍋包肉」は豚肉に下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げたあと甘酸っぱく味付けした料理で、東北料理のポピュラーな料理のひとつです。海南島の料理で好きなものは「海南鶏飯」です。これは茹で鶏とその茹で汁で炊いた白米を皿に盛り付けた料理で東南アジア諸国でもよく知られる料理です。日本で好きな料理としては「つけ麺」があります。つけ麺はお店によっても製法や味付けが異なり、いろいろなお店に行ってその特徴を楽しむことができるので楽しみのひとつになっています。一方、嫌いな料理はあまりないのですが、多くの中国人と同様に納豆は苦手で、あとわさびもあまり好きではありません。

 

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中国語講師(趙 雅へいさん)紹介

2016年04月28日 10時11分24秒 | 現中国語講師

 4月から新しく中国語担当になった趙 雅へい講師のプロフィールなどを紹介するため、いくつかの質問をしてそれに答えていただきました。

Q:出身地を紹介してください。

趙:私は大連の出身ですが、大連は中国東北地方の遼寧省第2の都市で、緯度は日本の仙台市あたりと同じになります。大連は海に面しているので海洋性気候で、冬は東北地方のなかでは比較的暖かく、夏も酷暑にはならず四季がはっきりしているので、住みやすい環境にあるといえましょう。日本とは歴史的にも関係が深く、日露戦争後のポーツマス条約により日本に租借権が譲渡され、日本が都市名を「大連」と命名したということです。現在も大連の「経済技術開発区」には数多くの日本企業が進出しているので、日本の商業施設や飲食店街も見られます。

Q:日本に留学して学ぼうとしたきっかけを教えてください。

趙:私は子供の頃から日本のアニメが好きで、特に「名探偵コナン」には夢中になるほど見ていました。その後、日本語や日本の文化にも興味を持つようになり、中国の大学では日本語を学びました。また、大学で学ぶうちに日本の文化を日本に行って実際に体験をしてみたいという気持ちが強くなり、日本の大学に留学することを決めました。私は日本の文化のなかでも特に茶道や着物に関心があるのですが、正式な作法はあまりわかりません。茶道について言えば抹茶を飲んだ経験はあるのですが、お茶の正式な作法を学んだことがないのできちんと学んで作法を身につけたいと思っていますし、浴衣は持っていて着たことはあるのですが、着物を着たことはありませんし着付けの作法も学んだことはないので、できれば自分で着ることができるように体験してみたいと思っています。とりあえず、今年の夏には浴衣を着て花火大会やお祭の屋台を楽しんだりしてみたいと思っています。

Q:下の写真はどこで撮影したものですか?

趙:これは去年の秋に東京の友人を訪ねて遊びに行ったときディズニーシーで撮影した写真です。東京では伝統や古い文化を感じることのできる浅草寺や明治神宮にも行きましたし、お台場などおしゃれなスポットや新宿・渋谷など賑やかな繁華街にも連れて行ってもらい、東京のいろいろな表情を知ることができました。もちろんディズニーシーも童話の世界に迷い込んだようでとても楽しむことができました。約1週間東京に滞在し、観光地を巡ったりおいしいものを食べたり、お土産をたくさん買ったりと充実した日々を送ることができました。名古屋も大都会で生活しやすい街ですが、東京には名古屋にはないものもたくさんあり、まだまだ行ってみたい場所はたくさんありましたが、一方でどこへいっても人があふれているので疲れてしまうこともありました。

Q:趣味などを教えてください。

趙:私は映画やテレビでアニメやドラマを見ることが好きで、ドラマのなかでは青春ドラマや推理ドラマが好きです。日本の作家では東野圭吾の作品がとても気に入っていて時間があればよく見ています。スポーツはあまり得意といえるものはありませんが、ランニングは中学、高校のときには速く走ることができたので好きな種目でした。大学院生活は毎日が忙しいと先輩から聞いていますので、なかなか趣味に時間を費やすことができないかもしれませんが、旅行を含めていろいろなことにチャレンジしてみたいと思っています。

Q:好きな食べ物、嫌いな食べ物は?

