ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

戦争の未来

2016-09-28 15:43:59 | 日記
Yahooニュースが伝えるところによれば、中国で建造された巨大
浮きドックが、(アメリカ海軍太平洋艦隊第3艦隊が本拠地とし
ている)サンディエゴ軍港に設置される予定だという。この浮き
ドックは、アメリカでも最大規模の軍需企業であるBAEシステム
ズ・インクが購入したもので、同社はこの浮きドックを、アメリ
カ海軍艦艇のメンテナンスに使用するとしている。
                (JBpress 9月22日配信 )

この記事を読んで、私は「おかしなものだな」と思ったが、アメ
リカでは、「正気の沙汰ではない!」という怒りの声も上がって
いるという。それはそうだろう。近い将来、南沙諸島における人
工島建設をめぐって、中国海軍と火花を散らすはずのアメリカ海
軍の、その主たる軍艦のメンテナンスを、あろうことか中国製の
ドックでやることになるというのだから、開いた口が塞がらな
い。そのうち、アメリカ海軍の軍艦に搭載される、大砲やミサイ
ルなどの武器弾薬も中国製ということになったら、そこには、
もっともっと面白い「狂気の沙汰」が展開されることになるだろ
う。

私はかつて本ブログで、戦争の将来の姿を予測して、次のように
書いたことがある。

「ロボットスーツを着用し た兵士と、ヒューマノイドの兵士が
最先端の兵器を操って、派手に 殺し合い(?!)を演じる世界
は、ゲームの仮想世界にとどまらず、 現実のすぐ間近まで来て
いる。」

ここで私が書いた「ロボットスーツ」や「ヒューマノイドの兵士
」や「最先端の兵器」が中国製のものだったら、この未来の戦争
はどういうものになるのかと考えると、おかしくておかしくて、
笑いが止まらなくなる。将来、我々を笑わせてくれるエンターテ
インメントの役割は、ヨシモトに代わって、「戦争」という大イ
ベントが担うことになりそうだ。派手な戦争が戦われても、べつ
に人間が死ぬわけではなく、中国製のヒューマノイドが破壊され
るだけであれば、戦争は、人々に悲哀を抱かせるものにはならな
いだろう。
さらに考えてみよう。戦争は領土の領有権をめぐって戦われるが、
それは各国が、その領土に眠る資源を得たいと思うからだ。その
資源を使って利益を得るのは、各国企業の仕事である。
しかし、である。それによって巨大な利益を得る、その国の企業が
いわゆる「多国籍」企業であって、そこに中国の企業も含まれると
したら、この戦争はいったいどういうことになるのか?

将来の戦争は、哲学的な問いを投げかけて我々を悩ませる、あの
スフィンクスのような存在になるのかも知れない。
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