遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

シーレーン(ソマリア沖、南シナ海)の護り 様々

2013-07-25 23:42:38 | 日本を護ろう
 日本が生きていくための動脈ともいえるシーレーン。紅海、ペルシャ湾からアラビア海、インド洋、マラッカ海峡、南シナ海、台湾海峡、東シナ海を通る海路であることは今更申し上げるまでもないことですが、要所々で問題を抱えており、その安全で自由な航行を確保することが、世界の平和の為にも、日本の命の為にも求められます。
 米国の同時多発テロの犯人・アルカイダへの攻撃に国際協力でインド洋へ補給艦を出動させたのも、シーレーンの安全確保が目的の一つでした。マラッカ海峡の海賊対策の安全確保では、日本人の佐々木生治(せいじ)さんが貢献されました。海賊では、その後、ソマリア沖の海賊被害が拡大し、国際協力で海賊取り締まりを行うこととなり、海自護衛艦やP3C機が参画しています。インド洋への補給艦出動は、民主党などの反対により第一次安倍政権では国際社会との間に挟まれて安倍首相は病で倒れてしまいました。南シナ海、東シナ海での中国の覇権拡大は、数年前までは可能性として上げられていた話ですが、今ではその想像をはるかに超える中国の強権発動ぶりです。
 そうした活動の中で、ソマリア沖の海賊対処の活動が、1年延長されることになったのだそうですね。

 
海峡の「守り人」 佐々木生治さん - 遊爺雑記帳
 インド洋から日の丸が去った日 - 遊爺雑記帳
 
海賊警戒1年延長 海自ソマリア沖の重責 国際部隊参加活動 (7/25 読売朝刊)

 海上自衛隊によるアフリカ・ソマリア沖での海賊対処活動が24日、新たに1年間延長された。海自は護衛艦2隻とP3C哨戒機を派遣しており、4回目の延長となる今回から、各国の海軍で構成される多国籍任務部隊にも加わる
。海賊の被害は確実に少なくなっているが、海自の負担も大きい。 (政治部 高橋勝己、社会部 高沢剛史)

■強風の中の警戒
 海自が派遣されているソマリア沖(アデン湾)は今の季節、アフリカ大陸から吹く猛烈なモンスーン(季節風)にさらされている。
 「砂ぼこりで視界が悪く、不審船の監視に神経を使う」
 護衛艦「はまぎり」と「あけぼの」を指揮して任務につく第6護衛隊司令の岩沢努1佐(48)は今月20日、読売新聞の電話取材に語った。
 この日も約15メートルの強風の中、両艦は商船を間に挟みながらアデン湾を航行したという。約900キロに及ぶ危険な海域を通過するには2日程度かかる。隊員は双眼鏡で周囲を警戒したり、レーダー画面を注視したりして警戒を続ける。
 護衛艦は常に国際無線を傍受しており、今回の任務中にも数回、商船から「スキフ船(海賊が使う小型船)に追いかけられている」といった緊急通報を受信した。いずれも数百キロ離れた海域からの通報だったため他国の軍艦が対応したが、岩沢1佐は「至近距離なら護衛艦の艦載ヘリを飛ばし、状況の確認が必要になる。気が抜けない」と言う。

■交通の要衝
 アフリカとアラビア半島に挟まれたアデン湾は、スエズ運河を経て欧州とアジアを結ぶ海上交通の要衝だ。日本関係の船舶だけでも年間約2000隻が航行し、日本が輸出する自動車の約2割(150万台)がここを通って運ばれている。
 ソマリアを根拠地とする海賊の被害が目立つようになったため、各国は2008年6月の国連安全保障理事会決議決議を受け、アデン湾とその周辺海域に軍艦を送っている。日本政府も
09年3月に海上警備行動(自衛隊法82条)を発令して海上自衛隊の護衛艦を派遣。09年6月には、日本の商船に加え外国籍船も警護できる海賊対処法を成立
させた。
 同法には、
民主党などが「海賊は海上保安庁が対応すべきだ」として反対
したが、各国の軍艦派遣により海賊被害は減少している。09年当時年間200件以上あった海賊件数は、12年には75件に減った。
 海自はこれまでに延べ30隻の護衛艦と26機のP3C哨戒機、約8000人の隊員を派遣してきた。商船を警護した回数は、今年6月末までで471回を数える。政府関係者によると、この間、護衛艦やP3C哨戒機が不審な船を発見したり、停船させたりしたケースは45件にのぼる。海運業者で作る日本船主協会は「海自の働きには感謝している」と話す。