趙:私は辛い食べ物と肉類が好きです。中国料理のなかでは辛い四川料理が好きで、麻婆豆腐、坦々麺などはお気に入りの料理です。日本の料理では寿司やカレーライスが好きで、名古屋名物の味噌カツも気に入っています。まだ手羽先を食べたことがないので、味わってみる機会が早く訪れることを楽しみにしています。嫌いな食べ物は納豆はどうしても食べることができず、そのほかセロリや生姜といった香りのあるものも苦手です。

 

 

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中国の春

2016年04月19日 10時40分03秒 | 現中国語講師

 今回は中国語担当の劉 せいせい講師と黄 雅婷講師に中国では春を何で感じるか、またどのように過ごすかなどについて語り合っていただきました。

Q:中国では秋に「中秋節」がある一方、春には「清明節」があるそうですが、これはどんな日ですか?

劉:春風が吹き暖かくなると空気は新鮮で爽やかになり、天地は明るく清らかになるので「清明節」と呼んでいます。清明節は毎年4月5日前後の日になりますが、この日には先祖の墓に行ってお参りをする習慣があります。またそのときには紙のお金を燃やす習慣もあるのですが、これは先祖の人があの世で不自由をしないようにという願いを込めた行事なのです。通常は紙でお金を作るのですが、なかには車や馬などを紙で作り、これを燃やすこともあるようです。

黄:清明節になると中国各地で春を感じるのですが、お茶の産地では清明節の時期は大切な時期になります。たとえば中国緑茶を代表する龍井茶というお茶がありますが、清明節の前に摘んだ茶葉は最も香りと甘みがあり高級な茶葉であるといわれ、清明節の前という意味で「明前茶」と呼ばれています。茶葉を扱うお店では「明前茶」と表示してあることがありますので、買われるときに注意して見ると良いのではないかと思います。お墓参りの話が出ましたが、我が家では祖父母がいた頃は金色と銀色の紙で昔のお金の型をつくって墓参りをし、そこで燃やすことをしていましたが、祖父母が亡くなってからはそのような習慣がなくなってしまいました。

Q:中国では春に桜の花見をする習慣はありますか?

劉:私の住んでいた吉林省の長春はとても寒い地域ですので、桜の木はほとんど見られません。中国人は梅の花を好みますが、梅が咲く時期はまだとても寒いので、日本の花見のように花を見ながら弁当やお酒を飲んだりすることもありません。散策しながら思い思いに梅の花を眺める程度であると思います。日本人は桜の花の薄いピンクに哀愁を感じ、また花が散る様子を見て感傷にひたるといいますが、中国人は鮮やかな色を好むため真っ赤な梅の花や、大きく色鮮やかな牡丹の花を好む傾向にあります。ただし、最近では花見シーズンにあわせて日本を訪れる中国人観光客も増加しており、観光もいわゆる「爆買い」だけでなく、花見を楽しんだり茶会の体験をしたり、日本料理を味わったりというように日本の文化に触れるツアーがこれからはもっと増えるのではないかと思います。

黄:日本といえば桜の花ですが、中国の花と言うとやはり牡丹の花ですね。私の住んでいた河南省洛陽では牡丹が市の花になっていることもあり、毎年4月には牡丹祭りが行われるので、この祭りになると春がきたことを実感します。もちろん牡丹の花を見ながら弁当を食べたり酒を飲んだり、カラオケをしたりということはなく、家族や友人と一緒に公園を散策して花見をするのが一般的です。洛陽にもあまり桜の木はないので桜の花見をすることもありませんが、桜の時期に合わせて本当に多くの日本人が花見をし、また盛大に楽しむのは独特の文化であると感じます。

Q:中国で春になると食べる物を教えてください。

劉:今では春に限定されず年中食べられているのですが、元来は立春のときに食べる行事食に「春餅」があります。春餅は私の住んでいた吉林省を含む中国東北地方でよく食べられる料理で、小麦粉を水で溶いて円形に薄く延ばして油で焼いたものです。この春餅に肉料理、野菜料理、卵料理などを乗せて巻いて食べます。その他、私たちの地域ではよく立春の時期になると豚の頭を食べるのが伝統になっています。豚の頭を龍の頭に見立て、これを食べることによって龍のように上昇していくようにという縁起を込めた料理であるといわれています。

Q:春になると中国大陸から黄砂が日本にも飛来しますが、住んでいる地域では影響はありませんか?

