遊爺雑記帳

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中国からの資本流出額 過去最大 外貨準備3兆㌦割れ

2017-02-08 23:58:58 | 中国 全般
 中国の外貨準備高の減少が止まらない様です。経済減速による人民元安の買い支え支出が原因とされ、背景には、海外からの投資の引き揚げ流出があり、2016年の流出額は、過去最高となったのだそうです。
 

中国 外貨準備3兆ドル割れ 6年ぶり 為替介入で取り崩し (2/8 読売朝刊 1面)

 【北京=鎌田秀男】中国人民銀行(中央銀行)が7日発表した1月末の外貨準備高は2兆9982億ドル(約335兆円)となり、2011年2月以来約6年ぶりに節目の3兆ドルを割り込んだ。通貨・人民元の下落を食い止めようと、人民銀が外貨準備のドルを売って元を買う為替介入を繰り返していることが要因
だ。
 
人民元の下落圧力が強まっているのは、中国景気の減速を受け、中国に投資をしていた外国企業が資金を引き揚げている
ことなどが背景にある。人民元の下落を放置すると、中国が輸入する商品の価格が高くなり、国民の生活を圧迫するといった問題が起きかねない。 このため人民銀が、これまでに蓄えていた資金である外貨準備を使い、為替介入を続けていた。
 中国の外貨準備高は、ピークの14年6月末には3兆9932億ドルまで増加したが、その後は人民元の下落に伴って減少を続けてきた。
 外貨準備が減ると、安くなった通貨を買い支えることが難しくなる。人民元の下落ペースが速まることで、中国から海外への資本流出も加速し、元が下落の連鎖に陥るリスクが高くなる。中国の景気が一段と悪化すれば、世界経済に変調をもたらす恐れも出てくる。

 
中国 資本流出加速 外貨準備3兆㌦割れ 米申摩擦もリスクに (2/8 読売朝刊)

 【北京=鎌田秀男】中国の外貨準備高約6年ぶりに節目の3兆ドル(約336兆円)を割った中国人民銀行(中央銀行)は人民元の下落を食い止めようと必死だが、中国経済の成長鈍化に加え、中国への不満を隠さないトランプ政権の発足
もリスクとなり、資本流出が加速している。人民元相場の管理はますます難しくなっている。

介入継続
 中国の外貨準備が減少を続けているのは、
人民銀がドルを売って元を買う為替介入を重ねてきた
からだ。人民元安が進むと、輸入品価格の上昇でインフレが起きやすくなり、インフレを抑えるために金利を上げると、借金のある企業や個人にとって打撃となる。
 「外貨準備の減少を防ぐため、人民銀は介入をやめるべきだ」と指摘する識者もいるが、人民銀の易綱副総裁は「マイナスよりもプラスが大きい。外貨準備は使うためにある」と意に介さず、今後も介入を続ける方針だ。
 外貨準備は本来、金融危機などで外貨建ての借金返済が滞る事態に備えて蓄えるものだ。みずほ総合研究所の玉井芳野氏の試算によると、中国の外貨準備の適正水準は1.7兆ドル(約190兆円)で、
3兆ドルを切った現在でも介入の余力は十分にある。
ただ、「元安圧力は強く、大規模な介入を続ければ、1年ほどで適正水準を割る可能性もある」(玉井氏)という。

「逆効果」
 
人民元安の背景には、深刻な資本流出がある。ロイター通信などが伝えた国際金融協会(IIF)の統計によると、2016年の中国からの資本流出額は、前年比約500億ドル増の7250億ドル(約81兆円)と、過去最大
となった。
 中国当局は1月、資本流出を防ぐため、企業が海外に送金する際の手続きを厳格化するなど新たな規制を発表し、海外市場でも投機抑制策を強行した。こうした施策は、「
中国が目指す人民元の国際化が後退した」(大和総研の斎藤尚登氏)との受け止めを招き、自由な取引が制限される中国市場から投資家が資金を引き揚げる逆効果を生みかねない

 さらに
対応が難しいのが、トランプ米政権の出方
だ。
 人民銀の為替介入にもかかわらず、16年の1年間では人民元がドルに対して6.6%も下落した。特にトランプ氏が大統領選に勝利した11月以降、
米国の景気が拡大するとの見方から、中国など新興国で運用されていた資金が米国に流入し、ドル高が進んだ

 トランプ氏は南シナ海問題などで中国に厳しい姿勢を取る可能性があり、
米中摩擦が激化すれば、資本流出が加速
しかねない。
 トランプ氏が、中国が通貨安誘導を続けていると批判していることに対し、中国政府は今のところ、「中国は通貨戦争をする気はない。長期的に見れば、中国にも不利になるからだ」(外務省)と冷静を装う。
 ただ、外貨準備が減って通貨政策のカードが限られる中、中国は難しいかじ取りを迫られそうだ。


 外貨準備を取り崩しての為替介入は止めるべきとの声が、国内であるのだそうですが、人民銀の易綱副総裁は「マイナスよりもプラスが大きい。外貨準備は使うためにある」と意に介さず、今後も介入を続ける方針なのだと。
 中国の外貨準備の適正水準は1.7兆ドル(約190兆円)で、3兆ドルを切った現在でも介入の余力は十分にあるのだそうですが、大規模な介入を続ければ、1年ほどで適正水準を割る可能性があるのだそうです。
 経済の減速回復は見通せず、資本流出は止まらない現状と、反中を唱えるトランプ大統領の誕生の追い打ちがあり、元安圧力は強く、大規模な介入を続ければ、1年ほどで適正水準を割る可能性もあるとの指摘があります。

 トランプ大統領と習近平との直接会話は、昨年11月の当選直後に電話での祝意の挨拶があったとかなかったとかの話はありますが、会談の予定は全くなく、トランプ大統領側からの、貿易赤字への報復(日本も対象とされていますが)話や、「一つの中国」認識破棄発言があり、中国が、空母「遼寧」を第一列島線声で太平洋に航行させ、台湾を一周する反発を示し、緊張が高まっていることは、諸兄がご承知のとおりです。

 通貨別の決済シェアで、人民元は2015年8月に日本円を上回り、ドル、ユーロ、ポンドに次いで初の4位につけ、10月にSDR入りし、構成比で、ドル、ユーロに続く 10.92%で円の8.33%を上回る格付されていたのですが、12月には、決済シェアで、カナダドルにも抜かれ、6位に転落しています。
 
「人民元、SDR入り」で何が変わるのか:日経ビジネスオンライン
 人民元、カナダドルに追い抜かれ「決済通貨」6位に転落 成長鈍化で国際化戦略に急ブレーキ - 産経ニュース

 人民銀の為替介入にもかかわらず、16年の1年間ではドルに対して6.6%も下落した人民元。中国側で元安誘導しているとトランプ氏は指摘している様ですが、中国が答えている様に、人民元を買い支えているのに元安が進んでいるのです。
 米国債の売却、外貨準備の取り崩しで、買い支え余力が減ってきた中国。
 トランプ政権下で、早くも中国からの輸入製品への制裁課税が決定されました。
 
米国が中国製素材への制裁課税を確定 トランプ政権下で初 - SankeiBiz(サンケイビズ)

 中国経済成長が減速するなかでの追い打ち。チャイナセブン改選の重大政局争いの終盤戦さなかの習近平。苦境に立たされています。


 # 冒頭の画像は、トランプ大統領就任前に繰り上げ実施されたダボス会議で、自由貿易を説く習近平




  この花の名前は、ムラサキ






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杉原由美子氏による絵本「メチのいた島」読み聞かせ - YouTube

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竹島は日韓どちらのものか




ジャンル:
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