ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

国際政治の裏表

2017-05-23 16:58:13 | 日記
中国の習近平国家主席がアメリカのトランプ大統領に招待され、フロリダ
州にある彼の別荘で会談に臨んだとき、習国家主席のどこかぎこちない笑
顔を見て、「まるで借りてきた猫のようだ」と感じた人は多いだろう。

その姿が実は猫被りの体で、その奥には鋭い牙が隠されていたこと、その
ことに気づいた人は多くなかったに違いない。

中国がその猫の仮面を脱ぎ捨て、突如虎の本性をあらわにして、フィリピ
ンに牙を剥いたことについては、数日前の本ブログで取り上げた。「国際
政治の世界は、ヤ●ザ同士の、狐と狸の化かし合いなのだなあ」と思いを
新たにし、そういう目で国際政治の舞台を眺めると、ほかならぬ中国が猫
の仮面を脱ぎ捨て、虎の本性をあらわにするケースが、さっそく目につい
た。

米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は20日、中国でスパイ活動をしてい
た米中央情報局(CIA)の情報提供者12人以上が2010年以降、中
国当局によって殺害されたと報じた。拘束された人を含めると計18~2
0人に上り、中国での米国のスパイ網が壊滅的状況に陥ったとしている。
(産経ニュース)

アメリカのスパイを、あるいはその協力者を、10人以上も殺害する中国の
姿は、トランプ大統領の別荘でぎこちなく笑顔を浮かべる習国家主席の姿
とはどうしても重ならない。「うちのシマで石油を掘ったりしたら、戦争
を仕掛けるからな!」と脅し文句を並べる習国家主席の姿も、うまくイ
メージできない。

とはいえ米中が、南シナ海で衝突寸前の軍事的な鍔迫り合いを、毎日繰り
広げていることも、これまた否定できない事実なのだ。

かつてブッシュ米政権は、イラク、北朝鮮、イランを「ならず者国家」と
呼んだが、これらの国家に限らず、ほとんどの国家が多かれ少なかれ似た
ような性格を持っている。

ならず者が大手を奮って跋扈する世界では、厳しく取り締まる警察官の存
在が望まれる。しかしアメリカが「世界の警察官」であることを放棄して
しまった現在、そして、国連安保理に「世界の警察官」の役割を望めない
現在、我々としてはただただ途方に暮れるばかりだ。う〜む!
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