ゆらゆら生活

2012年に始まったゆらゆらとした生活の中、絵を描くことの魅力に。

椅子に座る女

2015-12-23 | 人物・静物

人物デッサンクラス、4回で取り組んだ。

久し振りに大きな紙(木炭紙)65x50cmに挑戦してみた。途中で描き直したのでこれは2枚目の絵。時間がたっぷりあると思うと、ついついあれこれ迷いながら描き足し、結果濁った色になってしまいがちだ。

ただ、普段あまり使わないような色や雰囲気を試すことはできた。水彩で優しい顔を描いてみたいとは思ったが、本当に描きたいのは淡く優しい顔ではない、ことを再認識した。

とっても存在感のある表情豊かなモデルさんだっただけに、このちょっと残念な結果が悔やまれる。最後の30分は、別の角度からのクロッキーをしてみた。この判断は大正解。もっと早くに思いつけば良かった。


大宮公園

2015-12-21 | 風景

スケッチ定例会で大宮氷川神社&大宮公園に行ってきた。晴れたとはいえ、冷え込んだ中での屋外スケッチ、耐寒実験のようでもあった。

この絵は、昼食の鍋焼きうどんで暖をとった後、大宮公園でかいたもの。迷いながらも、小さなスケッチブック(F3)しか持って行かなかったことを後悔しながら。

紅葉真っ盛りではなく枯れかけて寒々としているものの、陽射しを浴びて輝いている木があった。何の木かはよくわからない。まわりには松、杉、庭木のような常緑樹、後ろには住宅やスタジアム?が見えていた。広場や動物園に向かう家族連れの通り道で、お気に入りの曲を聴きながら気持ち良く描いた。講評での先生の指摘もあり、帰宅後、左上あたりの緑を薄くしてみた。

神社での絵は、出来れば描き直してみたい。


ジュルジュ・ルオー展

2015-12-18 | 日常

出光美術館で開催中、ジュルジュ・ルオー展に行ってきた。

宗教的なものに大きく支えられての作品だとは見て取れるが、それとは関係なく生身の人間の存在感が身近に感じられる、そんなルオーの絵が好きだ。会期終了が近いものの、閉館1時間半前を狙って大正解。時折椅子に座ったり、少し逆戻りしたりしながら、ゆっくりと絵を満喫できた。

絵葉書を買ってきたこの絵「優しい女」の表情は、眺めていると、少なくとも一瞬いくらか優しくなれる。

また、思わずクスッとしたのは、独特の長めタイトル、なかでも「上流社会のご婦人は、天国で予約席に着けると信じている」だ。

描かれているモノクロのご婦人の横顔は、いかにも鼻高々という程ではないものの、薄目位に眼を閉じ首を少し伸ばしている。背中をすっと伸ばしていている姿も想像できる。口をほんの少しすぼめて頬に少し空気を蓄え、一瞬息を止め、他からの視線を気取って意識しているようだ。私よ、と自らを誇らしく思っていて、先のことを何も疑っていない、見方によっては滑稽ともいえる様子が見事に伝わってくる。

軽くからかうような、でも静かな主張のあるタイトルをつけたルオーの感性に、思わずクスッと、心の中で小さな拍手をした。


左手デッサン

2015-12-17 | 人物・静物

先日のクラスで、なんと左手でのボールペンデッサン、静物を描いた。

ずいぶん前にクラスで自分の左手を何枚か描いた時、時間を持て余してしまった私に、先生が右手を左手で描いてみればと半ば冗談で?提案された。描いてみると思いの外楽しかった記憶がある。

今回は2時間ほど使ってガッツリ左手描きだった。予想通り、私にはなかなか面白いものだった。左手ではペン先をうまくコントロールできず、意図しない方向あちこちに線が飛んでいく。その偶然の成り行きにまかせて描いていると、少々の失敗や脱線なんて全く問題なし!モチーフをぐにゃぐにゃした線の塊として捉えているうちに、気持ちが大らかになっていった。

鉛筆デッサンが苦手、細かいところは対象物&描いた紙の上ともによく見えない私には、よく見て描かなきゃ!というある種の脅迫からの開放感はとても心地よく、1時間程で大方描き終えた。調子に乗って2枚目に移ろうかなとまで思った程だった。

また、自分自身がどんな絵を描きたいのかに戸惑って、夏あたりからのモヤモヤとした思いが少しずつ薄らいできていたところだ。 周りの人との関係に逆らっていこうとは思わないが、どんな絵を描くかに関しては、無理はしない、好きにしたい、そうしよう!と思うようになってきた。


今日一日が素敵な日でありますように

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