遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

テレビの未来の姿は?

2013-07-05 22:27:40 | my notice
 円安で自動車メーカーを代表とする日本の輸出産業は、好業績を上げる中、家電メーカーは冴えません。特にテレビに関するメーカーは壊滅状態です。地デジ化でほぼ全ての所帯が買い替えたのですから、その反動が来るのは当然でしたが、各メーカーはどんな備えをしていたのでしょう?
 更に、世界市場では、韓国メーカーなどとの価格と技術競争でも劣勢にあり、円安でもその劣勢が巻き返せないという、基礎体力の劣化があるのでしょう。
 円高のハンディがなくなったのですから、言い訳無しでゼロからの再出発が必要です。
 その時考えねばならないのが、未来のテレビはどのような役割を担うことになるのかを知り、そこへ向けての設計開発ですね。もちろん、素人の遊爺が言うまでもなく、既に関連業界の優秀な人材が、あげて取り組んでおられることです。ただ、聞こえてくるのは高画質、大画面と昔ながらの発想が多いのは、遊爺が不勉強だからでしょうか。
 先ず、未来に今の様な放送のテレビの需要はどれだけあるのでしょう。
 テレビが面白くなくなって、若者はテレビを観なくなっている。テレビが面白くなくなっているがその犯人はと追及している記事がありました。
 

テレビをこんなにつまらなくした真犯人は誰だ!?視聴率とクレームの狭間で潰される制作現場の悲鳴|News&Analysis|ダイヤモンド・オンライン

 最近、ますますテレビがつまらなくなったという声は多い。理由は様々だろうが、先般開催されたフジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の株主総会では、太田英昭副社長自らが、「金属疲労」を起こしていると口にした。「若者のテレビ離れ」に危機感を持つのは、足もとで視聴率の低下が著しいフジテレビだけではない。果たして、テレビに未来はあるのか。テレビウォッチャーやテレビマンの意見を交えながら、テレビがつまらなくなった理由を徹底分析する。(取材・文/横山渉、岩見杏/編集協力・プレスラボ)
<中略>

|「テレ朝三冠王」に見る視聴率の異変
|なぜテレビはつまらなくなったのか?

<中略>


 まずは、ここ数年間の視聴率競争の様子と、2013年上半期における各局の状況を振り返ってみよう。
 フジテレビが全日(午前6時~深夜0時)、ゴールデンタイム(午後7時~同10時)、プライムタイム(午後7時~同11時)で年間視聴率三冠王を獲得していたのは、2004年から2010年までの7年間。フジの凋落と群雄割拠が始まったのは、それ以降のことだ。
 2011年に日本テレビが三冠王を奪還。2012年は、日本テレビが全日、ゴールデンタイムで年間視聴率1位を獲得してニ冠、テレビ朝日がプライムタイムで開局以来初の1位を獲得している。2013年は、1月クール(1月1日~3月31日)、4月クール(4月1日~6月30日)に、テレビ朝日が全日、ゴールデン、プライムで視聴率三冠王を獲得し、2013年年間視聴率三冠王に期待がかかっている。

<中略>

|20代の視聴時間が大きく低下
|刻々と進む若者の「テレビ離れ」


 足もとのこうしたトレンドを見ると、各局は話題になる番組や高視聴率を取れる番組を、一定数持っていることがわかる。視聴者のテレビ離れ、とりわけ若者のテレビ離れは、本当に進んでいるのだろうか。データを見ると、やはり全体の視聴率が落ちている現状がある。
 NHK放送文化研究所が発表した『2010年国民生活時間調査報告書』によると、国民全体の
平日のテレビの平均視聴時間は3時間28分と、2000年以降ほとんど変わっていないという。しかし、視聴時間の減少傾向が最も顕著な20代男性では、2005年調査時は2時間11分だったのに対し、2010年調査では1時間54分と大きく下がっている。20代男性以外でも、30代以下は男性、女性ともにテレビ視聴時間が下がっており
、やはり「若者のテレビ離れ」は進んでいるようだ。
 逆に、高齢者ほど長時間テレビを見る傾向があり、
男性の70歳以上では平日、土曜、日曜の全てで視聴時間が5時間を超えている現在テレビを支えているのは、高齢者
と言って間違いはないだろう。
 とはいえ、いつの時代も文化は若者が中心となってつくるもの。これまでは、テレビが発信した情報が世の中のトレンドをつくり、それを若者たちが実需に結び付け、日本経済を下支えしてきた。その影響の大きさは計り知れない。家で通販番組を見る高齢者が増えるだけでは、テレビが元気だった頃の経済効果は期待できないだろう。その意味でも、やはり「テレビがつまらない」と感じる若者が増えることは、憂慮すべき問題である。

