遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

人民元安と外貨流出を防ぐことに習指導部のメンツが懸かっている

2017-03-07 23:58:58 | 中国 全般
 昨年10月、IMFの「SDR」の構成通貨に加わり、国際通貨としてお墨付きを得た人民元。為替管理の自由化が宿題とされる中、欧州諸国の合意で実現されたものですが、中国経済の低迷と、米国他の海外への資本流出と、それに伴う人民元下落が止まらず、元の国際化を標榜する習近平政権が、乱暴な為替管理介入政策を採り、混迷し自由化に逆行しています。
 

【竜の野望 暴走する人民元】(下)市場「管理」、危うさ抱え (3/7 産経 )

 1月5日。香港の金融市場は異常事態に陥った。
 中国本土外で取引される人民元の市場で、翌日物金利が一時、100%を突破したのだ。金融機関同士が資金を「今日借りて、明日返す」という取引に適用されるこの金利は通常数%で推移しており、前代未聞の暴騰となった。
 「中国当局の意向を受けた大手銀行が市場への人民元の供給を極端に絞ったためだ」。金融関係者は市場の異変をこう解説した。
 市場に出回る人民元が減れば、人民元売りで稼いでいたヘッジファンドは買い戻す機会を失う。投機筋は人民元の買い戻しに走り、年末年始に「1ドル=7元台」の元安水準に迫っていた為替市場も元高へ風向きを変えた
 「こんな市場で運用したいと思うだろうか」
 大和総研の斎藤尚登主席研究員は、当局の意向で相場が大きく左右される市場に疑問を投げかける。

 李克強首相は5日の政府活動報告で、人民元が昨年10月、国際通貨基金(IMF)の仮想通貨「特別引き出し権(SDR)」の構成通貨に加わり、ドル、ユーロ、円、ポンドに続く「国際通貨」としてお墨付きを得たと成果を強調した。
 だが、その後の通貨施策は、習近平指導部が志向していた「元の国際化」とは逆行する。冒頭のような乱暴ともいえる政策は、海外への資本流出と、それに伴う人民元下落の阻止を最重要課題とする、中国当局のいらだちの表れだ。日本の銀行幹部は「人民元安と外貨流出を防ぐことに習指導部のメンツが懸かっている」と強調する。
<中略>

 3月1日。ニューヨーク株式市場のダウ工業株が2万1000ドルを突破した。前日に行われたトランプ大統領の施政方針演説が比較的穏当な内容となったことを市場が好感したためだ。トランプ氏は演説で貿易相手国の為替政策には触れず、「中国は為替操作のグランドチャンピオンだ」と揶揄(やゆ)した姿勢は影を潜めた。

 中国は外貨準備高減少につながる為替介入を手控え、資本規制などにより人民元を安定させようとしているが、この施策は中国企業の活動を抑制する副作用もある。安定した経済成長と金融リスク防止を掲げる習指導部にとり、もろ刃の剣となりうるだけに過度な規制偏重は難しい。
 綱渡りの通貨政策にほころびが生じれば、為替操作を前提とした管理変動相場制の維持にもかかわる。習指導部は困難なかじ取りに直面している。

 乱暴ともいえる政策は、海外への資本流出と、それに伴う人民元下落の阻止を最重要課題とする、中国当局のいらだちの表れなのだそうで、「人民元安と外貨流出を防ぐことに習指導部のメンツが懸かっている」のだと。

 一方で、トランプ大統領の施政方針演説が比較的穏当な内容となったとは言え、中国の為替管理を追求する姿勢に変わりはありません。
 

中国はトランプ攻勢に耐えられるか 特別記者・田村秀男 (3/7 産経)

 全人代の陰の主役はトランプ米大統領である。間を見計らったかのように、トランプ米政権は矢継ぎ早に通商、軍事両面で対中強硬策を放った。習近平政権は耐えられるか。
<中略>

 思い起こすのは1980年代のレーガン政権の対ソ連強硬策である。レーガン大統領はアフガニスタン侵攻など対外膨張路線のソ連に対抗し、戦略防衛構想(通称「スターウォーズ計画」)を打ち出すと同時に、高金利・ドル高政策をとって石油価格を数年間で3分の1に急落させた。国家収入をエネルギー輸出に頼るソ連経済は疲弊し、90年代初めに崩壊
した。

 
トランプ政権もまた中国の弱点をつく
。貿易制裁が対米輸出に打撃を与えるばかりではない。米株高と連邦準備制度理事会(FRB)による利上げは中国からの資本逃避を促す。流出した資金は米ウォール街に流れ込み、米株価を押し上げている。
 
人民元防衛のために外貨準備は取り崩される。外準は今や対外負債を大きく下回り、借金なくして維持できない。アジアインフラ投資銀行(AIIB)を主導し、全アジアを北京の影響下に置こうとするもくろみはついえる寸前
だ。
<後略>

  

 中国は外貨準備高減少につながる為替介入を手控え、資本規制などにより人民元を安定させようとしているが、習指導部は困難なかじ取りに直面しているとの指摘。
 経済でも、外交でも劣勢の実績の習近平。独裁色強化で、長期政権基盤づくりを強行していますが、このまま毛沢東時代の、独裁政治に逆行していくのでしょうか。
 トランプ大統領の攻勢で、レーガンの「スターウォーズ計画」で崩壊させられたソ連の様な運命をたどるのでしょうか。



 # 冒頭の画像は、16日の全人代閉会式




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