遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

日米首脳会談 「公正」の認識にに差がある 

2017-02-11 23:58:58 | 米国 全般
 トランプ大統領と安倍首相の会談が実施されました。7ヵ国からの入国制限令で、世界中から批難され、米国内でも世論が割れ、連邦地裁でも大統領令一時差し止め支持の判断が下され、四面楚歌のトランプ大統領に会うことへの批難があるなかでの会談です。
 風に流される外交、人目を優先するのではなく、国益を踏まえた政策に則った外交をすべきと考える遊爺は、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」と、予定通りの会談に賛意を示していました。難民・移民の受け入れ実績が少ない日本が、他国のことをとやかく言う資格がないとは、日本国内の識者の少なくない論でもありますね。

 直前に、これまで電話会談をしていない習近平と電話会談を実施し、あろうことか、「一つの中国」への反論を翻したトランプ。したたかなと言うべきか、信念がなく、手のひら返しをする信頼性がないトランプ大統領の側面には、あきれさせられましたが、安倍首相には、ハグや長時間握り続ける異例の握手で歓迎をアピールされました。
 ただ、会談内容は、トランプ政権側が、陣容が未整備のせいがあり、乏しいものとなりました。
 この時期は会うこと自体が成果と言う声に賛成です。貿易不均衡や米軍駐留費負担の要求が無かったと、トランプ大統領の姿勢に好感を示す声が少なくないのですが、それは、政権陣容が未整備で個々の政策が詰め切れていないことと、四面楚歌の中で会いに来てくれた救世主への礼の姿勢によるものと考えるべきで、問題が先送りされているだけと考えるべきでしょう。
 「初の公式首脳会談を読み解く経済のキーワードは「自由で公正(フェア)な貿易」だ。「「公正」が何を指すかで日米首脳の言いぶりは微妙に食い違う。友好的なやりとりの裏側に今後の波乱の芽がある。」と指摘するのは、日本経済新聞コメンテーターの菅野幹雄氏。
 

キーワードは「公正」 日米首脳が隠せぬ温度差(菅野幹雄) 2017/2/11 日本経済新聞 電子版

 安倍晋三首相とトランプ米大統領による初の公式首脳会談を読み解く経済のキーワードは「自由で公正(フェア)な貿易」だ。トランプ氏は露骨な対日批判を封印したものの、「公正」が何を指すかで日米首脳の言いぶりは微妙に食い違う。友好的なやりとりの裏側に今後の波乱の芽がある。

 ぶしつけなツイッターとは裏腹に、外交舞台では意外と行儀のよいトランプ氏の作法が再確認された。主要国のリーダーではメイ英首相に続き2人目となる安倍首相との直接会談。就任から3週間の新大統領の姿にはそれなりに安定感が伴っていた。
 共同記者会見では
通貨・金融・為替政策で日本に対する直接的な批判や不満は鳴りをひそめた。外交儀礼もあるが、財務長官も商務長官もまだ正式に就任していないトランプ政権としては当然の対応
だろう。
 会見での発言も、その後に出た
日米の共同声明も、ひとまずは前向きな内容。だが行間には日米の駆け引きが透けて見える


 「
貿易関係を自由で公正なものにしたい。両国が恩恵を受けるものにしなければ」(トランプ大統領

 「アジア太平洋で
自由貿易を拡大するのは日米双方にとって大きなチャンス。しかし、もちろんそれはフェアな形で行われなければならない」(安倍首相


 
大統領がいう公正とはなにか。中国経済の文脈でトランプ氏は「為替の切り下げには苦情を言ってきた。公平な土俵でなければならない」と明言した。安倍首相が隣にいなければ「日本に」が加わっても全くおかしくない。為替相場や貿易赤字、市場障壁といった現状への不満がにじんでいる


 
安倍首相が思い描く「公正」の先は貿易ルールにあるようだ。「国有企業による国家資本を背景とした経済介入はあってはならない」「知的財産へのフリーライド(ただ乗り)は許されない」。日米で協力して中国をけん制しようとする意図
が伝わる。トランプ氏が決別した環太平洋経済連携協定(TPP)の構図と重なってみえる。

 貿易・投資関係の強化へ最善の方法を探ることをうたった
共同声明には「日米間で2国間の枠組みに関して議論をする」という選択肢が盛り込まれた。それが首相の提案した麻生太郎副総理・財務相とペンス米副大統領が率いる新たな経済対話を指すのか、米が意図するといわれる2国間の自由貿易協定(FTA)協議を意味するのかは現時点ではわからない。いずれにせよ、会談後に両首脳がみせた温度差は、未踏の域に入る日米の経済関係の難しさを暗示
している。
                     (コメンテーター 菅野幹雄)


 トランプ大統領は、結果の現象の「公正」さを取り上げてていて、貿易赤字、市場障壁、為替操作でジャパンバッシングをしています。また、自由貿易では、多国間協定ではなく、米国が優位に交渉できると考えて、二国間協定を要求しています。
 それに対し、安倍首相は、ルール、仕組みの「公正」さを主張し、更に経済協定にも、安全保障も含めた総合的戦略を取り入れています。
 この両者の違いは、ゴルフのラウンド中に話されるのか、麻生太郎副総理・財務相とペンス副大統領をトップにする経済関係の対話枠組みの中で話されるのでしょう。

  
麻生・ペンス両氏で経済協議の枠組み 首相表明 | 日本経済新聞
 首相厚遇、異例づくし ハグと握手19秒、大統領機同乗 | 日本経済新聞

 決して甘くはない、今後の日米経済関係。日本市場では使い勝手の悪いアメ車を買えと結果に拘るトランプ大統領。TPPで、甘利大臣が奮闘した農産物他を、力でごり押ししてくるのでしょうね。その時は、TPPのレベルを護り、他方、米国抜きの新TPPを推進し、牽制すべきですね。


 # 冒頭の画像は、ホワイトハウスからアンドルーズ空軍基地に向かうヘリの機中での安倍首相とトランプ米大統領




  この花の名前は、マツムシソウ




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