|暴力やエロに対する過剰な規制
|どの番組の出演者も一緒でマンネリ


 それではなぜ、テレビはつまらなくなったのだろうか。テレビをよく見ているという一般視聴者数人(20代後半~30代前半の男女)から、話を聞いた。
 
テレビがつまらなくなった理由としてまず挙げられたのが、「暴力やエロに対する過剰な規制」。2000年以前は、体を張った体当たりのバラエティや風俗を扱った情報番組などが数多くあったが、現在ではまず目にすることがない。特に刺激的なものを欲する若者にとっては、今のテレビは非常に退屈なものに映るのかもしれない。
 他には、
「どの番組も同じ内容」
という指摘もあった。確かに、「県民性」がブームになれば同じような県民性の番組がつくられ、「血液型ブーム」と言われれば同じような血液型の番組がつくられる頻度が高くなる。ここ数年は、お笑い芸人がひな壇に座ってトークする番組や、タレントがクイズやゲームに挑戦する番組ばかりになっている印象がある。
 特にこの4月からレギュラー放送として始まった『アウト×デラックス』(フジ)や『有吉反省会』(日テレ)など、
世間とはズレた人間性、変わった趣味を持つ芸能人や一般人を招いたトーク番組が増えた。不況によるスポンサーの減少から、番組制作費が減らされるなか、少ない予算で制作できるトーク番組が、今後色々と形態を変えて増えてくる
と予想される。
 同様に
「どの番組の出演者も一緒」
という指摘もあった。確かに、どの番組を見ても、よしもと芸人、ジャニーズタレント、AKB48などの人気者が出ている。テレビで活躍する新しいスターが誕生しづらくなっていることには、お笑いネタ番組や音楽番組がゴールデンタイムから姿を消したことが、理由に挙げられるかもしれない。
 ここ数年間に、『エンタの神様』(日テレ)、『爆笑レッドカーペット』(フジ)、『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(フジ)、『うたばん』(TBS)などのレギュラー放送が終了した。今活躍している芸人やアーティストには、これらの番組がきっかけでブレイクした人が少なくない。
テレビ番組自体がスターの新陳代謝を悪くさせ、結果として視聴者に飽きられている
ならば、皮肉な話だ。

 また、テレビが魅力のあるコンテンツを提供できなくなってきたこと以外に、
今までテレビに時間を割いていた視聴者が、テレビ以外のことに時間を使うようになってきた
ことも大きい。主に挙げられたのが「インターネット」「ソーシャルゲーム」だ。
 視聴者の多様化したニーズに対し、
インターネットコンテンツ数でテレビを圧倒した。また速報性
でも、放送時間にならなければ報じられないニュースより、常時更新されるインターネットの方に分があるのは明らかだ。

|現場がクレームに過敏になった
|視聴者の顔色を見過ぎて飽きられる?


 それでは、テレビは再び若者の支持を取り戻し、復活することができるのだろうか。ゴールデン帯の番組を担当する若手ADに話を聞いた。
「なぜテレビが同じような内容の番組になるのかと言えば、1つには現場がクレームに過敏になっているということがあります。クレームの電話をぞんざいに扱うとそれをネットで拡散されたり、クレームを局ではなくスポンサー企業に入れられたりする。結果的に、クレームの電話1本で番組の内容が変わることさえあります」

 実際に、ある番組の会議では「今週連絡があったクレーム一覧」が配られ、どう対策するかを話し合うこともあるという。このADは、「クレームの入らない安全運転を心がけるあまり、型にハマった番組ばかりになったのではないか」と推測する。

 社会が成熟するにつれ、サービスに対する消費者の目は厳しくなるもの。テレビマンが視聴者に気配りしなくてはいけない状況は、今後も変わりそうにない。しかし、前出の声にもあるとおり、視聴者の顔色を見過ぎると、逆に彼らを魅了する面白い番組はつくれなくなってしまう可能性がある。テレビをつまらなくする真犯人はテレビマンなのか、それとも視聴者なのか……。