黄:中国の北西部にはタフラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原があり、黄砂の三大発生地として知られています。黄砂は一年を通して発生する現象ですが、春は最も発生しやすい気象条件が整ううえ、偏西風にのって遠方まで運ばれるため黄砂は春を連想させる気象現象になっています。私の住んでいた河南省は黄河中流域の内陸部にあるため、西部にある砂漠地域からの砂が飛んできやすい地理条件にあります。したがって、春になると黄砂によって空がかすんでしまうこともしばしばあり、しかも年々ひどくなっているように感じられます。政府も植林をすすめるなどの対策を講じていますが、早く改善されることを人々は願っているのです。

 

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タイの旧正月ソンクラーンの思い出

2016年04月08日 11時24分32秒 | タイ語講師

 タイの旧正月ソンクラーンは4月13日から15日までが祝日になって、盛大に水掛祭りが行われます。そこで、今回はタイ語担当のジラタム オーパス サシポーン元講師とアナンワタンユー ニチャー講師に、ソンクラーンの思い出などについて語り合っていただきました。

Q:ソンクラーンとはどんな日ですか?

サシポーン:ソンクラーンは旧暦の正月ですので、元々は新年のお祝いをする時期で、家族そろって先祖を敬ったり、年配の家族がいる場合は年長者を敬ったりするのですが、近年では若者を中心に見ず知らずの人同士で水を掛け合うお祭りの色彩が強まり、日本でも「水掛祭り」として知られていると思います。タイでは熱心な信者が多いこともあって人々はよくお寺にでかけお参りをするので、日本のように新年だけ特別に初詣をするということはありませんが、お正月にもお寺参りする人は大勢います。ただ、我が家ではあまりそのような習慣はなかったため、正月といってもお寺参りをした記憶はあまりなく、家族そろって料理を囲んで団欒をするのがこの時期の過ごし方でした。

ニチャー:我が家では旧正月に寺にお参りをすることがありましたが、お寺にいくと魚や鳥などを籠にいれて売る人をよく見かけました。タイでは新年には良い行いをすることが大切であるという考えがあるので、人々はこうした生き物を買って魚を川などに放したり、鳥を大空に飛び立たせたりする風習があったためです。ただ、生き物を売る人たちは自然に生きる魚や鳥などを事前につかまえて、お寺に持ち込んで商売をすることが多かったため、最近ではここで生き物を買うことはこうした人たちを支援することになるのでよくないという考えも広まってきているようです。

Q:水掛祭りの思い出を教えてください。

ニチャー:この時期になると我が家の前には水がたっぷり入ったタンクが置かれていましたので、家の前を通る車や人にタンクから接続したホースを使って水をかけた思い出があります。あと、繁華街のほうに出かけると、人がもっとたくさん集まるので、ここでは見ず知らずの人同士が無礼講で水を掛け合ったり、パウダーを溶かした水を掛けたりして大騒ぎになります。当然衣服は水で濡れてしまうのですが、ソンクラーンの時期はタイでは最も暑い時期にあたるので、衣服が濡れてもあまり気にすることもなくそのままで家に帰ったものです。一番困るのは腕時計や携帯電話などを持っているときは、たくさん水を掛けられてしまうと故障してしまうので、このときだけは防水シールを貼るなどの対策をして出かけました。

グリーニー:私も小さい頃は年上の人にトラックに載せられ、荷台に置かれたドラム缶の水をトラックの上から派手に掛けたりして大喜びになった記憶があります。もちろん私も逆にいろいろな人から水を掛けられたりしたのですが、この時期はとても暑いので水を掛けてもらったほうが気持ちよく感じられることもありましたし、パウダーを溶かした水がかかるととても良い香りが残ったという記憶もあります。ただ、私の母は年頃の娘がこのようなお祭りに参加することを好まなかったため、高校生くらいになるとできるだけ派手にやらないように遠慮するようになりました。

ニチャー:私も高校生のときまで参加していましたが、普段は無礼講で見ず知らずの人と水を掛け合うなどということはできないのでこの時期がくるのを楽しみにしていましたし、このような水の掛け合いを通して知り合った人も結構できたので、あまり羽目をはずしてしまうのは良くないのですが、良いこともたくさんあったのではないかと思っています。これからも昔ながらの伝統も尊重しつつ、人々が心から楽しむことのできるお祭りであってほしいと願っています。

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