ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

ヤクザも怖がる共謀罪

2017-07-13 11:15:21 | 日記
このほど成立した、いわゆる「共謀罪」法が、ヤクザの親分や幹部クラス
を怖がらせている。以下の記事が目についた。

ヤクザが集中的に狙われ、親分クラスまで罪に問われる――。「共謀罪」
の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法が施行されたが、指定暴力団山口
組が「共謀罪を考える」と題する文書を組員らに配り、「暴力団目線」で
改正法を読み解いている。
朝日新聞が入手した文書は(中略)「法律の実績作りのためにヤクザが集
中的に対象とされる」と訴え、「共謀罪とヤクザ」の項で、改正法の狙い
について、「トップを含め、根こそぎ摘発、有罪にしようというもの」と
説明している。法律の内容や「想定される適用例」を新聞記事を引用しな
がら解説。銃刀法違反容疑で組員が逮捕された例を挙げ、「警察に殺人目
的とでっち上げられ、他の組員、幹部、さらには親分クラスが共謀罪に問
われるケースも起こりえる」とした。
                      (朝日新聞 7月12日)

なるほど、これは大いにあり得ることだ。でも、これで良いんじゃない
か、というのが私の率直な感想である。暴力団の組員が繁華街でドスを
振り回す。組事務所の前で、ピストルをかざし、ドンパチと撃ち合いを
する。警察はその組員を現行犯で逮捕する。そして、「殺人を共謀した」
との嫌疑で組長以下、組幹部の数名をひっ捕らえる。ーーこんなことが
容易に行われるようになったのでは、親分や幹部連中にとっては死活問
題だから、組幹部は下っ端の組員に対して、「ドスは持ち歩かないよう
に。ピストルも持ち歩かないように」と命令を出すだろう。

それは良いことだ。ドスやピストルを懐に忍ばせたチンピラが大手を奮っ
て闊歩する街中を、我々市民は安心して歩くことができない。ヤクザに不
都合なことは、カタギには好都合なのである。

朝日新聞は、「『共謀罪』法はヤクザも恐れるほど危険な、恐ろしい法律
なのだ」と訴えたいようだが、これだけのことであれば、私はこの法律を
むしろ歓迎したい。むろん「これだけ」で済むはずはなく、これ以外の多
くの問題をはらんだ法律なのだが、そういう多くの問題点を指摘するため
なら、ヤクザの事例は適切とは言えない。

もっとも、私が読んだのは、朝日の記事のほんの一部である。有料会員で
ない私は、この「さわり」の部分しか読むことができないのだ。「ちゃん
と金を払えばいいのに」という人もいるだろうが、「もっと見たければ、
ちゃんとお金を払ってね」なんて、ストリップまがいの悪徳商法みたいで、
「はい、そうですか。ではお代を」などという気に、私はとてもなれない
のだ。

実を言うと、きのうのブログで、私は手痛いミスをおかしている。群盲象
を撫でる。その愚をおかしてしまったのだ。一部を聞きかじっただけで、
全体を推し量ると、とんでもないことになる。ついでだから、このことに
も触れておこう。

どういうことか。私はきのう本ブログで、次のように書いた。「戦略特区
の書類審査のときと同様、今治市の誘致話は、加計学園だけが手をあげら
れるように、あらかじめ巧妙に仕組まれていたのではないか。」
私がこう考えたのは、今治市の市をあげての誘致話に、加計学園以外、ど
の大学法人も名乗りをあげなかったからである。加戸前愛媛県知事の言に
よれば、「たまたま、今治選出の議員と加計学園の事務局長がお友達だっ
たから、この話が繋がった」のだという。

今治市は多くの大学に手をあげてもらう働きかけを、全くしていなかった
のではないか。私はそう考えたのだが、事実は違っていた。きょうになっ
て知ったことだが、加戸前知事はこうも語っていたのだ。

「東京の有力な私学に声をかけたが、けんもほろろだった。愛媛県にとっ
ては、12年間、加計ありきだった」

私がこの発言を知ったのは、産経新聞のきょうの社説《加計問題 不毛な
論争にけりつけよ》を読んだことによるが、それによれば今治市は、数々
の大学に誘致話を持ちかけ、応じてくれるよう、働きかけを行っていた
(らしい)のである。

にもかかわらず、応じたのが加計学園だけだったというのは、一体どうい
うことなのだろう。特区構想の応募規定が、固い岩盤になって、多くの大
学が応募することを阻んでいた、ということではないだろうか。今治市長
も愛媛県前知事も「岩盤規制は文科省の仕業だ」と信じて疑わないようだ
が、この岩盤を砕く重機そのものが、さながら固い岩盤として機能し、他
を寄せつけなかった可能性は排除できない。
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