 いずれにせよ、各局は視聴者の新しいニーズも考慮しながら、もっと体系的に戦略を練る必要はないのか。各局の番組のつくり方や特徴について尋ねた。

「日テレはテロップや音楽などの演出を多めにして、主婦が家事をしながら見ることができる番組づくりをしているようです。TBSは若者を切り捨て、対象を中高年の視聴者に絞った番組づくりに舵を切った印象がある。そしてテレ朝は、制作にかかる予算が今後減っていくことを考慮に入れ、どうすれば少ない予算で面白い番組ができるかという命題にいち早く取り組んできた過去があり、それが功を奏しているように見えますね」(AD)
 テレビ局も様々な手法で、視聴者の取り込みに苦慮していることがわかる。

|視聴者の眼はさらに厳しくなっても
|面白い番組へのニーズは変わらないはず


 「テレビ東京営業局のメディアデータ」やTBSホールディングスの決算説明会資料によると、1990年代には70%を超えていたゴールデンタイムの総世帯視聴率が、現在では60%強にまで落ち込んでいるという。
今後テレビはどんな姿になっていくのだろうか
 結論から言えば、これまでの
テレビの常識が様変わりしていく可能性がある。1週間に8チャンネル全てのテレビ番組を録画することができる全録レコーダー「SPIDER」の発売、インターネットにつないで様々な映像コンテンツやTwitterなどのSNSを利用できる「スマートテレビ」の登場、米国発の「Hulu」といったビデオ・オン・デマンドの参入などにより、ゴールデンタイムやプライムタイムという放送概念、テレビ局が全時間放送することの意義、テレビCMという広告形態の在り方
などが、問われることになるだろう。
 つまり、視聴者が
必ずしもテレビの前で番組を見る必要がなくなり、なおかつ「要るコンテンツ」「要らないコンテンツ」をこれまでよりも自由に選別できるようになるわけだ。視聴者主導の状況は、ますます強まっていく
だろう。

 こうした状況を見据えて、あるディレクターは「テレビでは、より多くの人が一方的にリアルタイムで見ることのできる番組が生き残るのではないか」と予想する。たとえば、オリンピックやワールドカップなどのスポーツ中継だ。また一般視聴者からは、震災時など災害時におけるテレビの速報性と信憑性に対する期待の声が高かった。
 ただし、どのように形態が変わっても、
「面白い映像コンテンツを見たい」という視聴者のニーズに変わりはない。視聴率主義の圧力とクレームへの不安との狭間で、本来の存在意義を見失うと、そのときこそ屋台骨が揺らいでしまう。それは他のメディアも同じだ。テレビならではの特性を活かした、より企画性が高く魅力的な番組づくりを、テレビマンたちに期待したい。

 結論から言うと、テレビの前に座って、テレビ局の作った番組の時刻表に生活時間を合わせて観るということはなくなるということです。
 スポーツなどのライブ中継は、テレビ局ではなくてスポーツが行われる時間が決まっているので、リアルタイムで観たい場合は、その時間にテレビの画面の前に座ることになります。しかし、スマホや携帯で移動しならとか、パソコンで違う作業をしながらでも観ることは可能なので、いわゆるテレビ受像機は無くても見れます。
 インターネットと融合し、家じゅうの家電の管理機能も備えた、多機能のスマートテレビが未来のテレビの姿だと思います。
 そして、テレビ局が放送する番組は、全録レコーダーや有料のオンデマンドまで使わなくても、必要なものを録画しておくことで、テレビ局が決めた時間割ではなく、自分の生活の時間割の中で観ることになります。いえ、録画をして自分の生活の時間割の内で見ることは、HDD録画が常態となったいまでは、既に実行されています。自分の居住地域で受信できないものは、ネットで観る(違法なものもありますが)ことが出来ます。
 つまり、視聴者が好きな時に好きなコンテンツ(そのうちのひとつがテレビ番組)を好きな通信手段で観ることが出来る時代になります。

 遊爺の場合、数千円の安価なテレビチューナーセットを購入して、パソコンでテレビを見ています。当然、録画もできますし、パソコンでネット放送も見ることが出来ます。
 では、テレビ受像機はいらないかと言うと、大きな画面で観たいもの(テレビ番組とは限りません)や、寝転がって観たいものは、テレビ受像機で観ています。
 面白い番組は、テレビ受像機で観ます。話が長くなって来たので短略的に話を繋ぐと、面白い番組が増えれば、テレビ受像機で観るので、スマートテレビが普及するには、面白い番組作りも必要と考えます。

 番組が面白くなくなった理由。
 遊爺は、視聴率の数値が、視聴されている実態と乖離していて誤った数値となっている。にもかかわらず、その誤った視聴率に迎合しようとしているから、どんどん視聴者が離れていると考えます。
 テレビ番組表の時間にあわせてテレビの前に座ってテレビをみるなどは、88歳になる母でさえしていません。見たい番組は録画をして、自分の生活の時間割の中で観ています。テレビで受信している番組は、空き時間にたまたま放送されているものを観ているのです。
 母が視聴率調査の対象にはなっていませんが、今日多くの方々、お仕事をしておられる現役の方々の多くは同様の視聴パターンでしょう。
 それなのに、テレビ局が追いかけているのは、どうでもいい空き時間に電源を入れている番組の範囲で、どうしても観たいと録画しているものが対象外なのです。
 結果がどうでもいい面白くない番組が増えるのは当たり前です。