■広がる警戒域
 一方で、海賊は近年、警戒の厳しいアデン湾を避け、アラビア半島沖で商船を襲うようになった。米英などは多国籍任務部隊(CTF151)を結成し、より広い海域を警戒している。
海自も米軍の参加要請を受けて、今年末から現場に派遣している護衛艦のうち1隻をCTFに回す

 これまで護衛艦2隻で商船に並走する「直接護衛」という形態をとってきたが、年末からは1隻で警護しなくてはならない。それだけ海自の負担は増すが、防衛省幹部は「これまで自衛隊の国際貢献活動は道路整備など後方支援中心だった。
安全構築に直接貢献するCTFは国際社会へのアピール度が大きい
」と語る。

長期派遣 通常防衛にしわ寄せ

 
海賊対処活動には、様々な課題
も生じている。
 海自は護衛艦を2隻1組で派遣しているが、商船の警護を切れ目なく続けるためには、
最大6隻の護衛艦を日本の防衛任務から外さなくてはならない
。ソマリア沖で活動する2隻のほか、?交代のため日本から現場海域へ向かう2隻?派遣に備えて訓練を行う2隻━━が必要となるためだ。
 海自は48隻の護衛艦を保有しているものの、「
中国軍の動きが活発化する東シナ海における警戒監視活動の手も抜けない。やりくりは厳しい
」(幹部)。
 また、CTF151への参加には、
野党などから憲法上の問題を指摘する声
も出ている。憲法9条は海外での武力の行使を禁じるとともに、武力の行使を目的とする多国籍軍への自衛隊参加も禁じていると解釈されているためだ。
 防衛省は、犯罪行為である海賊への対処は憲法が禁じる「武力の行使」にあたらない「警察権の行使」であるとの立場だ。CTFについても、「活動上の指揮関係に強制権はない」(自衛隊幹部)として、多国籍軍のような軍事組織ではないと整理している。

政府支援も再開
 一方、政府は、海自の活動が長期化していることもあり、ソマリア情勢の安定を通じた海賊対策も進めている。
 海賊の根拠地となっているソマリアは、1991年に始まった内戦で無政府状態となったが、国際社会の後押しを受け、2012年にようやく統一政府が誕生した。日本政府は、国際機関を通じて警察力の強化や若者の職業訓練などを支援してきた。近くソマリアへの直接支援も再開する方針だ。ジブチなど周辺国の海上警察能力の向上も図る。ただ、こうした取り組みが実を結ぶまでは時間がかかるとみられ、海自の派遣はしばらく続く可能性が高い。


 大型商船が航行する沖合なのに、モンスーンの砂埃で視界が悪いと聞くだけで、任務環境の悪さが推察できます。インド洋の洋上給油の時も、その苛酷さはあまり伝えられることはありませんでした。
 テロ特措法で、任務について改善されたとはいえ、武装した海賊相手では、他の国にはない海自特有の縛りもあります。加えて野党の身勝手で無知な言動。体に加えて精神的なご苦労には、ただただ感謝です。
 今回の延長からは、海賊の広範囲化に対応するCTFへも参画いただくとのこと。国際貢献の度合いも強まるとのことで、民主党によるインド洋での撤退時に失った信頼関係が取り戻せることが期待できます。
 とは言え、2隻で行っていた護衛が、1隻で行うことになり負荷が大きくなり、過酷な環境に更に追い打ちがかかります。
 一方、東シナ海での中国軍の戦力は増強され続けています。その対応も欠かせません。

