中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりが「紬きもの塾」を開講しました。このブログはその記録を中心に着物、工芸、自然を綴ります。

櫻工房展「紬の会'17-着る愉しみ」お知らせ その1

2017年05月16日 | 紬の会


櫻工房展「紬の会'17-着る愉しみ」は今月27日(土)~6月1日(木)までです。

こちらでは作品をご覧頂くだけではなく、上質の紬を着ることに関してのご相談ごとも受け付けます。
一人ひとり、着物に関しての状況、思いもいろいろだと思います。その方のニーズにあった「着る愉しみ」をご一緒に考えていければと思っています。
そのことについて少し例を挙げご説明します。

先日紬塾の方から、人から頂いた小紋の着物を「自分で着物として着ることはないけれど、どうしたらよいか・・」という相談を受けました。
その方が持ってらっしゃる草木染めの単衣紬に、柄いきとしては合いそうな感じでしたので、ごく薄い色をひと重ねしてクリアすぎる生っぽい色を落ち着かせ、単衣羽織に仕立てることを提案しました。
ただ、着物から羽織へ仕立て替える場合は襟に剥ぎができます(上の写真)。


ごく淡い赤味の白茶(柿の枝で染めたような)を掛けてもらっただけですが、真っ白だったところも浮かなくなり、濃いピンクも落ち着き、悉皆の方はこんな少しの違いでいいのか心配されていましたが、ちょうど良い結果が出ました。掛けると掛けないでこれは大きな違いです。ご本人も初めての単衣羽織にとても満足されているようでした。肩すべりは着物に付いていた八掛を使いました。八掛としてそのまま使うことはなさそうということでしたのであえてそうしました。
解き、洗い張り、染めで20,000円ぐらいでした。後は仕立て代がかかります。

眠っている着物も生地の傷み(絹は湿気で傷んでいる場合があります)などがなければ、物によっては染め替えたり、そのまま別のものにしたり、最善策を検討してご自分が納得されていくことが大事だと思います。

親のものも、頂きものも、リサイクルのものもそのままではなく、ひと手間掛けていくことが大事なことだと思います。不思議に布に命が蘇り、自分のものとして、生まれ変わってくるように思います。命ある自然素材を纏うのですから。

作り手として、上質な素材であるか、生地質や染に関してもアドバイスもできますので、悉皆屋さんへ持って行く前の相談としてご利用下さい。

また、取合せのご相談も承ります。親の代の着物や、産地の着物に現代感覚の帯を合わせることですっきりした新しい風が抜けることもあります。こちらのページに少し紹介しています。

先日、40歳の記念ということで、お手持ちの産地の単衣着物に私の帯を合わせてくださる方がありました。人生の節目に選んでいただき、とても光栄に思います。子供さんも3歳になられ、なかなか袖を通せなかった着物もこれから着ていけそうだと明るい表情でおっしゃられていました。(^ヮ^)

着物初心者の方は着方についてでも構いません。
半幅の結び方だけ教えて欲しい、名古屋帯の結び方をもう一度おさらいしたいなどのポイントレッスンも対応します。

そして着物の寸法の見直しもご相談下さい。採寸方法なども着易い着物をとことん着ることを目指している和裁士さんの指導も受けております。

初めて仕立てる方は、どうしても大きめ、長めになっているのが一般的な仕立てですが、余分な布の皺の始末をしなければならず、着付けに時間もかかったりして着ることを挫折してしまうケースもあります。
初心者こそ仕立ても無駄のない寸法、着付けもシンプルな方法でなければならないと思います。
紬のような滑らない生地質のものは、誰でも自然で楽に着ることができます。

ヘンプ肌着(肌襦袢、ローライズステテコ)、ヘンプ汗取り(蚊帳生地タオルでバイアスに縫う)、洗える長襦袢(絹、麻)のご相談なども承ります。
ヘンプステテコMは残りわずかとなっております

これから着物を始めようか・・何から揃えていけばいいのか・・など何でもご相談下さい。
もちろん新しいものも買っていかなければならないのですが、、、すべてを新品ばかりで揃えるともいかない場合もあります。質は落とさず、賢く、センスよく、無駄なくその方に合った着る愉しみを一緒に考えることができればと思います。
着物の奥が深いところは着るだけが愉しみなのではなく、取合せ、仕立て替え、とことん使う愉しみもあります。何歳からでも始められます。人生も豊かになることは間違いありませんので、着やすい紬から始めましょう!!

会期中は30分~1時間(2,000~3,000円)でポイントレッスン、相談事のみにも対応いたします。
会期中以外でも相談は受け付けております。
ミニ紬塾@工房版も参考までご覧下さい。


予約専用フォームを作りましたので、そちらからご都合の良い日時をお知らせ下さい。
ご相談ごとのある方は内容を備考欄にお書き添え下さい(メールでも構いません)。
駐車スペース1台分ありますが、お車の方はその旨もお知らせください。
ご予約時に折り返し、鶴川発のバスの時間や道順をお知らせいたします。
タクシーですと1,000円ほどです。
不明な点などもお気軽にお問い合わせください。



ジャンル:
文化
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 第2回紬きもの塾「糸の力、... | トップ | 櫻工房展「紬の会'17-着る愉... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。