 余談ですが、記事ではタイトルにも取り上げているクレームや、エロ、暴力に対する規制を面白くなくなった理由に取り上げ紙面を割いています。
 それは逃げであり能力不足でしょう。およそコンシューマ商売であればクレームはつきもので、クレーマーへの対応を乗り越えて商売をしています。学校の先生でさえ少なくないモンスターペアレントの被害と闘っておられます。
 クレームや、エロ、暴力に対する規制を乗り越えられないのが理由なら、コンシューマ商売をする資格がないのです。業界人の驕りです。

 視聴率の数値の採り方には、他にもデジタルなので逆探知して調査対象を増やす(法整備が必要)など、改善が必要です。ビデオ録画を対象とするにも、全録レコーダー対策を含めた技術が必要でしょう。
 視聴率を番組編成の目的とするのはやむを得ないことですので、数値の採り方を改善して視聴者が観たいと思って行動している実態に沿った、良い番組が正しく評価される仕組み造りに注力し、テレビ離れのトレンドを止めるべきです。

 新しい時代のテレビは、視聴者が自分の生活と一体になって自分が主役になって、多くの機能を使うポータルとなる役割が果たせるものとなるでしょう。
 そして付け加えれば、面白いテレビ番組を観ると時にはテレビ受像機で診ますので、視聴者が観たいと思って観ている録画している番組こそ視聴率に含められる技術開発が望まれます。



 # 冒頭の画像は、テレビとスマホをMHLケーブルで接続し、スマートテレビライクにしたもの




  この花の名前は、宿根イベリス


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3 コメント

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メディアリーダーは統率不足 (RYU)
2013-07-06 02:49:30
TVと競合すると言われる一角にソーシャルメディアがあるわけですが、それも際限なく拡がるというものではなく、ある程度の規模のコミュニティを形成するもので、バラエティなどマスコミのサークル活動の放送などでは、コミュニティに代わる意義が無いと思います。ポータルサイトなどはマスコミの補完的役割を果たしていますが、個のコミュニティは教育機能を果たす期待をするには荷が重過ぎるわけで、ヨコの繋がりが強化されると思います。

だから、ヨコに対する、世代間格差を埋める事がこれからのマスコミが担える役割となり、サークルではなく、ローティが説いていたところの「クラブ」として、コミュニティが存在するので、マスコミは多元的な年代毎の感性にかなうコンテンツ作りが要されると思います。もっと、年代層に特化した番組を個々に作り、分離させる事が、多様な番組に繋がり、総合的なプログラムである報道が全世代を繋ぐテーマを提唱する、という分業体制の構築が進められるべきではないでしょうか。
日テレで今面白い事をしている。 (遊爺)
2013-07-06 15:39:49
RYU様 コメントをありがとうございます。

 ローティを既に読まれたのですね。
 遊爺は、4,5頁読むと寝てしまう状態で、読破するのに随分時間がかかりました。

 ところで今日(7/6 )日本テレビのザ・ミュージックデイという特別番組で面白い事をやってます。
 番組を見続けていると、6分毎にポイントがつき、10ポイント溜まると景品(バツチ)に応募できるというものです。
 チャンネルを変えたりするとポイントは最初からやり直しになります。ワンセグやケーブルテレビ等で変換して観るアナログは対象外です。

 これで地デジのテレビの視聴状況のデータ採集が出来るのかなぁ。
 22:50頃までやってます。
 http://www.ntv.co.jp/musicday/special/page03.html

ぼくも観ています(笑) (RYU)
2013-07-06 19:17:25
ネットに離れたといっても、テレビの力はまだまだ健在で、こういった多くの観衆を得る特別番組には、お祭騒ぎと共に、メモリアルとして意義があるものですね。

こうした特番をパッケージ化したのが、24時間TVだと思うのですが、12時間放送というのは、休日だから、というのもありますが、視聴者の生活リズムに沿ったもので、生活を支配する大きな番組である事は、エンターテイメントだから出来る事で、下手に哲学ぶった番組単独ではできないものです。

物語のシークエンスは、歴史を経た遺産を集めて、演出の楽上に乗せただけでも、観るものを惹き付けてやまない魅力を放つもので、積年のコンテンツを誇る事は、総合的なプロデュースの勝利だと思います。

ポイント制は面白いですね。沢山のバッチがもらえそうですw

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