 ソマリアへの海自の派遣は、単なる国際貢献の支援ではありません。日本の命に係わるシーレーンの安全の確保という、大きな国益確保が目的です。日本単独では護り切れないシーレーンの安全を、国際協力を得て護ろうとしているともいえるのです。先の大戦は、このシーレーンが断たれることへの反発が開戦の一因でした。
 そう考えると、もっと予算を配分して、海自の前線に負荷をかけるだけでなく、護りに力を入れるべきでしょう。

 シーレーンで、ソマリア沖・アラビア海の次に波風が立っているのは、東シナ海、南シナ海での中国の覇権拡大です。ASEANの国々との「南シナ海行動規範」を巡る協議は、中国のはぐらかし作戦で遅々として進んでいません。
 それどころか、中国の侵略圧力は増すばかりです。
 安倍首相は、ASEANの国々との連携を深めようと訪問を続けていますが、中国との領有権でつばぜり合いを起しているフィリピンに、巡視船の支援をして、南シナ海の平和と安全への協力をすることにしたのだそうですね。
 

首相東南ア歴訪へ 比に巡視船10隻供与へ 中国の海洋進出けん制 (7/25 読売朝刊)

 安倍首相は25日、マレーシア、シンガポール、フィリピンの3か国歴訪に出発する。このうち、27日に予定されるフィリピンのアキノ大統領との会談で、首相は政府開発援助(ODA)を活用して巡視船10隻を供与する考えを表明する。南シナ海のスカボロー礁の領有権を巡り中国と対立しているフィリピンの海上保安能力の向上を後押しすることで、強引な海洋進出を図る中国をけん制
する狙いがある。
 中国は東シナ海や南シナ海での海洋権益の確保に力を入れ、22日には、これら海域などの監視に当たる統括組織「中国海警局」(海上保安庁に相当)が正式発足した。中国公船の活動が今後、さらに活発化するおそれがある。そうした中、フィリピン側から日本政府に、「南シナ海などで全面的な巡視活動を行うには、10隻程度の巡視船が新たに必要だ」との要望が伝えられていたことを踏まえ、首相は首脳会談で、2014年度から3年程度かけて巡視船10隻を提供することを表明する。建造費などは今後、調整する。
 一方、マレーシアではナジブ首相と、シンガポールではリー・シェンロン首相との首脳会談を、それぞれ予定しており、安倍政権の経済政策「アベノミクス」について説明し、理解を求める意向だ。また、26日にはシンガポールで、外遊中のバイデン米副大統領とも会談する。
 日本の首相が2国間会談のためにマレーシア、フィリピンを訪れるのはともに6年ぶり、シンガポールが11年ぶり。東南アジア諸国連合(ASEAN)との関係強化を重視する安倍首相は今回の歴訪で、昨年12月の就任以来、ASEAN加盟10か国のうち7か国を訪れたことになる。


  台湾海峡の平和と安全確保は古くからの課題ですし、インド洋ではインドに対し、真珠の首飾りと言われる中国のインド洋への覇権拡大の拠点づくりがなされています。
 
中国のインド洋での「真珠の首飾」作戦で拠点をひとつ挽回 - 遊爺雑記帳

 日本の命に係わるシーレーンの確保は、同時に世界の平和と航行の自由と安全を成し遂げることなのですね。
 安定政権を確保出来た安倍政権。かつてねじれ国会で、インド洋の国際貢献から撤退で病に倒れた民主党の過ちから復権した今、国益の確保と、シーレーンの平和と安全の確保に向け、更なる尽力をいただけることを期待します。



 # 冒頭のシーレーンの図の線は、遊爺が手書きでいれたものですので、不正確な部分はご容赦いただき、イメージとして捉えていただけます様、お願いします。




 この花の名前は、バイカオウレン  撮影場所;六甲高山植物園 (2013年 2月)


↓よろしかったら、お願いします。





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続 中国の海洋戦略
暴かれた中国の極秘戦略―2012年台湾乗っ取り、そして日本は…?



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