中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりが「紬きもの塾」を開講しました。このブログはその記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

夏紬と吉野格子帯――「中野みどり 紬の会’17 」お知らせ その2

2017年04月29日 | 紬の会


前記事の「紬の会'17」のお知らせで挙げました写真の杏染夏紬「風薫る」と吉野格子帯「草若葉」について少し説明いたします。

夏紬は半精錬の玉糸で織ったもので、サラッとしていて、ハリ感があります。ただ、全くの未精錬と違って堅すぎることはありません。
タテ・ヨコ密度のバランスをとっていますので、ドレープもきれいにでます。
古くから絹のセリシンを残した堅い糸も人は上手に活かしてきました。ただ、シワにはなりやすいので、砧打でハリ感の微調整をして身体に馴染やすくはしてあります。

薄い緑の縞の部分は生け垣などによく植えられている五加木(ウコギ)の枝葉を染めたものです。緑系は堅牢度が低いので何度も染め重ね最終的に落ち着いた色です。
縞の中に更に細かいランダムな縞を配しています。繋ぎ糸などもこっそり入れてあります。無作為な感じの作為、大好きです。^_^
やや透け感もありますので6月下旬から9月初旬までの着用期間となります。
上質の夏帯と合わせていただくとかなりよそ行きな感じになります。
落ち着いた上品な大人ピンクです。


小川郁子さんの切子帯留と合わせた吉野格子帯「草若葉Ⅰ」は写真で色を再現するのが難しく、色はうまく出ていませんが地色は緑味のベージュです。見た目に重みはありますが、紬地ですので江戸小紋やお召、無地感覚の紬などと合わせて頂けます。


盛夏を除いてお使いいただけます。もう少し華やぎのあるものも織っています。
種々の草木で染めた微妙な色をぜひご覧ください。

小川さんの帯留も現在製作中で搬入ギリギリになると思いますが、私の紬に強すぎず弱すぎず互いの存在が響き合います。
現代の工芸として、小川郁子×中野みどりの取り合わせをぜひご覧いただきたいと思います。





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