ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

民衆と女王の失権

2016-12-10 11:19:38 | 日記
韓国の国会がきのう、朴槿恵(パククネ)大統領の弾劾訴追案を可決
した。

きょう(12月10日)の新聞各紙の社説は、お隣の国のこの話題で持
ちきりである。朝日新聞(《朴大統領弾劾 正常化急ぐ道筋論議を》)
は隣国のこの事態を、「国民に選ばれた朴槿恵(パククネ)大統領が、
民意によってその地位を追われようとしている」事態だと表現してい
る。日経(《朴氏弾劾でも韓国の政治不信は消えない 》)は、「世論
の激しい怒りが政界を突き動かしたのだろう」と、感慨じみた分析を
その冒頭にかかげている。

私もテレビニュースの映像で見たが、韓国の民衆の、そのパトスのエ
ネルギ――政治に向かうパトスのエネルギー――は、とてつもなくすご
いものだ。底なしで、計り知れないものがある。農民たちがトラク
ターを繰り出してデモをしているニュース映像を見せられると、「熱
いなあ、とんでもなく熱いなあ」と思うのだ。アメリカの農民が、
TPPからの離脱を決め込んだトランプ次期大統領に対して、怒りの矛
先を向けようとする気配すら見せないのとは、雲泥の隔たりである。

トラクター・デモの映像を見ながら、私は思う。「この民衆の莫大な
エネルギーを吸収し、統合できるポピュリストの政治家が現れて、次
の大統領になったら、すごいことになるのだがなあ」と。

けれども、同時にこうも思う。このエネルギーは、もっぱら否定に向
かうエネルギーなのだ。だからこのエネルギーは、現政権の打倒へと
向かったりする。現大統領が民間人の親友に演説原稿の手直しを頼ん
だという、たったそれだけのことで、韓国民衆のエネルギーは、さな
がらえじきを求める狼のように、弱り目の女性大統領に襲いかかるの
だ。

韓国の歴代大統領は、民衆のパトスの特質を、よく知っていたに違い
ない。そのパトスのエネルギーがひたすら否定に向かうエネルギーで
あることを。だから彼らは、自分の政権がぐらつき始めると、反日の
キャンペーンを張り、その場をしのごうとしてきた。そしてそれは成
功したのである。

さて、韓国民衆のこうした否定のエネルギーは、次はどんなターゲッ
トに向かうのか。それが我が国に向かわず、北側の隣国に向かってく
れればいいと思う。でも、この隣国も、韓国と同じ特質を持った同じ
民族からなる国のこと、そうなれば悲惨な潰し合いの戦争は避けられ
ないのかも知れない。
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