夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2017年10月25日(水)「生活の低下そして不安の中の満足」

2017年10月25日 22時36分39秒 | 「政治・経済」
内閣府による国民生活の関する世論調査が出ている。(以下太字はこのサイトからの引用)
一言でいうと、「生活の低下そして不安の中の満足」というものが現れていると思う。
「満足」とする者の割合が73.9%(「満足している」12.2%+「まあ満足している」61.7%)、「不満」とする者の割合が25.0%(「やや不満だ」19.9%+「不満だ」5.1%)となっている。
満足をしているが12.2%不満だというのが5.1%ととなっている。たしかに国民総体としてみれば満足をしている国民の割合は高い。
ところが、生活の状態は
「向上している」と答えた者の割合が6.6%、「同じようなもの」と答えた者の割合が78.4%、「低下している」と答えた者の割合が14.7%となっている。
という事から、向上しているが6.6%低下しているというのが14.7%とと、先の満足度と真逆の答えとなっている。
世代別となると「満足」度は、独身や子供が義務教育の世代が満足度が大きく、子供が進学を迎えたり、親の介護等がはじまる世代あるいは年金生活に入った世代において不満が大きくなっている。
その他職種別の賃金状態によって満足不満が分かれているようである。正社員化不正規かの違いによる統計は出ていないようですが、職種によりこの割合も大きく変化するのではないでしょうか。
昔から独身貴族という言葉があったように若い人たちの満足度は大きかった。
将来の悩みや不安となると
「悩みや不安を感じている」と答えた者の割合が63.1%、「悩みや不安を感じていない」と答えた者の割合が36.4%
悩みや不安を感じているのが63.1%で、悩みや不安を感じないというのが36.4%ととなりやはり現在の満足度から乖離したものになっている。
その不安や悩みの中でも、
「老後の生活設計について」を挙げた者の割合が53.5%、「自分の健康について」を挙げた者の割合が52.1%と高く、以下、「家族の健康について」(42.1%)、「今後の収入や資産の見通しについて」(39.7%)などの順となっている。
生活が低下しているのが高齢者という実態ですし、若い世代でも今後の労働の規制緩和や年金支給年齢の引き上げという不安はもちろんあるでしょう。健康上の問題は純粋な病気への不安だけではなくて病気になれば家計上での貧困化が問題となりますし、シングルマザーの状態を見ればなおさらです。
ですから「生活の低下そして不安の中の満足」というものから、今の社会を満足している国民が多くなっているとだけ見ては政策上大きなミスを犯すことになるでしょう。

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